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湘南の土地探し 藤沢編1

これから土地を探す方は、いつもどこにどう探していいか分からなくて・・・というお話を本当によく伺います。もちろん学校で習うわけでもないので主に携帯からの情報収集になってしまうと思います。そこで土地探しから暮らしづくりまでを提案している側からちょっとしたアドバイスをお伝えできればと思います。藤沢はエリアが南北に広いので藤沢編1では地域の区分けからお知らせできればと思います。

藤沢北部(小田急線 湘南台エリア)

湘南台から都心へのアクセスの方には人気のエリア。小田急線、地下鉄ブルーライン、相鉄線が繋がっているので地価もそれなりに高いと思います。小田急線が南北に走り東西方向に向かって土地が低くなっているのが特徴で街が線路で東西に分断された感じがします。東側には境川、西側には慶應義塾大学・多摩大学・日大生物資源キャンパスなどもあり東西に行くほど長閑なエリアが広がります。造成された住宅地も多く湘南の雰囲気感を味わうというよりは少し長閑で都内アクセスを意識した暮らしの方には良いかもしれません。

藤沢南東部(柄沢、藤が岡エリア)

主に造成地の住宅地で川名の山で工事が止まっている有名な25m道路を中心にした住宅地エリアです。昔は25m道路だけの畑風景でしたが、今は若い家族がたくさん住んでいます。個人的には柄沢の湯乃市が意外に良いかも。藤沢駅や大船のコーナンにも近いので年々競争率は激しくなっています。丘の上にあるので津波の心配もなく天気が良い日は富士山も望めるエリアです。丘陵地を削っているので比較的安定地盤が多い気がします。

藤沢北西部(遠藤・用田エリア)

昔はライフタウンから西は何の用だと言ったくらい何もありませんでした。それが東西に延びる22号線など東西道路の発達で海老名方面のアクセスや圏央道の利用も重なって車生活の方には広い土地を探せる唯一のエリアになっています。近くには少年の森、茅ヶ崎の里山公園もあり長閑な田園風景を好まれる方には最適のエリアだと思います。付近の芹沢・堤など含め2000万円台の土地もたまに出ますので広い土地や予算が厳しい方には要注目エリアです。

藤沢南部(鵠沼・本鵠沼・片瀬エリア)

 かろうじてではありますが昔の湘南の面影を残す南部。藤沢から江ノ島までの小田急線沿線が主なエリアです。玉石積みの擁壁や黒松など文豪や財閥たちが好んだ閑静な別荘地の風景をところどころ見ることができます。鵠沼は細い道も多く迷ってしまいますが当時は人力車や御用聞きが所狭し走り回ったそうです。そして湘南といえばここだと鼻息を荒くする方も多く住まわれるエリアで坪100万超は当たり前な土地も多く、湘南論争という鵠沼・鎌倉・葉山のプライド合戦の藤沢代表地とも言えますw
 ここ一帯はほとんどが砂地です。鵠沼に関しては名前の通り沼地も多かったので地盤が緩いところも多いです(砂地が全部悪い訳ではありません)。少し小高いところでも海抜4−5mと低めで津波ハザードマップや浸水マップに該当するところも多く一度火災が発生すると消防車が入りにくく、平地で津波避難ビルも少ないので防災対策については慎重に判断しなくてはなりません。特に津波に関しては境川を遡上して南北から波が襲ってくることも考えられます。
 一つ有名なのは藤沢の中でも自治会と行政が景観に関して力を入れていること。つまり地元住民が町の景観を守るために色彩や植樹などに関しルールを決めています。入り口は狭いですが快適な住環境を維持することに貢献しているので良いことだと思います。木陰に佇む米杉やカラマツの木張りの家、そしてサーファー達が多く見えるのもこのエリアです。

さていかがだったでしょうか?藤沢といえども場所によってかなり特色が違います。住まい方や予算などによって紹介する場所が違う理由も少しお分かりになったかもしれません。他にご紹介したい片瀬山エリアなどもありますが、ここは開発分譲地の回で少しお話できればと思います。



 

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