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設計料が見えるか見えないかの違いについて

よく話題に上がる「敷居が高いイメージの設計料」についてジャブ的にトークしてみたいと思います。

敷居ってなに?

設計業を長年している自分にとってもはっきり言ってよくわかりません。お客様の線引きをしたこともないですし、設計料が高い!(工事費の7−8%くらい)とも言われたこともありません。おそらく俗に言われるこの言葉は設計料が500万以上でさらに色々追加項目ある!なんて経験された方の言葉が1人走りしたのではないでしょうか?


日本人はパッケージ価格に弱い

一つ考えられるのはなぜか日本人はパッケージというものに敏感なのかと思います。車で言うと保険やETC、ナビなどのオプションが入ってこの金額、だからお得!という感じかもしれません。それをETCは希望のものでないので別ブランドで買おうとなった時にETC単品は高いからなんてETCは敷居が高いんだ!・・・とはならないとは思います

工務店であろうが、HMであろうが設計士は存在する

ここ大事です。結果、建築工事費に含まれていたり設計料が別途明示されていたりします。建物を建てるには必ず建築士が必要なのでお客様本人が設計・申請しない限りは設計士が必要ないことはないのです。

所属型建築士と独立型建築士の違い

工務店やHMに所属している建築士はもちろん社員であるので最終的にどちら側かと言おうと給料を払う側というのが大きな違いかと思います。提示されたプランで満足できれば全く問題ないですが、会社側に不利な流れになると“できる“ことも“できない“と回答することも経験上多く見受けれらます。パッケージであるからこそ起きるオーバーワークの防止策です。独立型建築士はクセは強いですが、費用はお客様からいただいておりお客様代理として工務店やHMと対峙して物事を進めるという立場にあると思います。この立場の違いが費用の違いとしても出てくるのではないかと思います。中にはお客様の要望を超えたデザインをしてしまってコストオーバー・・・って言うも聞きますが、それは設計士の技量不足なので設計士選びに責任がかかるのが敷居の一つなのかなと思います。

誰のための設計者、そこで家の質は大きく変わる

家づくりを通じて一番不安なのは誰を頼っていいのかだと思います。自分はちょっとこだわりで納得しないとな方、家づくりの過程をしっかり楽しみたい方には自分のための設計士。家づくりは設計に4−5ヶ月、建築に6ヶ月以上はかかります。コスト高騰の煽りを受けて安かろうの家づくりは少ない中で、限られた予算をお客様の要望に合わせて配分できることは結果コストダウンと満足度向上につながるのかなと思います。



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