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あの頃、ハーヴェスト・ムーンと @2日目
(京のとあるレコードショップ)
昼間のシフトで入っていた桜子さんは、豹柄に対して強いこだわりを持ったチャーミングな女性だ。
僕は、ハイロウズの新作の「タイガーモービル」のCDを手に取って、
「桜子さん、この柄とか、どうですか?」
と尋ねた。
「あ〜この柄な。これ、どっちかっていうとトラやな。これはな、ちょっとウチの趣味とちゃうねん。ウチはな、もうちょっと黒い点が丸い形のヤツが好きやねんな
サーチ&デストロイ的な彼氏
バイト先でなんかいい感じの仲になった女の子から、「ウチが通ってる芸大の学祭に行かへん?」と誘われる。
もちろん2つ返事でOK。
しかし、こっちがOKした後に「私のカレシがその芸大におるんやわ」とぶっ放しやがった。
あ、ヤッパ・コイツ・カレシ・イルンダという軽い喪失感と、だったらなんであの時あの大きなオッパイをぐいぐいと俺に押し付けてきたんだ?という軽い不信感と、しかも俺を自分が付き合っているカレ
あの頃、ハーヴェスト・ムーンと @1日目
(板橋区常盤台のコンビニエンスストア)
最初に聞いた時は、とてもびっくりした。
「おおきに、ありがとう」
コンビニでバイトを始めて、お客さんの方からお礼を言われたのは初めてだった。
一瞬、何て返していいのかわからなくて、微妙な空気感を放出してしまった。
心の中では、
「いや、そんな、こちらの方こそ買っていただいてありがとうですよ」
って思ってた。とても口には出せなかったけど。
それ