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『読書のチカラ』

『読書のチカラ』は大和書房が2015年に出版した文庫本である。著者は明治大学教授の斉藤孝さん。

現代の人は知識をベースに、自分の脳でものを考え、価値観を決めていく力が求められている。本はその力を養うために必要不可欠であり、私たちの思考を深めるだけでなく精神力も高めてくれる。

さて、この本で印象に残ったこと、学んだことを3つ紹介します。

1.本を読む意義

 まず1つ目に印象に残ったのは、本を読む意義です。

著者によると、本を読む意義は3つあります。

情報を得るため
一人の時間を楽しく有意義に過ごすため
自分を鍛え、精神を豊かにするため

特に②と③の方法で読書をすれば、家で一人孤独感を感じることも少なくなると著者はいいます。

現在はまだ自粛ムードなので、私も家で孤独感を感じることが多いですが、本の世界に入ることが確かに精神の安定剤になっているような気がします。

また今までなぜ読書をするのかピンこなかったので、私にとっては新しい発見でした。

2.プロが教えるならば、ハズレはない

 2つ目は、プロが教える本ならば、ハズレはないということです。

以前私は何の本から読み始めるべきかわからなかったのですが、『読書のチカラ』を読んでから割とスムーズに選べるようになりました。

たとえば、

「週間文春」が出している「ミステリーベスト10」という特集は、ミステリーに詳しい文芸評論家などのプロの評価を集計しています。

私も試しに海外部門の1位の『メインテーマは殺人』を読みましたが、物語の展開が衝撃的で本当におもしろい作品でした。

まだ読書歴も浅いですが、徐々にこうしたプロが推薦する本を読んでいきたいです。

ちなみにこの『読書のチカラ』の中にも、著者の斉藤さんが選んだ「ハズレなし!文庫タイトル300選」があるので、最近はこれを参考に本を買っています。

3.書棚をつくると記憶力は向上する

 最後に紹介する新たに学んだことは、書棚をつくると記憶力が向上するです。

今までは、なんとなく書棚がある方が良いと思っていましたが、「何故書棚を作るべきなのか」という疑問には答えられずにいました。しかし『読書のチカラ』を読むことで、それがハッキリしたのです。

著者は、

書棚とは、自分の記憶装置のようなものである。背表紙をざっと眺めるだけで、その中身や、関連する話題や、あるいは読んでいた当時の自分自身の事も思い出せる。

といっています。

たしかに書棚があれば、ほぼ毎日、たくさんの本のタイトルを目にするので、非常に合理的だと思いました。

電子書籍もお手軽ですが、やはり私は記憶に残りやすい紙媒体の本を買って、地道に書棚を作っていきたいです。

おわりに

 この本は読書をするモチベーションになっていますし、この本のおかげで最近やっと本を読むようになってきたので、本当に助けられています。

読書したいけど気が乗らない人は、この『読書のチカラ』を読んでみるといいかもしれません。





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