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第一章、終わり

あまりにも集合場所に来ないから、薄々とは分かっていたけれど。私はもしかしたらという待機時間を少し延長しすぎてしまったみたい。

やっぱり。

憎めないのが悔しい、けれど冷静すぎる自分が少し怖い。声を聴いたらまた待ってしまいそうで、あえて親友に電話伝言をお願いした私はチキンだ。臆病者なりには強気に捨て台詞を言って決着を付けたかったのに、「友達」ってなんだよ。これが片想いのデメリットか。

五年間の間にズレた両想いがあったものの、残り物となった私はもう足が痺れたので帰宅します。温泉にでも寄っていこうかな。

第一章、終わり。

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