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現役時代×退職後 第2回 ■退職後に向けて 40代後半 たかしのケース

皆さんこんにちは。建設会社勤務のたかしです。この委員会(土木学会 教育企画・人材育成委員会 成熟したシビルエンジニア活性化小委員会)で委員としてお世話になってからすでに10年以上が経過しました。委員に入った時は、まだ30代で、定年退職なんて、まだまだ遠い先の話と思っていましたが、今は、あと10年と少しで、定年退職を迎える世代となり、歳をとるのも早いものだと嘆いているところです(苦笑)。これまでの委員経験等を通じて感じたことなどを、書いてみたいと思います。

1.定年退職後の活躍の仕方について

定年退職後の働き方としては、私のような建設会社に勤務するサラリーマンとしては、下記の3つの選択肢があると思います。
 ①定年退職後にも再雇用職員として同じ会社で継続的に働く
 ②定年退職と同時に別の会社での活躍の道を模索する
 ③定年退職とともリタイアする
今考えている進路からすると、定年退職時に「もう働きたくない」「この会社で仕事を続けられない」と考えない限りは、①の
 同じ会社での継続雇用
を選択するだろうと思います。というのも、今定年退職を迎える先輩方も、当たり前のように①の選択肢を選んでいる方が大半であり、60歳は「定年退職」という感覚が次第に薄れ、「一つの通過点に過ぎない」くらいの感覚になっているのではないかと思います。おそらく、60歳到達時には継続雇用となったうえで、何歳まで働けるか?働くべきか?、自分自身が輝ける道とは何か?というような模索を再雇用社員として働きつつ、模索することになるのではないかと考えています。とはいえ、惰性で働き続けるのではなく、働き続けることの意味を考え、自分が働くことで、会社に、社会に何が還元できるかを考えて進路を選択したいと思います。

旧国鉄信越本線 碓氷第三橋梁
【今もアプトの道の遊歩道として渡れる明治レンガアーチ橋】

2.定年退職後は何のために働くか?

定年退職後は、何のために働くのでしょうか?この問いかけに対しては、まずは、
 働くことに対する報酬を得ること
を第一の目的としたいと思います。やはり、働いて自分が食べていけるだけの報酬を得ることは、できれば体力的に、健康面で問題が無い限りは現役として続けたいと考えます。あとは、
 顧客や社会などとのつながりを保つ
ということも、続けていきたいと思います。働くことにより、自身が社会や顧客、会社の組織への貢献をするという気持ちを忘れずにいたいと考えます。

東海道本線 七反田橋りょう
【明治初期の開業時から現役の6連アーチ鉄道橋】

3.定年退職後も輝くために今から続けるべきこと

では、定年退職後まで輝いていられるために、今すべきことは何か?そのことに対しては、まずは
 常に社会の動きにアンテナを貼り、新しいことへ挑戦する
ことが大事なのかと思います。これは、年齢に関係なく、また職場・プライベートも関係なく、いつでも新しいことについては貪欲にチャレンジしていければ良いと思います。また、
 人とのつながりを大切にし、ネットワークを構築する
ことも重要ではないかと考えています。これは、会社の中だけでなく、外の人とも、また仕事に直接的に関係ない人とのつながりなども築くことが重要だと思います。さらには、
 仕事以外の自分を充実させ、人間性に深みを持たせる
ということが、目標になるかと思います。この目標に到達するには、上の2つのことを実践することが重要ではないかと考えます。

足尾銅山の体験坑道
【江戸時代から採掘を続けられた坑道】

4.終わりに

あと12年、いや、もう12年後に迫った定年退職。ある意味あっという間にその時は迫ってきます。ただ、この期間を漫然と過ごすのではなく、上述したような心がけを常に持って成長し続ければ、必ず定年退職後も輝き続けることができるような人生が待っていると思っています。次の10年の間に、社会的な情勢も変化し、土木技術者の役割や、会社で働くことの意味というものも少しずつ変わってきているかもしれません。そういう変化に対しても、常にアンテナを貼りながら、人とのつながりと大事にして、これからの人生を楽しみながら歩み続けたいと思います。

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