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このマガジンをつくるにあたって

私は社会課題を解決する『まちづくりの取り組み』をソーシャルワーク理論において、分析、理論化するという取り組みをしたいと考えました。

もともと、大学生のころからボランティア活動に勤しんできたのですが、それはある意味では『社会を知りたい』というある意味では、知的好奇心が根源にあったように思います。

私がそこで見てきたものは、1998年の『特定非営利活動法人促進法』の成立の勢いで多様に生まれてきた『発展途上の市民活動』であり、社会福祉士の言葉でいうところの『インフォーマルサービス』を様々な分野にわたり見てきました。

その中で言えるのは、市民活動は「市民の想いの発露を行動で表現したもの」であるといえます。しかしながら、その発露をある側面からみると、衝動的でかつ感覚的な行動であり、持続性という意味では多くの課題を抱えていたといわざるを得ません。特定非営利活動法人促進法は、その活動に対し「法人運営」というマネジメントの重要性に気づいてもらうきっかけとしては、機能したものの、営利法人に比べ、そのマネジメントの複雑さに事務局がかえって疲弊した法人も数多く見てきました。

おそらく、市民(地域・NPO)、企業、行政の多様な主体が連携して様々な公共サービスを提供する社会というのは誰もが理解できると思います。しかしながら、その相互関係とその理論と実践については、まだまだ、発展途上であることは間違いありません。

そして、いつしか「社会課題」は置き去りになり、組織の存続が「問題」になってしまい、資金調達が上手な組織や行政から補助金・助成金をとるのが上手な組織がもてはやされる本末転倒な時代もありました。

それから、時間が流れ本質的な社会課題と向き合う組織とそうではない組織の区別が始まり、右肩上がりだったNPO法人の設立数が減少し始める時代になりました。

内閣府のデータより筆者が独自に作成
2018年から減少に転じている

そんな、ボランティア、市民活動の私の経験を振りかえりながら、これからにつなげたい。という、思いから書き始めています。

このマガジンでは、それらの各主体がまちづくり中で連携、行動するあらゆる実践をソーシャルワーク理論をからひもとき、分析、解析を行い、次につなげるための『何か』を見出すためのものです。ですから、福祉専門職でまちづくりの知識が欲しいという人だけではなく、『まちづくりをしているけれども、福祉について考えたことない』という人に向けても知の共有をできたらと思っています。

そして、ここにあるのは『答え』ではなく、『可能性』でありお読みになっていただいた皆様の知見もまた、コメントやメールという形でご提供いただけたら幸いです。

皆さんの「これから」が豊かになることを祈って。


New Type Social Works というのは、新しく生まれようとしているこのプロジェクトの名前です。

既存のソーシャルワークに『新たな可能性を見出いしたい」という願いを込めて、私はこのプロジェクトを開始します、興味を持っていただけた方と仲間になって、活動を共にできたらと思っています。





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