見出し画像

[Part3]23-24シーズンを観て興味深かった選手たち

こんにちは、こんばんは。


第三弾です。もはや週1ペースの更新になりそう。

そんなポンポン見つかるわけないやろと思っていたけど意外と自分のレーダーが反応しやすいやつだったわ。盲点。

Part1はこちら


Part2はこちら


そういえばDean Huijsenちょっとしか出とらんかった。
悲しい。


No.1 Samu Omorodion



1人目はラ・リーガ、アラベス所属
サム・オモロディオン [Samu Omorodion]
193㎝・76㎏、2004年5月5日[満19歳]、右利き、CF

ここまで11位と昇格組ながら健闘を続けているアラベス。
サム・オモロディオンはそんなアラベスで数少ないチャンスを仕留めるためのストライカーとして奮闘している。


どうやら21‐22シーズンにセビリアにあるクラブのユースからグラナダユースに引き抜かれ、22‐23シーズンにはBチームで29試合14ゴールと大暴れし、さらにラ・リーガデビュー試合でゴールと才能を煌びやかに誇示していたのをアトレティコが発見し、昨年の夏に600万ユーロでステップアップ。
武者修行としてアラベスに来ている。

こやつはドゥバン・サパタ2世といった感じ。
並みいる者を全部なぎ倒せそうなあの迫力を19歳にして持っている。
恵まれた体躯から生み出すスピード、パワフルさは一級品
それでいてGKとの1v1でシュートコースを見極める、躱すかどうかを決められる冷静さと余裕も兼ね備えている
空中戦も強いし、オープンスペースであればDFをぶっちぎれるだけのスピード感あるドリブルも出来る。だからカウンター時の破壊力は抜群。


アラベスは持っている武器がぴったりとハマる武者修行先だったようだ。


しかしながらスペースがない状態だと途端に存在感が薄れる

おもむろに下がってポストプレーしようとするけどタイミングが合わなかったり、2人目として関われるけど3人目は苦手だったり、動きなおしてポジションを取り直すことを怠ったり、ボールをあまり呼びこまない。

一旦保持して崩すというフェーズを苦手としているのかもしれない。


まあ、持っているフィジカル的にユース年代では細かいことをやらずにどーんとやってしまえば点が取れてしまっていたと思うが、様々な局面で活きるようになるためにストライカーとしての所作など学ぶべきことはまだまだ多い。

とはいえ、こんなに弱点がはっきりしていても、得点を取るチャンスがそもそも超少ないアラベスで今のところ6点も取っているから点取り屋の素質は間違いない。これからの成長にめちゃくちゃ期待してるぜ。
(2024.01.31時点)


おおよそ来シーズンもレンタルだと思われる。
もしファルカオが来シーズンもラージョ・バジェカーノに残るのであればそこが一番良さそうな気がする。最高のお手本になるだろうから。というようにストライカーとしてお手本になるような選手が居るクラブに修行がベストな感じがしている。

このまま残留争いをする規模のクラブで「俺が決めなきゃ誰がこのチームを救うんだ感」を養うという道も面白いけど遠回りすぎるか。


No.2 Lucas Beltran



2人目はセリエA、フィオレンティーナ所属
ルーカス・ベルトラン[Lucas Beltran]
174cm・75㎏、2001/03/29[22]、右利き、CF


ヴィンチェンツォ・イタリアーノ監督就任後、攻撃的なサッカーで右肩上がりに戦績を向上させているフィオレンティーナ。いつみてもユニフォームやジャージ、ウェアがかっこいいクラブだ。

ルーカス・ベルトランはアルゼンチンのインスティテュートというクラブで育ち、2016年にリーベル・プレートのユースに巣立った。その後順調にカテゴリーを上げていき2019年、18歳でプロデビュー。その後なかなか出場機会を得られなかったが同カテゴリーのコロンにレンタルされきっかけをつかむとリーベル・プレート復帰後、2023年シーズンでは25試合で12ゴールとブレイク。CFを探していたフィオレンティーナが争奪戦を制し獲得した。

フィオレンティーナではCFをメインに起用されている。

ベルトランは器用な選手だ。ストライカーとしてBox内での立ち回りは流石でマークを外すのも○、サイドに流れて起点も作れるし、降りてきてのフリックやタメを作るのも上手い。身長が低いながらもボディバランスを活かしてキープも出来る。またゴールパターンもクロスに合わせる、裏抜け、ミドルと豊富な方。守備も積極的にプレスに奔走する。Box内での働きだけでなくオールラウンドに貢献できるハリー・ケイン的な、フリアン・アルバレス的な選手。

Football Managerでいうとコンプリートフォワード。

ただわりと出来ることが多いゆえに、イタリアーノ監督はベルトランにどんな役割を与えるべきかまだ戸惑っているようにも見える。最近の試合だとゲームメイクできる能力を活かすということでトップ下的な感じに振る舞っていた。1トップで起用しちゃうとゴール前に合わせる人が居ない問題が発生するからBox to Box型の選手と本職CFのエンゾラをWGで起用して枚数の確保を狙ってるけどその分攻→守が弱くなってチームとしてあんまりうまくいっていない。

ベルトラン個人のことだけを考えるであればゲームメイクに関わりつつ、フィニッシュワーク絡むようなテンポ感が望ましいけど、チームスタイル的に相手を押し込んでじっくりよりちゃっちゃかゴールに迫りたい派なので相反してしまっている。フィオレンティーナはパスの種類をリーグ内で比べるとロングパスを用いてる数はリーグトップというデータもある。

(ちなみに保持率もリーグトップクラス。これは崩しの局面が発展途中だからあえて押し込ませてカウンターしようぜ感から来ているいわゆる持たされた保持率な気もする)


冬の移籍で新しくベロッティをレンタルし、よりトップ下的な役回りになりそうだなあ。そうなるとボナヴェントゥーラとどうやって共存すんねんっていう問題が出てくるから悩ましい。


ここまでの経歴的にまだまだ伸びしろに溢れていると考えられるので密かに見守っていたい選手


No.3 Mason Greenwood



3人目はラ・リーガ、ヘタフェ所属
メイソン・グリーンウッド[Mason Greenwood]
181㎝・65㎏、2001/10/1[23]、左利き、WG・CF


わざわざ隅っこにいるようなアカウントがおすすめしなくても名が知られているクラスだけど色んな意味ですごかったから紹介したい。

タフでソリッドなサッカーで名を馳せているボルダラスが昨シーズン復帰し安定感を取り戻しているヘタフェ。グリーンウッドはそんなチームで左右のWGを担当している。経歴等は知っている人も多いから割愛。

ソリッドな組織によるカチカチでタフなサッカーをするヘタフェにおいて唯一自由にプレーをすることを許されている存在

それがグリーンウッド。

基本的に大外を住みかとしているがフラフラとボランチの辺りまで降りて来たり、ハーフスペースに自由に出入りとフリーダム。その分つかみどころがないため相手も対応に苦労している。

一回ボールを預ければ相手から遠い足で持って腕を使いながら相手を寄せ付けずに自由な方向にドリブルしてキープできるし1枚剥がすのなんてお茶の子さいさいなので半年で拠り所になっている。

独特なテンポと間合いで対面するDFを寄せ付けず、常に沢山の選択肢を選べるような持ち方、ピンと伸びている背筋。シュートのレンジもコースも豊富。正確な左足。半端ない突破力。ボールを持っている時の負けん気の強さとオーラ。


ヘタフェのボルダラス監督自身が言っていたが、ヘタフェレベルのクラブにいるべきではない規格外な選手だと思う。


ただ復帰後、攻撃に魂を全振りしてしまったのか、
本当に走らないし、守備をしない。
ほぼメッシ状態

好き勝手に下りてボールを受けようとするからチームがボールを失ったとき即時奪回しにくくしてるしポジション戻るまでトボトボ歩いてるしプレスものそのそ行くしコース切りながらとか考えてなさそうだし、なんか本当に前時代的なアタッカーに成り果てている

まあその分破綻しないように他の10人が穴埋めをしているから守備は何とかなっているし攻撃で半端ないものをもたらしてくれているので差し引き黒字だから良いのかもしれない。

ボルダラスもそこが穴だとわかっているので穴を利用して攻めてくるような相手にはグリーンウッドをCF起用し影響を最小限にしようとしている節もある。

個人的には人間らしさを感じさせてくれるから好き。


レンタル終了後に即移籍となる可能性が高いらしいグリーンウッド。
バルセロナやらアトレティコやら名のあるクラブが動向を注視しているとか。ジョアン・フェリックス以上に守備をしたがらないからシメオネにフィットするかは分からない、ゴタゴタが続くバルセロナではメンタル的な安定を望めなそう、等から難しそうだなあと感じている。

自由と確固たる居場所を与え、メンタル的な安定をもたらす。
そんなクラブがきっといいように思う。




ここまで読んでいただきありがとうございました。

流石にもう月一ペースに変わりそう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?