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[攻撃]ジュビロ磐田に関するレポート

今回は訳があって一度作ったものが無駄になりそうだったのでnoteにて供養しようと思い、キーボードを叩いている次第です。

何かというとジュビロ磐田についてのレポートです。

メンバーの傾向と予想されるスタメン
攻の振る舞い

を当方が観て感じたことを雑に纏めているので参考になれば幸いです。


メンバーの傾向と雑感


以下の画像は全試合の登録メンバーを
纏めたものになります。

色付けされているのは前の節から変更があった選手。




レオ・ゴメスに替わって中村がスタメンに


山田・中村・伊藤に替わって
ペイショット・レオ・鈴木がスタメンに


ペイショットとレオに替わって藤川と藤原がスタメンに

これはここまで行われた試合のスタメンとなります。


連戦も特になかったという要因もあると思いますがターンオーバーをあまり行わずある程度スタメン・サブ共に固定する傾向にあるようです。

鹿島戦でここまで全試合メンバー入りしていた
中村や山田、伊藤あたりが外れているのは怪我なのか争いで負けたのか。どっちなんだろう。

交代カードに関しては

5節からベンチはかわっているよ
でも交代カードの切り方は変わってないよ
むしろ5人の枠すべて使わなくなったよ
なんでだろうね

以上のような予想をしています。


ここまで出場した全選手に関する雑感はこちら。

グラッサは新潟戦で一回だけ巧みなドリブルを
披露していたがそれ以外ドリブルするところを
観たことがない


中盤は上原・中村・藤原が攻撃的
レオ・ゴメスが守備的という感じ

平川は途中出場では変化を起こしにくいから
スタメン説がある。
新潟戦ではゴール前で少し強引さが窺えた。



ジャーメインは良どころか秀。

攻撃


ジュビロは大きく分けて2パターンの攻撃がある。

ポケットゲットだぜ!大作戦
頼んだペイショット!放り込みだ!大作戦

この2つを雑に提示していきます。

※ここからはピッチを横に三分割し、攻撃方向からみて

自陣ゴール前から1/3を前
敵陣ゴールまでの1/3を後
その間を中

で表現していきます。



ゴールキックetc.


ひとまず崩しに至るまでのゴールキックや
前のゾーンから雑に説明していきます。

ゴールキックや前のゾーンではこのようなポジショニングをとって前進しようとすることが多い。あまり可変せず、失ってもすぐ4-4-2のブロックに移行できるようにという考えから来ているのかもしれない。

どのように前進するのかはおおよそサイドの縦関係からとSHに食いついた相手のSB裏のスペースにジャーメインが流れてキープ。みたいな感じ。


縦関係


流れるジャーメイン

特にジャーメインはロングボールを自分の物にして収める能力が高いので適当にポーンて蹴ってもなんとかなってしまうから手頃だなと思う。

適当といってもちゃんとジャーメインの胸元、足元辺りに来るロングボールという配慮がある。

尚、おおよその相手も4-4-2でハイプレスを仕掛けるため相手からすると各々の対象を決めやすく予測しやすく追い込みやすい、GKの川島はSBへの逃げる浮き球のパスを蹴れなかったり、CBのグラッサ・伊藤はハイプレスをいなす程のテクニックを有しておらず、プレスが来たらすぐSBやGKへパスをするため(リスクをあまりかけない)わりと追い込まれやすく、上手くいかないことが多いなというのが個人的な印象です。

また、ジュビロは6試合中4試合は先制を許しているので1点取った相手がリスクを回避してハイプレスを継続しない選択をとりノーリスクで中まで前進出来ていたりする。だからなのかボールを持つ印象が強いのかもしれない。


ポケットゲットだぜ!(Cv.松本梨香)


サッカーには通称ポケットと言われる
エリアが存在しており


この辺のことを表しています。人によってはニアゾーンという言い方もするらしいです。

このポケットは

・ゴールエリア付近に比べて侵入しやすい
・DFにとって守りにくい横からのラストパスが効果的
・あまり人に依存しない

等々から世界中のクラブで攻撃の時愛用されている場所です。

今回はこの攻撃方法を

ポケットゲットだぜ!

という風に命名し話を進めていきます。

出てくるたびにああ、某アニメの主人公の声をあてている松本梨香さんが
言ってんだなと思って頂ければ印象に残りやすいかもしれません。


ジュビロもポケットゲットだぜ!を用いて崩すシーンが
他に比べると特徴的だなと見ていて感じます。


ポケットゲットだぜ!を狙う時の
中から後へ前進するときは

このように守備時4‐4‐2から3-1-4-1-1的な感じへと移行しSHが内側へ、ボランチのどちらかがCBに加わり縦関係になることで一見するとダイヤモンドを形成し、SBが大外担当になります。


可変

3で相手の守備一列目に対して数的優位で失わずに機を窺える環境を作り、味方の動きを促します。

(ボランチはどちらかが加わるという感じでCB間だけでなくCB・SB間にも下りる。CBがどの体の向きでどっちの足に持ってるかみたいのが判断基準なのかもしれない)

相手が中央閉めれば大外にいるSBを基点に斜めに侵入できるしSBを気にして相手が広く守るなら内側にいる選手に通せば良いの2段構えで相手ゴールへと前進していきます。


ここまで完璧に斜めのパスを差したことはないけれどもこんな形を狙っている節があるような気がする。


ここまでまとめて思うのはジュビロは相手に選択肢突きつけるのが好きだよなあということ。どちらを選ぶか躊躇したらその隙で一気に崩されるし如何に周りを観て瞬間で適切な判断を下し守備することを強いる感じ。


さあ前進してゴール前ですよと。
如何にしてポケットにボールと人を入れていくか。


コンビネーションを駆使しまくってねじ込んでいきます。


密集からのコンビネーション

ジュビロのスタメンにはいわゆるサイドから仕掛けるドリブラータイプは一人もおらず平川や松本といったコンビネーション打開型が選ばれています。

対面を剥がす能力よりもスペースを作り、使うことや
パスの精度、視野がポケットゲットだぜ!では
重視されるからでしょうか。


またポケットゲットだぜ!では基本的にボールサイドのSB・SH・トップ下・CH2人が密集しますが、時には逆サイドのSHまでもが斜めの動きでポケットゲットだぜ!しに行きます。

そんなに人をつぎ込んだら中の枚数少なくなるしカウンター予防とか大丈夫なのかと思いますがそれぐらいリスクを掛けないと得点に至らないのかもしれないという考えなのかもしれません。

また敵陣ゴール前で失ってから手痛いカウンターを食らっているシーンはほとんどありませんでした。



ただし、CFのジャーメインがポケットゲットだぜ!することは滅多にありません。あくまでもゴールを決める存在としてBox内で虎視眈々とラストパスを受けれるよう準備しています。

一番得点力ある人までつぎ込んだらラストパスを受ける人が
居なくなっちゃうからでしょう。




このポケットゲットだぜ!が最もハマったのが5-4で勝った川崎戦。特に前半は再三チャンスを作りこの形から2ゴール決めています。

映像で紹介したいけれども著作権の問題で載せられないため
各自試合映像を観て実感していただければなと…
ご不便をおかけします。



頼んだ!ペイショット!放り込みだ!



もう一つの攻め手は今季から加入した
マテウス・ペイショットをシンプルに活かすである。


https://sports-soccer.west.edge.storage-yahoo.jp/jleague/2024/images/player/portrait/1645964-131.jpg


長い睫毛とたれ目が印象的な優しい雰囲気とは裏腹に190cm・94㎏の体躯を活かしたパワープレーヤーで、今のジュビロでは後半や、得点が欲しい!となったときに真っ先に投入される選手。

そんな彼の長所を十二分に発揮させるのが
頼んだペイショット!放り込みだ!となっている。

ポケットゲットだぜ!に比べると守備時からそこまで可変しておらず4-4-2のまま攻撃するような気がしている。

ペイショットが出てくるとフライパスの割合が一気にあがり冷静につなぐことよりも「とりあえず生で」ぐらいのノリで放り込む。スローインだろうがゴールキックだろうがキックオフだろうが何だろうが関係なく。

試合を重ねるごとにペイショットに対する理解力が高まった結果、彼への楔のパスは雑になっており、とりあえずいるところに蹴っときゃいいでしょ感が増している。しかしそんなことは関係なく90%ぐらいの確率で収めてポストプレーを成功させるのだから恐ろしい。

そもそもジュビロの攻撃はペイショットがいようが居まいが「とりあえず枝豆と卵焼きで」ぐらいのノリでジャーメインにボールを収めて前進してポケットゲットだぜ!な節があるので、CF任せな組み立てには慣れている。

そしてペイショットが居れば収める箇所が2か所になり、エースのジャーメインがより収めることよりもペイショットのポストプレーからいかにフィニッシュに至るのかということに重きをおけるようにもなる。


あとこのようなペイショットへの放り込みが増えるとセカンドボールを拾うことやトランジションも同時に増すため、そこの争いで勝つためにセットでレオ・ゴメスを起用する試合が多い。


そんなに効果的ならスタメンから同時で使えばいいやんかともなるし実際鹿島戦では横内監督も試していた。1試合まるまる使っていて関川と植田という武骨高圧パワフルコンビにも引けを取らず収まっていたし悪くはなさそうだけど、思いの外ペイショットが前向きでボール持ったときが微妙説が浮上したのとポケットゲットだぜ!と併用出来ないのが露見したため新潟戦ではジャーメインの1トップに戻っていた。




個々人の武器


あとどのパターンの攻撃でも
LSBの松原后を活かそうとしている。


松原は左利きで高精度なクロスを上げられるためチームの武器となっている。ドリブルで対面を抜いてクロスというタイプではないので右サイドで松原がクロスを上げられる時間とスペースを作って左に展開→クロスであったり左サイドの密集で押し込んで松原がアーリークロスを上げられるようにする等々、手を尽くしている印象。


特にジャーメインとの関係性が良く松原にとってターゲットの第一優先らしい。松原の3アシストは全てジャーメインがゴールしている。

反対にペイショットとのフィーリングはまだまだな感じ。


そしてもう一つ横内監督が好む手法として
ドリブラーの古川を途中出場させ崩しの武器とする
というものがある。

雑感でも書いた通り古川はチームでも唯一レベルの
単騎突破可能な選手で後半途中から崩しの切り札として
LSHで起用され、疲弊している相手DF陣を翻弄する。

右利きの左サイドアタッカーなので
カットイン率が高い。

また古川の登場に伴って大外と内側の役割がSBと
入れ替わっている。

SBは古川のプレーを助ける為に外側回って2v1作ったり内側を駆け抜けて相手の枚数削ってカットインするスペースを作ったり等々献身的なサポートをこなしている。これ自体は普通のことではあるけどより古川のために!感がものすごく強い。その甲斐もあって相手にダメージを与えれている印象です。



守~攻


守から攻のトランジションではカウンター一択というより一旦保持する態勢を整えて試合を落ち着かせる傾向にあります。

特段足が速い、一人で長距離ドリブル出来る人が居るわけではないし、トランジションが連続するのに向いている感じがしない、不用意に隙を作りたくない。みたいな理由なのかもしれない。






ここまでで4000文字も使っています。
長すぎました。


守備まで記載したら6000字を越えそうな予感があるので分けたいと思います。

つらつらと長く書きましたが
読んでいただきありがとうございました。
守備編も観ていただけるととても嬉しいです。



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