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[Match Review]名古屋グランパスvs横浜F・マリノス2022/10/01



こんにちは。こんばんは。


この試合のテーマは秋服です。



Line Up




マリノス・名古屋ともに2週間ぶり。

マリノスは西村と小池龍太が帰ってきた。
回復スピードが驚異的過ぎて怖い。
エドゥは出場停止明け。

名古屋はマテウスが怪我明け。
相馬が代表帰り。

エンブレムがブラジルのクラブっぽくなってた。


おしゃれしてきた名古屋


この日の名古屋は3-4-2-1をベースに
可変
していました。



ハイプレスは3-5-2
ミドルブロックは4-4-2
ローブロックは5-4-1

ピッチの縦幅で使い分けをしていました。


広島・川崎と上位相手に勝てはしなかったが
引きわけに持ち込み勝ち点を得て臨むこの試合。

普段の名古屋は守備時5-3-2ベースで戦うことを
好むチームらしいのですが2週間という準備期間を
利用しいつもとは違う長谷川監督が
びびっときて仕立てた「名古屋秋服3形態
を使い分け、挑みました。

わざわざ守備を3局面分用意してきたんですからね。
相当な気が入っているのが窺えます。


しかしちゃんと仕立ててきたからこそ
それがハマらなかった時のダメージは絶大。

これっしょ!と思い買って街中にいざ着て出て
周りを見たら全然そんなの着てなくて
買ったの後悔するあの感じ。

秋服買ったけど暑いのが続いて着るチャンスを
窺ったまま冬になるあの感じ。

それがこの日の名古屋だった。


マリノスはこの3形態の内一番スペースがある
名古屋の3-5-2ハイプレスを逆手に
とって
頼んだアンロペちゃん作戦でチャンスを構築。




今回狙い撃ちにしたのは永木の脇



名古屋は全体的にマンマーク気味で対処するため
前線から降りて受けに来る選手のマークを
受け渡すことが難しくなります。

そのため降りて受けに行くアンロペちゃんには
この日で言うと3CBの真ん中である藤井が
プロフェッショナルばりの密着をしたほうが
崩されにくくなる。

しかしながらこの動きに藤井が大して付ききれない、
曖昧になることが多く起点を自由に作らさせて
いただきました。


密着取材班だとしたら怒られるレベルの藤井だった。


そんな完成度があまり高くない守備に対し
16分には組み立てでプレスをいなし、
アンロペちゃんへ縦パス。
そこから一気に前進し水沼のゴールを作り上げた。





せっかく張り切って用意したものを
完膚なきまでにボロボロにされた名古屋は
その後、前半35分ぐらいで普段着である
5-3-2ベースの守備に着替え
前半を
ひとまず最少失点でクローズしにかかる。

1点差であれば点が取れない名古屋でも
修正してチャンスを作り出せるという狙いも
あるのかもしれない。


この狙い通り上手く前半を0-1で傷口を
広げずに抑えた名古屋。

さあやったんで!と後半に臨むがわずか50秒ほど
追加点をマリノスが奪ってしまう。


この勢いをぽっきりと折れたことが
この試合の趨勢に結構影響を与えた気がする。


開始早々に自陣スローインから
頼んだアンロペちゃんを使用し一気にPA付近まで。


一旦サイドにボールを流してから中央に戻すことで
相手DF陣をよりボールへと注視させる。


それを活かしフリーになった水沼を
喜田が見逃さずにラストパス。


ストライカーばりの動き出しでフリーになった水沼。

相手の動きと味方の位置を上手く見極め
パスを出した喜田。

互いに今シーズン戦う中で掴んだ新たなる武器
重要な2点目を取ってくれた。



とくに喜田はミドルが枠に飛ぶことは可能性が低く、
最後、フィニッシュに関わる部分で
なかなか存在感を発揮できていなかったが
シーズン最終盤で実力を見せつけた。


しっかし、
喜田はなぜ豊田スタジアムでプレーするとき
いつも以上にパスが冴えわたるんだろうなあ



岡崎紗絵さん効果…???


時折、え?そこに出せるの?みたいなパスや
え?ここに飛び出せるの?を繰り出す喜田さん。

意外性が喜田さんの長所の1つなのかもしれない。




点の取れていない名古屋にしてみれば
これ以上ない最悪なスタート


よりリスクを取らざるを得ないため
・代表帰りの相馬
・高さがあるけどスピードに難ありのチアゴ
・中盤でボールをキープ・捌けるレオシルバ
の3枚替えを敢行。前がかりに。

その後甲田や酒井宣福が出てくる。


ただ、本当に欲しかったのはデカくて強くて
基点になれるFW
だろうなあと。

長谷川サッカーには欠かせないですからねえ….
(パトリックとかディエオリとかチョ・ジェジンとか)


この前がかりになった名古屋をマリノスは
抜群の安定感を得つつある守備陣を中心にしのぎ
焦りを増幅させる。

そうして焦りにより生まれてくる広大なスペースを
交代で入った仲川・西村・レオを核として
スピードでとどめを刺しました。


レオは2か月ぶりのゴール。
アンロペちゃん不在時に大爆発して
勢いを持続させることに貢献したが
その後はなかなかうまくいかなかったレオに
ここでゴールが生まれるのはデカい。

そして仲川は途中出場で2アシスト。
去年の水沼っぽい活躍。

チマは初ゴール。


と素晴らしいことづくめ。

終わってみれば4-0と大勝。


前節までリーグの最少失点だった
名古屋
を袋叩きにしたことで
マリノスが最少失点チームとなり
リーグ最高の矛と盾を要するチームに。


破壊力抜群な攻撃陣に注目が集まりがちですが
それをささえる堅牢な守備陣の安定感が
あってこそ成り立っているんだねえ。

名古屋戦含めて直近5試合でわずか1失点。

じつにマスカットさんらしい。



最後に


今シーズンここまでで最高の出来
といっても過言じゃない。

それぐらいあれマリノス強いなと
思わせてくれる試合でした。


そしてまさかまさかの最短で来週にも
優勝が決まる可能性が出てきました。

対戦相手はガンバ大阪。
監督交代後持ち直したように見えて
持ち直せていない感じがある。

しかし松田監督の得意分野である守備が
重要になるはずなので苦戦は必須。

カウンターでピンチを迎えるかもしれないが
堅牢な守備陣で耐えて根気よくチャンスを
作り出したい。


ここまでお読みいただきありがとうございました。


また次回もよろしくお願いします。


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