[Match Review]横浜F・マリノスvs北海道コンサドーレ札幌2022/09/18
こんにちは、こんばんは。
悪天候の中行われたHighなこの試合。
引き分けに終わりました。
結果には現れなかったマンマーク守備に対する
成長を記していきます。
Line Up
マリノスは中3日。
出場停止のエドゥに代わって角田が
7月16日以来となるスタメンに抜擢。
エウベル・岩田は5連戦全てスタメンとなった。
札幌は1週間ぶりの試合。
2連勝中と一時期の不調から脱している模様。
この試合はシャビエル・青木・小柏という
0トップ仕様で挑むようだ。
相変わらずのノーガードバトル
札幌はお馴染みマンツーマン。
選手同士の噛み合わせ方も同じ。
パスを出す人全てに付きっきりで
マーカーが居るため前を向くのが難しい。
また勢いよく下がりながらパスを受けよう
としてその勢いがコントロールに乗ってしまい
身体からボールが離れてしまうことが多発しました。
そんなマンマーク対して
前を向くのが難しいなら前を向いている人を
作って使えばいいじゃない
の精神でマリノスは立ち向かう。
なんか小泉構文みたいな感じになったけども。
前を向いている人を作るために
マリノスはパスを呼び込む動きを
連続させることでスペースを作ること
相手のプレスを意図的に発生させ
フリーの味方を作る
という2つの要素を用いて札幌を攻略しようとします。
マンマーク守備は例えマークする対象が
マントルに飛び込もうとも
激痛足つぼマットに突撃しようとも
地雷原に入ったとしても
ついて行かなければいけない守備。
そのためボールを持たない選手が
動いたらスペースが必然的に生まれる。
そのプレス回避で活躍していたのが守護神高丘。
GKだけはマークが出来ないので高丘を
始点にマンマークを外す手ほどきをします。
札幌としても11人目のフィールドプレーヤーとして
貢献できる高丘をほっておく訳にはいかないため
CBをマンマークする選手が対象への
パスコースを切りながら高丘にプレスをかける。
こんな感じに。
しかしこのプレスは裏を返せば
フリーの選手が前向きで生まれる。
ということにもなります。
マンマークはピッチ上にいるフィールドプレーヤー
を全員噛み合わせて行うもの。
そんなマークすべき選手を背中で隠しながら
プレスをかけるので空く。
このプレスを逆手にとって一気に前進できた
1つが37分のシーン。
シャビエルがマーク対象である岩田のコースを
切りながらのプレスを高丘→渡辺で無効化し
前向きでフリーな岩田を作り出すことが出来た。
高丘にプレス行かない場合、精度あるフィードを
どこに蹴るか選べる時間
蹴るためのスペース
が生まれてしまいリスキーなプレスが
躱される可能性が高くなる。
だからこそ一人捨ててでもかけにいかなければ
ならない状況になる。
という認識があって高丘までプレスすることを
選んだ札幌だったが悪天候なこともあり
プツッと電源がoffになる選手が出てしまい
躱されるということが起きていた。
そしてマンマークプレスは味方のカバーリング
というものがないのでこのように一気に
岩田が運ぶことが出来ます。
ここで運ぶことが出来るか否かってのは
後ろから丁寧に前進するチームでCBを務める選手
に不可欠な要素。
5連戦全部スタメンでこの試合もフル出場とか
バケモンすぎるそ岩田。
いつまでも怪我無く丈夫にプレーしてほしい。
このシーンで一番素晴らしかったのは渡辺の
高丘からのリターンパスを受ける前の動き。
あがると見せかけマーカーを騙し瞬間的に下がる。
動き出しにひとつ工夫を入れたことで
自分にスペースと時間の余裕が生まれ、
ワンタッチで岩田に出すことが出来た。
この動き出しがあったからシャビエルのプレスを
無駄にすることが出来たといっても過言じゃない。
今までは割とすぐCFにあてて中盤を省略する。
みたいな剥がし方で札幌のマンマークを
無理やり攻略しようとしていましたが
相手を意図的に誘導してフリーの味方を
作り使って剥がす。
という進化をマリノスは見せつけました。
これが得点という目に見える結果として
現れたらよかったのですがまあ菅野が凄かった。
サイズはないけれど自分が届く範囲に対しての
反応の速さは「うわあ…速いわ….」って感じ。
ストレート系のシュートが多かったので
もっとカーブ系のシュートが必要だったかも。
このようにマリノスは札幌を狙って崩すことが
出来ていました。が、それは札幌も同じ。
WB to WB~サイドチェンジ~
マリノスがやられ続けた場所は大外で
待ち構える両WBでした。
4バックに対してWB・3トップの5枚を
ぶつけるミシャ式。
構造的にどうしても1人足りない状況が
出来てしまいます。
金子やルーカスはチームが違えば
SHやWGとして猛威を振ることが出来る選手。
そういう選手を1v1で仕掛けることが出来るよう
上手く構築していました。
しかもこの試合は両方とも逆足を配置。
大外1v1からのカットインシュートを
堂々と狙ってきていました。
この狙いにマリノスは手を焼き、
特に左サイドのルーカスにボコボコにされた。
しかし、後半になりゲームの質が落ちた。
両チームとも体力的に限界だったり
それぞれが置かれている順位状況
悪天候という環境
という要素からだと思われます。
走行距離もミシャ期VSアンジェ&マスカット期
としては最短というデータも。
マリノス108km、札幌106km
FKから1度はネットを揺らしたものの
ここ数試合行方不明だったVARくんが
この日は来ていたようでOFRののち取り消し。
ジャッジとしては7割程度納得のいくものだった。
マリノスが勝ち点を落としたチームに
川崎に所属したことある人必ずいる説
余興ですが札幌の金子を見ていて
「やっぱりNaokiman Showに似てるなあ」
と思ったときふと頭の中にこんな陰謀論が思いつきました。
勝ち点落とした相手全てに
川崎にいたことある人いるくね?
というやつ。
札幌には福森居るし、東京には塚川居るし….
気になったので調べてみました。
マリノスが今シーズン勝ち点を落としたチームは
札幌・広島・川崎・浦和・セレッソ・鳥栖・東京・柏
の8チーム。
上記のチームで川崎を除いて
川崎に所属したことがある選手が
いるか調べてみると…..
札幌:1名(福森)
広島:1名(柴崎)
浦和:1名(馬渡)
セレッソ:1名(原川)
鳥栖:1名(宮代)
東京:1名(塚川)
柏:0名
なんと柏を除く全チームに
川崎に所属したことがある選手が居ることが分かった。
たまたま思いついたにしては
出来過ぎな結果が出てびっくり。
なにか川崎のライバルが勝ち点落とすよう
放出するとき呪いをかけているのかもしれない(嘘)
まあありえないけども。
ちなみにマリノスが残り5試合で対戦するチームには
神戸を除く全チームが川崎に所属したことがある選手が
在籍している。
(名古屋には川崎ユース出身の永木
ガンバにはパトリック
磐田には鈴木)
とはいえ前回対戦時はものともせず
勝ち点3を奪えたので
変わらず気にせず圧倒してほしい。
最後に
川崎が前日に勝ち点を落としたからこそ
余計な感情が渦巻いてしまう
結果になっちゃったなあという印象です。
まあ結果試合前と順位状況は一切変わらないので
川崎がどうなったとか気にせずに
戦っていきたいですね。
しかしまあVARって存在してたんですね!
ここ数試合行方不明だったのに!!!
今回はまともに運用されていて良かったと思います!
毎試合居てほしいなあ!ろくなVAR!!!
次の名古屋戦もね来てほしい!!
次は2週間後アウェイ名古屋。
優勝争いしている今当たりたくない
面倒くさそうなチーム。
保持する時間は長いはずなので
カウンターの芽を終始潰しつつ
敵陣内で圧倒したいところ。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします。
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