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20.1.8 たい焼き

そろそろ親が泣いている!美少年稼業の立花です。
お店で作ったご飯(通称#食べる美少年)のレシピを公開していきます。簡単なのでご自宅で再現してみてくださいね。
レシピ自体は無料で読めますが、課金するとおまけレシピ(?)とおまけの日記が読めるようになります。何卒。

さてさて新年一発目、ということでなんかめでたい気がするしたいやき!
本当のところはこないだ中国茶福袋開封の動画を撮った時、人形町の柳屋さんというたい焼き屋さんのたい焼きが美味しくてたいやきやるか、と思い立った次第。

先に言っておきますが、このレシピには南部鉄器のたい焼き器和菓子屋の親父が必要になります。調達が難しい場合はこんこんに食べに来てください。
まあそんなわけでスタートのハードルがえげつないレシピでして、このレシピを読んでたい焼きを作ろうと思う人は少ないんじゃないかと思います。もしいたら名乗り出てくれ。ほめます。
強いて言えばおまけのレンチンカスタードの方が使い物になるかも。課金してね❤︎

誰の役にも立たなくたって、僕はレシピのノートをつけるけどな。
でははりきっていきましょー

たい焼き だいたい20個分 材料

・薄力粉─350g
・重曹─13g
・冷水─450ml

水については生地の具合で増やすこともあります。
僕はもう少し伸ばしました。詳細は作り方の方で。

タネのレシピはNHKグレーテルのかまどWebサイトのものを参考にしました。もうこのサイト見てくれ。解散。

ちなみにだけどこの番組はすごいぞ。レシピがマジのやつ。製菓学校の先生が監修されているので、ちゃんとしたレシピが載っている。間違いない。父はこの学校の卒業生だったりします。
そんで毎回面白いしね。イケメンがお菓子作ってるところ見るの健康にいいよ絶対。っていうかあの人普通に上手じゃない?すごいよね。
別にこのnoteはグレーテルのかまどステマnoteではないのでここら辺でやめとくけど。個人的には羽海野チカ先生のラムネの回が好き。三月のライオン読みてえな。

・あんこ─600g

今回は一応700g用意しましたがわりと余りました。まあ途中でカスタードとかも始めたし。余る前提で多めに用意しておくのはいいと思います。
自分で炊いてもいいのですが、まーーー手間なので、買えるなら買っちゃいましょう。あんこに関してはプロのが一番うまい。なんでもそうか。
お店でお出ししたたい焼きの餡は、いつもきつねのしっぽやゆきうさぎの生菓子を作っていただいてる和菓子屋さんにお願いしてお分けしていただいたもので、本来はどら焼きなどの餡です。餡にもいろいろあるんです。そのお話はまた今度、つか僕もそんなに詳しくないし今度は永遠に来ない気がする。

道具について

僕が使用しているのは、南部鉄器の岩鋳さんのたい焼き器です。
リンク貼ってるんで覗いてみてね。

いいお値段しますよね。これ僕はたまたまフリマで知り合いから安く(500円)譲っていただけたのでラッキーでしたが、一体これでたい焼きが何個買えるんだ……?とか考え出しちゃいけないやつ。
……ちなみに、この間のたい焼きの売り上げから、粉代あんこ代買い足した道具代などを引くと、このたい焼き器はぜーんぜん買えない。ヒエッ

まあたい焼きしか焼けませんしね。たい焼きのためだけにお金と収納スペースを都合するのがアレな方は、ワッフルメーカーなどでたい焼き型の付属しているものがあるようなので、そちらを検討されてはいかが?まあワッフルも焼くかっつーとアレですけどね!!
ちなみにワッフルの生地でたい焼きやるとめちゃくちゃおいしいです。しかし使う油脂の量がえげつないので、とても作ってるところを人に見せられない。つかワッフルでいいじゃんってなっちゃうしな!!

それでも僕はこちらの鉄器のたい焼き器をおすすめします。
たい焼きの一番のポイントは火加減です。直火で火加減ができた方がおいしいです。というか多分あのパリパリサクサクの生地はガスコンロ直火じゃないと難しいと思います。
また鉄器の厚さでかなり温度が安定するので、失敗しにくくなります。後片付けのときまだ温かくてびっくりしました。
たい焼きの出来はほとんどたい焼き器選びで決まると言っても過言ではないはず。まあ他のたい焼き器使ったことないんで知らんけど。

鉄器は手入れが大変だけどね……

たい焼き 工程

タネを練って寝かしておく

たい焼き器を立ち上げる(?)

焼く

たい焼きは焼き始めるまでが肝心。とかそれっぽいこと言ってみましたけど僕も素人です。偉そうな口きいてすんませんした。

タネを練る
まず薄力粉はふるいましょう。(先日はふるいがなくてできませんでしたが……)ダマがあると味を損ねますし、混ぜる手数が増えてしまい生地が重くなります。
普段の料理はなあなあのてきとーフィーリングでやってますが、製菓に関しては厳密な計量と手順を省略しないことをおすすめします

冷水に重曹を溶かし、薄力粉に加えて混ぜます。ポイントは混ぜすぎないこと
小麦粉は練るとグルテンというタンパク質が出ます。ざっくりいうと粘り気です。今回は薄くて軽い皮を目指すので、グルテンは出来るだけ出したくありません。
グルテンを出さないためには、薄力粉を使うこと、粉や水の温度は出来るだけ低くすること、極力混ぜる回数を減らすことが大切です。
これは他の製菓、例えばキメの細かいスポンジを焼きたいときや、サクサクさせたい小麦粉料理(天ぷらなど)なんかにも言えることなので、覚えておくといいかもしれません。まあ薄力粉使うときはだいたいこれですね。むしろグルテンを出したい場合はこの逆をやるといいですよ。

余裕があれば、練ったタネを1〜2時間ほど冷蔵庫で寝かしておきましょう。サクサク度が上がります。急いでいる場合はまあ仕方ないのでそのまま焼いてしまってもいいでしょう。

たい焼き器を立ち上げましょう。
たい焼き器、というか鉄器は手間がかかります。洗剤使えないし。その手入れの一環という感じなので、テフロンのワッフルメーカーなどを使用される場合はコンセント挿して読み飛ばしてください。
初回と2回目以降で違うので、今回は両方書きます。両方書きますが、いるのかこれ読んで南部鉄器買う奴!?!?!?!?

〜初回の場合〜
汚れはざっくりお湯で洗い、拭いて空焚きして乾かします。油引き(百均で買えるけどなかったらキッチンペーパーとか丸めたやつ)で全体に多めの油を引き、加熱してよく油を馴染ませます。

〜2回目以降〜
前回の古い油を熱湯で洗い流します。風味を損ねるのでしっかり落としましょう。水気を拭き取って空焚きして乾かします。乾いたら油を引きましょう。物凄い煙が出るので換気必須。換気しないと燻製になりますよ。

さてここまでで2500字超え。お待たせしました、ようやく焼きます。
型の温度が重要です。簡単にいうとかなり熱くしてください。目安としては、たい焼き器から煙が上がるくらい。水をピッとかけたら即ジュッッと蒸発するくらい。火加減は強火であることには間違い無いのですが、全開ではないくらい。
隅々までしっかり油を引いてください。くっつくと悲惨。加熱は油を馴染ませるためにも重要です。

ここから先はおそろしいほどに手際の良さが求められます。もしこのレシピを読みながらたい焼きを作っている方がいるとしたら、一旦最後まで読んで、よく頭に入れてから取り掛かることをおすすめします。

タネをお玉に少し取り、たい焼き器に注ぎます。注ぎますと書きましたが、感覚としては「塗る」と言った方がわかりやすいかもしれません。この後あんこをのせるための足場を作るイメージです。むしろあんこをのせる最低限の面積で大丈夫です。
塗った足場(?)の上に素早くあんこをのせます。あんこの形はわりと適当で大丈夫です、どうせ型で押しつぶされて成型されるので。しかし一応型からはみ出さないようにしてくださいね。もしあんこを取ることに手間取るようであれば、事前に一回分ずつ分けておいてもいいでしょう。あんこの量は多い方がおいしいのですが、多すぎるとはみ出して焦げます。しかし多ければ多いほどおいしくなります。相対的に皮も薄くなりますし。限界を攻めたい。その辺は練習ですね。あとやりすぎると後の方で足りなくなるんでね、その辺のペース配分も考えつつ。
素早くお玉に持ち替えてタネをすくってください。あんこの上から、あんこを包み込むようにタネを注ぎます。あんこにかけるって感じ。型を閉じたときあんこが型に触れないよう、液体のタネであんこをうまくカバーしてください。
型を閉じてすぐひっくり返して2分、ひっくり返して2分。開いて様子を見ましょう。しっかり焼き色がついていればいいでしょう。
まあこの辺は結構人によるか。正直好み次第です。いろいろ試してみてください。意外と焦げないのでのんびり焼いて大丈夫ですよ。

という感じでまず一回焼いてみて、火加減やタネの固さを見ましょう。タネが重くもったりして使いにくいときは、様子を見つつ少しずつ水を足して調整してください。水を入れすぎたらもうどうしようもないので慎重めに。まあ最悪粉足せばいいんですけど。
ちなみに、(まあ家庭での製菓レベルならほとんど考える必要はないのですが)和菓子職人の父曰く、夏と冬ではレシピの水の量を変えるそうです。小麦粉は湿気を吸うので、季節によって目方が変わってしまうようで。キロ単位で小麦粉を使用する場合、僅かな誤差も積み重なって大きな差になります。もっと長い職人さんだと、水の量は感覚で決めるという方もいらっしゃるようです。

おまけレシピ レンチンカスタード

あんこばっかり20個、飽きる?てやんでーあんこ以外のたい焼きなんざ邪道でぃ食えたもんじゃねえや!!って方以外はまあ飽きるかも。
……っていうかたい焼き20個一人で食べない方がいいと思うけど。

そんなあなたにカスタードクリーム。最強にめんどくさいやつ、カスタードクリーム。まともに作ると本当に面倒だし結構難しい。
ということで手抜きのカスタードクリームっぽいやつ。レンチンでできます。たい焼き以外にもいろいろ使い道があるので、覚えておくといいかも。

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働きたくないでござる