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TOKYOの美しい場所/羽根木エリアのおすすめ4選

TOKYOの美しい場所をご紹介するこのシリーズ。前回ご紹介したQusamura Tokyo(叢 東京)からも近いエリアなのですが、世田谷区の羽根木がとても雰囲気が良いのでご案内します。話題の名店を4つセレクトしました。是非ご覧ください。

今回は井の頭線、東松原駅で下車。線路沿いを3分ほど歩き、羽根木の住宅街の方に少し入ると、とても雰囲気のよいエリアに辿り着きます。
このあたりは通称「羽根木の森」と呼ばれている場所で、駅前の喧騒は全く聞こえない、緑に囲まれた絵に描いたような閑静な住宅街。
もともと森だった場所に外国人用のモダンな邸宅として建てられた「羽根木インターナショナルガーデンハウス」。その一角にある08ブックが最初の目的地です。

1.08book(ゼロエイトブック)

エントランスが緑で囲まれ、入店する前から期待高まるこのお店は、国内外で高い評価を得る08sircus(ゼロエイトサーカス)のデザイナー、森下公則氏が店主を務めるアトリエを併設したギャラリーのようなショップです。2016年にオープンして以来、ファッションやインテリアが好きな方が集う、都心部から少し離れた、知る人ぞ知る名店となっています。

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店内に入るとここだけが別世界のような、ゆったりとした時間が流れています。
木々に囲まれた大きな窓からは優しい光が降り注ぎ、邸宅を生かした作りの店内にはしっかりとゆとりを持たせ洋服や家具、オブジェ等をレイアウト。
ギャラリーのような雰囲気なので「商品に触れても大丈夫かな」と思うくらいなのですが、スタッフの方も細かい部分まで丁寧に接客してくださり、ゆっくりお買い物ができる本当に贅沢な空間です。

一度足を踏み入れるとすごく居心地が良くて、もちろん緊張感も感じるのですが、ずっと長居したくなるような気持ち良さがあります。
静謐で潤いのあるブランドの世界観を様々な視点から体現していて、コンセプトショップと呼ぶのに相応しいショップです。360°どこを切り取っても素晴らしい。

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08book
住所:東京都世田谷区羽根木1-21-12 Hanegi IGH Forest House #Q
電話:03-5329-0801
営業時間:11:00〜19:00
営業日:毎週金曜日・土曜日・日曜日

2.maison malta(メゾン・マルタ)

08ブックを後にして、「羽根木の森」をぐるりと回って一本となりの路地に入ると素敵なストリートに出くわします。デザイナーズ建築と大きな木々に囲まれ、ベーカリーや雑貨店が並ぶこの通りに、自然と調和した美しいフラワーショップがあります。それが2件目の目的地、メゾン・マルタです。

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都内や鎌倉にある複数の結婚式場と提携しているメゾン・マルタは、フローリストの布山 瞳氏が2017年にオープンしたアトリエ兼ショップです。このエリアに行った際は家に飾る花を必ずと言っていいほど買っています。大きな窓から中の様子が見えるとても素敵なつくり。可愛らしいというよりは洗練された印象で、男性目線で見ても楽しめるフラワーショップ。
ちなみに次にご紹介するマメ・クロゴウチの展示会やアトリエの花も手掛けているそうです。

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maison malta
住所:東京都世田谷区羽根木1-21-27 亀甲新59
電話:03-6265-8966
営業時間:10:00〜18:00
定休日:不定期

3.Mame Kurogouchi Hanegi(マメ・クロゴウチ・ハネギ)

メゾン・マルタを後に新代田駅がある方角へ。徐々に視界が広くなり、車の音などで騒がしくなり始めます。そして環七通りに出る一歩手前、本当に注意していないと見過ごしてしまうガラス張りの小さなお店が「マメ・クロゴウチ・ハネギ」です。

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マメ クロゴウチ初の直営店となるこの店舗は、ブランド創設から10年を迎えた2020年にオープン。
近くにアトリエもあり、ブランドにとって馴染みのあるエリアだそうです。築40年の木造家屋(もともと焼き鳥屋)の1階部分をリノベーションし、木造建築の構造を残しながら、コンクリートを組み合わせて茶室のような空間に仕上げたという。
08ブックもそうですが、非常に重要な直営店をファッションエリアではない立地に出店する事は、とても勇気ある決断だと思います。僕はオープンしたばかりの頃に伺いましたが、ブランドのファンだと思われる方とその日沢山すれ違いました。少し遠方にあっても行きたいと思える、こう言ったロケーションのお店が今後もっと増えていくかもしれませんね。

「これだけモノがあふれる時代に自分たちが服を作り続ける理由や、その責任をブランドとしては常に考えている。アトリエがある場所の空気を感じてもらえて、“地産地消”のように服を売っていく店なら、ブランドのクリエーションがより伝わるんじゃないかと思った」

ちなみにお店の隣にあるCHERRYという喫茶店(黒河内さんが写っている写真の店)もおすすめ。リンクを貼った藤原ヒロシさんと黒河内さんの対談にも話が出てきます。本当に昔ながらの喫茶店ですが、居心地が良く、コーヒーがとても美味しいです。休憩に是非。

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Mame Kurogouchi Hanegi
住所:東京都世田谷区代田4-10-20
営業時間:12:00〜19:00
営業日:毎週土曜日・日曜日
(ここ数ヶ月休業していましたが、6/5より営業再開したそうです。)

4.OUT OF MUSEUM(アウト・オブ・ミュージアム)

環七通りを横目に見ながら、代田橋駅の方へ5分ほど歩くと最後の目的地アウト・オブ・ミュージアムに到着します。入り口は非常にシンプルなので何のお店かよくわからないのですが、店内に入るとその独特の風景に圧倒されます。

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いつの時代なのか、どこの国のものなのか全く判別がつかない、個性的なオブジェが所狭しと並んでいる店内。最初はカオティックなひとつの光景に見えるのですが、近づいてよく見ると、ひとつひとつ味のある顔をしたオブジェがなんとも愛くるしい事に気が付きます。

僕がこのお店の存在を知ったのは、クリストフ・ルメールのインタビューにて。店主の小林真氏とルメールは長年のコラボレーションのパートナーだそうで、ルメールが来日する際は、必ずお店にも立ち寄るそうです。
小林氏は本当に気さくで優しい方で色々と接客してくださり、また店番をしながら何かを作っていました。
どうやら世界各国から収集したアイテムと、自作のオブジェ(目玉焼きが特に有名)を合わせて販売しているようです。小林氏の頭の中を全て垣間見れるような、独創的な世界観は一見の価値ありです。

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OUT OF MUSEUM 
住所:東京都世田谷区羽根木1-8-1
営業時間:13:00〜19:00
営業日:毎週金曜日・土曜日・日曜日

SKWAT / LEMAIRE(スクワット/ルメール)

すでに会期は終わってしまいましたが、プラダ青山店に隣接する商業施設「ザ ジュエルズ オブ アオヤマ」にあるSKWATにてルメールとアウト・オブ・ミュージアムのコラボレーションの展示が行われていましたのでご紹介します。ルメールの洋服の隣に、骨董品のように並べられたアウト・オブ・ミュージアムのオブジェ。そして地下には美術館のような様相で、あの独特の世界が繰り広げられていました。

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いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した店舗は、週末限定営業のお店が多いので、注意してご来店ください。エリア全体として本当に素敵な場所なので、一日かけてゆっくりと楽しめると思います。また自然や緑が多く穏やかなので、癒される事間違いなしですよ。

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