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海外営業の年収は高い?

皆さんは海外営業職の年収は高いと思われているでしょうか?

今回は、海外営業の年収は高いかどうかについて記述します。

まず前提として、下記を条件とさせてください。
・日系企業の海外営業職
・他職種と比較する際は同じ会社内での比較
(例えば、同じ会社内での経理と海外営業など)

結論

ぶっちゃけ、他職種と変わりません。

ただ、条件が重なれば、若干年収が他職種と比べて高くなる事もあります

高いと思われがちな理由

実際は他職種と比較して決して年収が高いわけではありませんが、世間から高いと思われがちと私は思っています。

ぞれでは、何故高いと思われがちなのか、私の分析を述べます。

営業手当

多くの会社では、営業手当という手当を営業に支給します。
諸説ありますが、営業手当を支給する理由は下記があがるみたいです。

支給される額は、会社にもよりますが、月々1万円前後ではないでしょうか。
年間に換算すると、営業は年収で12万程多くもらえるという事です。

一点注意が必要なのは、定時以降の移動は業務内にはカウントされないという事です。

例えば、東京在住で大阪の顧客と16-17時のアポイントがあるとします。
その場合、アポイントが終わり、東京の自宅への帰宅時間は早くて21時とかになります。

どう受け取るかは人それぞれですが、この移動の4時間は残業として扱われません

そのため、一般的な残業代は、内勤の職種の方が多くなる傾向があります。
もちろん、アポイントが無く社内で仕事をして残業をした場合は、営業もちゃんと残業代を申請できます。

結果的に、「営業の営業手当+残業代」と「内勤の残業代」を比べるとトントンレベルになるのではないかと思います。

出張手当

営業の場合、営業手当以外にも出張手当が支給されます。

もちろん、これも会社によって様々ですが、海外出張の場合は、日当で5千円前後が妥当です。

海外出張のスケジュールは、だいたい一週間くらいです。

帰りは土曜に移動する事も多いので、勤務日数としては6日になります。

またごりごりの海外営業の場合は、月に「最低」1回は海外出張に行く人が多いです。

単純計算で下記の様になります。
6日×5千円×12回=36万円

結果的に、他業種と比較した場合、年間36万も多く給料がもらえる事になります。

海外営業職=大手企業勤務

海外市場に進出するには、一定規模の会社である必要があります。

何故なら、新たに海外進出する場合は、利益を出せる様になるまでに時間が必要です。
投資できる会社体力がないといけません。

現実を見渡せば、中小企業で海外進出するほどの余力がある会社は、ほとんどありません。
国内市場を維持するだけで手いっぱいです。

そのため、世の中で海外営業職に就いている人は、大手に分類される企業に勤務している場合がほとんどです。

つまり、日本の平均より高い年収を稼いでいるサラリーマンという事になります。

勤め先、年齢、役職の有無によっても変わりますが、だいたい600~1500万円といった所です。

日本の平均年収は440万円程度と言われています。

それと比較する高い推移にあるため、海外営業は年収が高いと言われる理由の一つでないでしょうか。

最後に

以上の事から、同じ企業内で比較した場合、海外営業と他職種との年収は基本的には同じです。
(逆に差があれば問題になります)

条件が重なれば、年収にして50万円近くは高くなるかもしれませんが、その程度です。

年収が高いと思い海外営業を目指している人にとっては残念ですが、これが現実です。

ただ希望して海外営業職に就いた人は、お金以外のやりがいを感じており、あまり気にしていないはずです。

むしろサラリーマンであれば、年収を上げるには昇格や昇進が重要です。

役員になれた場合、年収に大きな差がひらきます。

職種に関わらず、サラリーマンで年収を最大限上げようと思えば、出世の道しかないという事ですね。

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