「管理費」と「修繕積立金」


●マンション管理に欠かせない「管理費」と「修繕積立金」
吟味に吟味を重ね、選び抜いてようやくマンションを購入したとします。 購入後には住宅ローンの支払いが始まり、荷物の片づけや引っ越しの手配、 家具や照明器具、エアコンといった生活用品の購入、転出・転入届、こどもの学校の諸手続きなど、煩雑なことが目白押しです。同時にマンション管理にまつわる事項として、管理費や修繕積立金の支払いが始まります。この2つの使途は、管理費はマンションの日常的な管理業務への支払い財源であり、 修繕積立金は大規模修繕工事などに備える為の積立金となります。

●マンションの「管理費会計」と「積立金会計」
マンションの会計は、「管理費会計(一般会計)」と「積立金会計(特別会計)」 の大きく2つのお財布に分けられます。 まず、管理費会計には、マンションの管理組合の収入として区分所有者が 支払った管理費が入金され、支出として管理会社への管理委託費、マンショ ン共用部分の水道光熱費や雑費、日常的な修繕などが出費されます。 一方の積立金会計の財源は修繕積立金となり、支出としては大規模修繕工事や設備更新などに必要な大きな額の修繕費が出費されます。積立金会計は、 日常的にはお金の出し入れは発生しないので、いわば管理組合の「貯金」に あたります。

●ボディブローのように効いてくる「管理費」と「修繕積立金」
管理費や修繕積立金は、税金や水道光熱費と同じ様に、口座からの自動引き落としで提示された金額を支払っているケースが殆どです。 しかし、管理費と修繕積立金は能動的に見直しが可能であることはご存知 でしょうか。また、住宅ローン と違って「完済」という概念は 無く、マンションを所有する 限り支払い続けなければいけ ないものです。将来に目を向 ければ、退職後の年金生活に なったときに、管理費と修繕 積立金は、まるでボディブローのように更に家計に響いて くる出費となり得ます。 トータルで高額な費用を支 払っているという意識を持ち、 マンション管理に常に関心を 持つことが、よりよいマンショ ン生活への一歩となると言えます。


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