マンション大規模修繕工事の注意点

この業界には談合リベートが未だに当たり前のように存在しています。
今回は一般的に談合リベートがどのように行われているか、進め方の一例をご紹介したいと思います。
こちらを参考に、皆さんのマンションでは気を付けていただきたいと思います。

①善良なコンサルタント(設計監理者)の顔をして、リーズナブルな設計監理料(コンサルタント料)と、素晴らしいプレゼンでマンション管理組合から絶大な信頼を受けて、大規模修繕工事の設計監理業務(コンサルティング業務)を受注する。
②マンション管理組合の修繕積立金の残額を聞き出す。
③まず、チャンピオン業者を決め施工業者に建物調査仕様書の作成積算見積りをやらせる。
④いつもの常連メンバーの工事会社に談合見積り参加依頼をする。
⑤見積参加条件をつけ、談合業者以外のリベートを受け取れない工事会社が絶対に見積参加しないように周到に注意する。
⑥事前に見積参加依頼をした業者から、見積参加申し込みがあり、参加業者一覧表を作成する。
⑦チャンピオン業者が最安値となるようにしっかりとチェックしたうえで、各社見積提出をする。
⑧マンション管理組合とヒアリング業者選定し、最安値のチャンピオン業者がヒアリング業者から漏れないようにする。
⑨ヒアリング選考会において、チャンピオン業者が内定するようにアドバイスをする。
⑩総会でチャンピオン業者が工事受注となるように、しっかり見守る。
⑪工事が始まると同時に、チャンピオン工事会社にリベートの支払いを要求する。
⑫工事中、追加工事が発生すると設計コンサル会社やコンサル会社担当者は、さらにリベート要求する。
⑬会社だけにとどまらず、担当者個人からもリベート要求があり、工事会社は支払わざるを得なくなる。
⑭マンション管理組合の修繕積立金を根こそぎ持っていって工事が終了する。
と、こんな感じです。

特に、見積参加条件をつけるところが特徴的です。
「資本金1億円以上」などと書いてあると、簡単に談合リベートが成立してしまいます。
約45万社ある日本中の建設業者の中で「資本金1億円以上」でマンション管理組合の大規模修繕工事に精通している業者は、首都圏で25社程度しかありません。
「資本金5千万円以上」「資本金1億円以上」という見積参加条件設定に要注意です。

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