修繕の提案がでてきたときの対処法


理事会の議題で管理会社から修繕の提案が提出されたとき、素人の方も多いマンション管理組合でその修繕が適正かどうかを判断するのは難しく、提案を鵜呑みにしてしまう理事会は多いのではないでしょうか。
マンション管理組合のお金を利用して修繕していくものですから、その修繕が必要かどうか、適正額かどうかをしっかり見極めていく必要があります。

そこで、とある理事会の体験談から、修繕の提案が出たときの対応法を紹介します。
①まず初めに、「理事会で現地を確認する」ことが大切です。見積業者の現地調査に理事の方が同行して、 修繕の必要性(急ぐ必要があるか)や工法(別の方法は無いか)、何より費用は安くできないか?等突っ込んで質問すると、意外と「急ぐ必要が認められない」、「部分工事で収まる」等提案してくることが多くあります。 理事会に施工業者を呼んで説明をしてもらうことは良くある光景ですが、その際、事前に不明点などを伝えておくと、回答に会社の誠実さが見えて良い判断材料となります。現地調査時だけでなく、理事会で議題に挙がったときに出席者全員で現地を確認するのも良いでしょう。

②次に「相見積り業者は理事会で探すこと」が大切です。管理会社に2社の見積提出を依頼しても信頼性は薄いのが実情です。手間はかかりますが理事会主体で調べることが効果のある手段です。相見積りを依頼する時は、同じ条件(仕様)で取ることが大事です。例えば先に提出された見積書の金額を消して相見積り業者に渡します。注意点として、先に提出された見積書に記入されている金額を相見積り業者に見せるのはルール違反です。出てきた見積書を見せて「お宅にお願いするからこの見積書より安くしてください。」というのは止めましょう。なぜなら1回限りでは良いのかもしれませんが、価格の下げ合いになって信頼関係が壊れてしまい、以降の良い関係を築くことができなくなります。短期的に見るのではなく、長期的にお互いの信頼関係を築き、納得する工事になることが長い目で見てベストな振る舞いです。

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