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特撮愛好の友人諸氏と連れ立って『シン・ウルトラマン』を鑑賞しました。
と言っても本文のテーマは作品についてではなく、鑑賞方法についての見解を考えていきたいと思います。
映画館と言えば‘ポップコーンとコーラ’みたいな概念は当然アメリカ輸入の仕様なのでしょう。
そして映画館運営においてもサイドメニューの売上もそれなりの効果が見込まれる為、多種類の飲食系サービスの提供は欠かせません。
そこで見解が分かれる鑑賞中飲食の是非についてです。
『シン・ウルトラマン』は現在、興収40億円に迫る勢いのシネコン映画です。
現在のシネコンの空気感は限りなく、アミューズメントな娯楽施設として、洋邦メジャーと言われる製作配給の作品群が連なり、ヒット作品が巷で話題になるタイミングの下では、会場ロビーの賑わいも活気を感じるものがあります。

去る日の当日、『シン・ウルトラマン』鑑賞中に私の席の一つ挟んだ左隣のカップルが、予告編を経て本編上映開始から、合計約1時間に渡りポップコーン→コーラ→別の食物→コーラと、臭いと音のノイズの応酬に流石に嫌悪感を覚えてしまいました。
私の左目の視界にも微妙にその光景を捉えてしまう為、左手でシェイドを作り映画鑑賞に努めました。

これは私の価値観を伴った提案に他なりませんが、映画館内での飲食タイムは本編前の予告編までにしませんかと問いたくなります。
つまり、映画館でのサイドサービスを否定するものではなく、あくまでも本編を鑑賞するまでに済ませることがセオリーと私は考えます。
何故なら映画を観るために映画館に行くのであって、2時間程度口に何か入れなくても大丈夫ではと…例えば別ジャンルにおける飲食付きのエンターテイメント鑑賞や観劇もありますが、基本開演後の飲食は概ね規制しているケースが通例です。

日本の主にシネコン的映画館のイメージがディズニーランド等のアミューズメントの類として、遊び場選択肢、確かに法的には映画館は遊戯施設に分類されますが、‘文化’の側面があまりに薄く、逆に完全娯楽特化型作品がラインナップされている現状が常識故に、ポップコーンを食べながら観れる感覚の映画づくりが望ましいと、もっと軽く捉えるべしとした消費される経済にシネコンこそ対象なのだとするテーゼのある一端とも感じます。

こうした日本の大手メジャーのガラパゴス的な日本の経済でどうにかなるという手法は、もはや映画媒体に限らず自壊の色が強くなっていくと思わずにおれません。気がつけば、周りにあるのは海外のコンテンツのみに覆われているのは想像に難くありません。

映画鑑賞の姿勢は個人的マナーに依るものではありますが、美術館や博物館や図書館ではなぜ飲食が推奨されないか、私はふと感じてみても然りと思います。
映画作品も私はどのようなタイプであれ、まずは真摯に鑑賞する姿勢を求めても良いのではと。作品に向き合うとはそういう事だと私は信じています。

下関市豊北町でのある事業イベントに参加後の地元地域での慰労食事会…このボリュームにして、、まさに満喫。

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