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DTMでBGMを。¥€$。/音楽編#1

映画のサウンドトラックをつくるにはどうすればいいのでしょうか。このシリーズではDTMのイロハを基本に、サントラ製作のノウハウを(未熟な情報ですが)アーカイブしていきます。

#1はどんな機材が要るのか、概観します。


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○DTM始めるキット

 1. DAWソフト

DTMをはじめるにはいくつか不可欠な機材があります。まずDAWソフト。打ち込みや入力を録音編集出力させるコンピュータソフトです。大手の製品ではAbleton live、Cubase、Logic ProなどがDAW(Digital Audio Workstation)ソフトにあたります。
初心者向けの無料バージョンもあり、そちらでお試しもアリ。ですが、いろいろ試した私が言えるのは「DAWには金をかけろ」に尽きます。Abletonもスタンダード版ですら1万越えなのですが、付属音源でピアノやギターなど主要音源がついてくるため結局お得になります。おすすめはAbletonですがどれでも大差はないでしょう。
ただ、これは後ほど書きますが大手のほうがトラブルシューティングが容易なのは確実。ユーザー数からいっても、無料のものは英語検索しても解決できない障害が多発します。

 2. サンプラー

サンプラーとは何か。ざっくり言うとMPCなどのシンセサイザーと同じことができる機材・ソフトを指します。音の入りや出の強さ、残響感をノブを調整することでいじくることが出来ます。DAWが録音機材だとすれば、サンプラーは楽器です。通常はDAWソフト自体にもサンプラーが一部搭載されているため、必ずしも外部のサンプラーを用意する必要があるわけでもありません。
ただDAWソフト側が販売しているサンプラー音源は単品ものが多く、欲しいものを色々買い揃えていくと平気で2桁万円を超えます。”ほんとう”、に。
そういうわけで、サンプラー音源はセットものを一度買ってみて、それから自分の好みに合わせて買い足していく方法がオススメです。私の場合はKontaktシリーズをまず買って、それからSpitfire Audioマン(この会社の無料音源シリーズ、LABSがめちゃくちゃ有能です。迷ったらこいつをインストールして無双しましょう。)になっていきました。なお、そのセットが良いかは自分の入力機材によります。次はその入力機材のお話。

 3. 入力機材

さっきサンプラーを楽器と言いました。例えばアコースティックギターを買ってきて、家に帰って弾こうと思ったらうまく弾けないなんてことはありませんよね。DAWでは平気で起こりますそういう事態が。
あなたが次に用意すべきは入力機材です。一般的にはmidiキーボードが該当します。キーボードの形をとっていますが、もちろんピアノ以外の音源にも対応しています(なぜピアノのキーボードかといえば汎用性が高いからです。楽理楽典的に。c~bまでの1セットがオクターブずれで並んでいるシンプルな構造はどんな楽器にも適用可能です。どんなは嘘ですが)。midiキーボードが一本あればDAW上の工夫次第で弦ものの音、笛ものの音、コーラスなど応用範囲は無限大。
一般的、といったのはmidiコントローラーの存在を意識しています。ボイラールームとかクラブの映像とかでDJが手元を叩いてるような機材をみた方、それがmidiコントローラーです。キーボードは物理楽器のエミュレーションには便利なんですが、エレクトロニカなどループさせてグルーヴをつくるタイプの音楽の演奏には不便なんです。そこでタップ式のボタンを並べたmidiコントローラーが登場してくる寸法。
とはいえ、これは演奏時のはなし。サントラ製作は録音前提なのでキーボードがあれば十分でしょう。で、じゃあキーボードはどうすればいいの、という問いに答えます。

 3.5 midiキーボード

midiキーボードといっても色々あります。エレピから小ぶりなものまで。使用感となると比較できるほど買ってないのでなんともいえません。が、コスト面ではアドバイスがあります。
結論から言いましょう。Native InstrumentsのKompleteシリーズを買いましょう。なぜか。おまけがすごいから!
Native Instrumentsはサンプラー音源のKontaktを作ってるとこですが、キーボードのKompleteシリーズを買うとサンプラー音源であるKontaktが一部ついてきます。もちろん本体の使いやすさはピカイチで、しかも上位モデルになると鍵盤が光ります!すごい!鍵盤サイズについては好みですが、まぁ49鍵あれば事足ります。

 4. 周辺機材(ペダル)

さて、一体いくらかかるんだとウンザリしてきたことでしょう。最後の項目です。
仕上げは周辺機器について。ある程度のスペックのコンピューターとDAWソフトがあればそれだけで充分作れます。サンプラー音源とキーボードは後で買えば済むもの。周辺機器はそのさらにあとに考える機材です。基本的に絶対必要な周辺機器というものはないのですが、厄介なのがペダルです。コイツがほんとうに厄介。
エレピの多くは対応ペダルがちゃんと規格化されています。しかしdaw用のキーボードは海外製なのも相まって、相性があります。説明書には対応してるとあるのに実は使えない、書いてないのに使える、故障で反応しない、トラブルシューティングの質問に平気で「, maybe!」などと答えているetc....。ペダルで調べると海外のひとの怨嗟がいろいろ見つかります。
自分のに合うペダルの調べ方は、まず日本語で「キーボード機種名 ペダル」で検索。ダメなら「キーボード機種名(英語) pedal  (+ sustain)」などで検索。大抵これで解決します。
あとペダルについては極性反転機能をもってるやつがいます。これは入力ON/OFFを反転させる機能。普段は踏んでる間ペダルがかかりますが、切り替えると逆になります。あったほうが便利くらい。
ペダルが厄介なのはDAW側との相性が悪いと、表示が常にバグる不具合が出るところ。私の環境の場合、踏むと確かに音は変わるのに打ち込みの表示上は残響部分が無視されてたりします。これに関しては私も悩み中なので、解決策お持ちの方は教えてください。


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総括。DTMでサントラを作るにはお金とスペースが必要です。これらを揃えれば、もうあとは楽しく曲を作るだけ!!いざサントラ製作へ!!





.......となるに越したことはないんですが、まだまだお伝えする重要事項は残っています。次回#2では機材をそろえたあとの話。予告すると英語を勉強しよう、の話をします。

・第2回

・第3回


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