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自然資源管理の研究をする某国研の助教。環境問題・気候変動関連記事のまとめ、統計学の学習…

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自然資源管理の研究をする某国研の助教。環境問題・気候変動関連記事のまとめ、統計学の学習、読書感想を書いていきます。Twitterでは書ききれなかったことを書く場所としてnoteを利用しています。現職の前はアメリカでPh.D.&PDをやっていました。

最近の記事

森林科学関係論文メモ(1/30~)

読んだ論文Kellner, J. R., Armston, J. & Duncanson, L. Algorithm Theoretical Basis Document for GEDI Footprint Aboveground Biomass Density. Earth Space Sci. 10, (2023). 基本的にはGEDI Level 4Aの作成過程の詳細を把握するために読んだ。ローカルな推定をする際に具体的にどうやって役立てればいいか知りたかった。

    • デザインベース推論とモデルベース推論について(あとhybrid推論)

      デザインベース推論とモデルベース推論は、データから統計的推論を行うための2つの異なるアプローチです。これらの推論は、サンプルから母集団についての結論を導き出すことを意味しますが、基礎となる統計モデルに対する仮定が、デザインベース推論とモデルベース推論を基本的に区別します。 デザインベース推論では、推論はサンプリング分布に基づいています2。このアプローチでは、統計モデルは既知とされ、目標の一つは、推論のために十分にランダムにサンプルデータが選択されることを確認することです。例

      • 9月第4週に読んだ論文

        今週は学会への要旨投稿が主なタスクなわけだが、それとは別に以下の論文を読んでいく。 Bruening, J., May, P., Armston, J., & Dubayah, R. (2023). Precise and unbiased biomass estimation from GEDI data and the US Forest Inventory. Frontiers in Forests and Global Change, 6, 1149153. htt

        • 悲しみの感情は上書き保存で乗り越える~失敗から立ち直るためのプロセスと前向きな考え方~

          最近、自分が失敗した場合の反応について考えていました。その結果、私は結構自虐的な傾向があることに気付きました。言葉にするとこんな感じです。 俺はだめだ 周りよりも自分は劣っている。 一生成功しない。 周りは自分を見下している。 こんなの向いていないからやめたほうがいいのではないか、 このような考えが頭をよぎることがあります。一時間以上もこれらの思考について悩んでしまいました。そして翌日も時折、このような気持ちになることがあります。 しかし、私はそれらのネガティブ

        森林科学関係論文メモ(1/30~)

        • デザインベース推論とモデルベース推論について(あとhybrid推論)

        • 9月第4週に読んだ論文

        • 悲しみの感情は上書き保存で乗り越える~失敗から立ち直るためのプロセスと前向きな考え方~

          デジタル自傷行為の恐ろしさ

          自分について傷つく内容を匿名でネット上に投稿、送信、または共有する行為を指すデジタル自傷行為について書いた記事。 これには、自分自身に関するコンテンツや、自分のアイデンティティや疎外された経験に関連するコンテンツが含まれます。つまり、自分自身を傷つける行動をネット上で行ってしまうことを指しています。 例えば、自分が思うように見られていないと感じた場合、自分自身に対する批判的なコメントを投稿したり、自嘲的なメッセージを送信することがあげられます。また、SNSで自分自身を攻撃

          デジタル自傷行為の恐ろしさ

          不安を感じた時には自分のことを考えるのをいったんやめてみる

          あなたは不安や不幸のどん底にいるとき、どうしますか?私は自分のことばかり考えてしまいます。考えるだけで行動しないと、不安や恐怖は雪崩のように押し寄せてくるんです。そんなときに私が発見した救世主が、自分以外のことに意識を向けることです。 自分以外のことに意識を向けると、不安や恐怖から解放される感じがします。でもそれが簡単にできたら苦労しないですよね。自分のこととすぐに関連付けてしまうから、なかなか気持ちが切り替わらないんです。そこで私が試してみたのが、歩くことです。歩くという

          不安を感じた時には自分のことを考えるのをいったんやめてみる

          文章を書く行為を習慣化するためにはどうすればいい?-2 4W1Hに分解して考える

          引き続き書くという行為を習慣化する方法について書いていく。前回の記事でも書いた通り、習慣化のためのポイントは四つの要素からなる。 (1)決まった場所 (2)時間 (3)細かい活動 について (4)活動の目的 に見合った活動の質と量を設定することである。 これは前回書いた内容からの引用なのだが、改めて見返してみるとちょっとわかりにくいので、再度習慣化のポイントを整理してみると要するに 「4W1Hを埋めよ」ということになる。言い換えれば なんのために、何がしたくて文章を書くのか

          文章を書く行為を習慣化するためにはどうすればいい?-2 4W1Hに分解して考える

          文章を書く行為を習慣化するためにはどうすればいい?

          月曜日の夜、経堂駅のスターバックスカフェでMacを開いた。10代の頃は「そんなスノッブな場所じゃない」と馬鹿にしていたが、人生の時間の沈殿とデカフェラテで浪費できる経済的自由が、若い自分だったら犯罪行為とみなしたであろう滑稽な行動を許したのだろうか。 このカフェに期待したのは、ノートを取るきっかけになることだった。こんな場所で文章が書ければいいのだが、今の僕にはその覚悟がない。読み進める前に、まずは身近なところから。それは、書くことを習慣化するための戦略に他なりません。自分

          文章を書く行為を習慣化するためにはどうすればいい?

          自分というのは常に一貫性をもってるように思いなし勝ちだけど、なにかを忘れなにかを加え常に生成流転しながら今の自分を形作っている。そういう意味では自己の同一性というのは自明なものではないよな。

          自分というのは常に一貫性をもってるように思いなし勝ちだけど、なにかを忘れなにかを加え常に生成流転しながら今の自分を形作っている。そういう意味では自己の同一性というのは自明なものではないよな。

          幸福を遠ざけるのは孤独感であって孤独ではない ジョン・カシオポ著「孤独の科学」読書感想文−2

          孤独感と孤独について孤独とは客観的な状態 孤独とは何か、と問われれば、もっとも広義の解釈は「一人でいること」となると思う。 もう少し細かく定義をつけるならば、「他者との物理的・精神的な関係性が希薄であること」となるだろう。 ここで重要なのは孤独というのが定量的に評価可能な客観的な状態であるということだ。たとえば友達の数とか、仕事での同僚との関係の深さ、家族との親密さ、地域コミュニティーへの参加度合い、などなどの量的な変数によって孤独かどうかを評価する。なので孤独の定義それ自

          幸福を遠ざけるのは孤独感であって孤独ではない ジョン・カシオポ著「孤独の科学」読書感想文−2

          孤独だからコミュ障になる、ただし逆は然りにあらず ジョン・カシオポ著「孤独の科学」読書感想文−1

          孤独でなぜ悪い?「君って孤独だね」 そんなふうに人から言われたら、自分はこう答えてきた(少なくともこの本を読むまでは)。 「孤独で何が悪いの?孤独だからこそできることもあるし、何より自分は孤独を望んでいるんだ!」 しかし本書は上記のような自分の疑問に対してはっきりとした回答を与えてくれる。孤独がいけないのは、 孤独はあなたに対しては継続的に生存の危機を意識させ、 あなたを他者を脅威と感じるように仕向け、 自己破壊的な行動へとあなたを誘なう からである。もちろん自己破壊

          孤独だからコミュ障になる、ただし逆は然りにあらず ジョン・カシオポ著「孤独の科学」読書感想文−1

          読書感想 前野隆司ー幸せな孤独 「幸福学博士」が教える「孤独」を幸せに変える方法ー

          孤独感が追いかけてくる最近、「自分はなんて孤独なんだ」と思うことが多い。 街ゆくカップルを見て羨ましく思ったり、一人で食事をしているときに自分はなんてひとりぼっちなのだろうと思ったり、友達がいれば旅行も楽しく出かけられるのになぁと思ったり。 なんにせよ日常の中で他者と自分を引き比べて孤独を感じている。孤独を感じているときに生起する感情は自己否定、屈辱感、不安感、無力感といった類のものだ。どの感情も1秒でも早く自分の前から消え去ってほしいものだから、孤独を感じたらすぐにそれを消

          読書感想 前野隆司ー幸せな孤独 「幸福学博士」が教える「孤独」を幸せに変える方法ー

          アメリカから日本に帰国することになった

          日本のとある研究機関での助教職に採用が決まった。なのでアメリカから日本へ帰国することになる。なのでこっちでの仕事は2月いっぱい。 3月は有給を消化したのちに帰国して、自宅待機期間を挟んで4月1日に次の職場での業務開始。よく言われることだが離職を決めた後は仕事に一切やる気が出ない。。。自分の場合は積み残している仕事や新しい職場に持ち越せる仕事もあるという少々特殊な環境なのだが、全然やる気が出ない。これはどうしたものだろう。。。

          アメリカから日本に帰国することになった

          夏目漱石「三四郎」の感想

          この小説は二つの種類の人間に強い共感を与える。一つは20才前後で将来を案じ始めた大学生。そしてもう一つは、20才前後に抱いていた自己の前途に対する果てしない希望を失いつつある30才前後の人間。自分は後者に属す故、回顧的な感傷に浸りつつこの小説を読んでいる。 三つの世界三四郎のいう三つの世界というのは自分の感じていた生き方を簡潔かつ遺漏なく表現した秀逸な考え方だ。一つ目の世界は彼の地元に代表されるような安穏としたしかし発展性のない世界。二つ目の世界は学問の世界。世間の光が当た

          夏目漱石「三四郎」の感想

          OPTの延長申請せねば。noteにその手続き記録していこうかな。あとVISAの更新もだ。両方記録していくか。

          OPTの延長申請せねば。noteにその手続き記録していこうかな。あとVISAの更新もだ。両方記録していくか。

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          ノックスビルの元採石場を散策。

          ノックスビルの元採石場を散策。

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