第94回 パルプ・フィクション (1994年 アメリカ) タランティーノのこの手法が同時革新的だった
すっかり有名ならこの作品はご存知クウェンティン・タランティーノ監督の第二作目の監督作品であり、カンヌ映画祭パルムドールを獲得した名作である
何がすごい!て、いくつかのショートなストーリーがそれぞれの俳優によって描かれているが、実はその各話は一つの話につながっている。
冒頭の朝のダイナーで強盗をはじめるティム・ロス。彼女との会話を聞いているとまさか強盗前の食事とは思えない。突然、銃を手にしたティムたちカップルが客に対して銃を突きつけるのだが、その背後にのちに出てくる別の話のトラボルタがトイレへと歩いてる。
※このシーンがカッコイイ!イカれたチンピラカップルの強盗がカッコイイのではない。セリフの直後に挿入されるオープニングタイトルと曲の使い方が実にクール!
話をもとにもどそう。
時系列を考えるとこのそれぞれの話の繋がりが面白いのだが、初見だと理解できない。全てが終わり各パートをおさらいすると小さな話が実は大きな一つの話になっていることに気づく。
この手法、当時はタランティーノが考案したのか、別の作品では見たことない。
このあと、この手法は当たり前のように今の映画や小説に多用されている。
この手法を考え出したタランティーノはまさに天才としかいえない。
この作品のみで彼は世界映画界の歴史上革新的なクリエイターとして名を残すことになると思う。
ブルース・ウィリスが敵対する組織のボスを助けるシーン。これは笑える。なぜか?観てのお楽しみ。
★★★★☆ 4.5点
次回、第95回はトラボルタ繋がりで「フェイス・オフ」をピックアップ❗️
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