映画好きとはなんなのか?

Twitterで「シネフィル」を名乗るアカウントの
「映画好きに対しての定義」から「映画好き」がトレンドに入るなど話題になっている。(元の内容を要約すると、個人的意見としては映画を1000本は観ないと映画好きを名乗る資格はない と発信をしている)

この個人的意見だとしても、あまりにも稚拙な論理に苦笑するどころか嘲笑してしまうのが個人的な見解。


そもそも映画好きの定義はあるのか?そんなものは無い!

そもそも映画好きというものに対して明確な規定はなく、個人見解で線引をしていいものだと思う。
とはいえ、その映画好きの定義を他人に押し付けるような発言をしている時点で、映画というものへのイメージが悪くなる可能性があり、簡単に言うと害悪以外何者でもない。

先述の通り、映画好きの定義も映画好きを名乗るための最低鑑賞本数などボーダーラインというものは全く存在していない。
国家資格でもなく、民間資格でもない。

自分自身の中で「映画が好き」と思えば「映画好き」
を名乗っても良いと考えていいだろう。




映画を観られる時間は限られているのが現実


そもそも映画を観られるタイミングは社会人であれば色々な理由で限られているのが現実。
例えば映画館で観るにしても
・映画鑑賞に使えるお金や映画館との物理的距離
・学生、子育て中、介護などの家族を含めた生活環境
・仕事や受験といった「しないといけないこと」からの時間不足
・映画と同じくらい大切なものが他にもある
など人それぞれに映画にかけられる時間は違うだろう

配信で映画を観るにしても1日の中で2時間をしっかりと確保するとなると大変なことも多い
・日常的なルーティンワーク
・育児や家事による時間的拘束
・上記と同様映画と同じくらい大切なものへの時間的投資
などなど

ネタのツイ主だと
本当の映画好きなら時間をやりくりして観るものだ
と言い出しそうだが…
実際問題、社会的にきちんと生活を営んでいる人でそこまで時間的余裕がある人はどれだけいるかはなかなか判断は難しい

簡単に言うと
他人の生活スタイルやライフスケジュールに対して、配慮や気配りといった「大人として常識ある考察も持ち合わせずに他人を卑下・区別するツイートをしている時点で人間としてクズ
と思わざるを得ない。


そもそも映画好きにホンモノもニセモノもない


映画好きにホンモノもニセモノもなく
、その人の中で
「こういう映画が好き」
「この映画が好き」
があれば十分映画好きを名乗ってもいいものだろう。それを第3者が心のなかで思うだけならまだしも
「あなたは映画好きではない」
と決め打つ権利などどこにもないし、それを個人のTweetとはいえ公的場所で言い放つなど常識が無いにも甚だしいといえる。

言うとしたら個人のブログで言えばいいのだ。
それはTwitterのシステムを考えれば当然だ。自動的に流れてくるタイムラインに第3者を悪く言うTweetをするよりも、見る見ないを取捨選択ができるブログにするべきだろう。

加えてツイ主のTLでネタバレに関していくつかのTweetを見かけたが、このネタバレに関しても明確な定義は無いともいえる

「ネタバレTweetをするな!」
というTweetがあるが、ネタバレとされているTweetを見てみると、最新の予告編や公開日から情報解禁された写真であったり、Yahoo!NEWSなどで記事になっていることや記事とともに掲載されている写真で明確に判別される事案だったりすることもある。

情報収集能力もしくはネットに触れる時間の違いによって得ることができる情報に違いがあるのは明白なので、自身が得られていない情報をTweetしていたから、脊髄反射的に「ネタバレを言うな!」と怒り心頭になる方もなる方だったりする

もちろん映画のラストやクライマックス。隠し要素を明確に発信するのはモラル違反であることは大前提だ。

ただこのあたりはネットリテラシーを実践するしか無いし、今の時代だとネタバレを100%食らいたくない!絶対ネタバレは嫌だ!となるとネット遮断/Twitter封印をするしか無いのが現実的だろう。


興味から広がる映画が持つ小宇宙

話を戻すとして
「映画好き」であれば、映画に対して「好き」という思いがあればそれでいいだろう。もちろんそこからの探究心や好奇心を持つことが大切だと思う。
1本の映画を観て、
・監督の過去作、
・脚本家の過去作
・出演者の過去作
・音楽監督の過去作
・VFX担当会社の過去作
などなど映画の世界を広げるためのキッカケは山のようにある。その一方で好きな映画を観つづけるのも映画好きとして取る選択肢の一つでもあるだろう。

個人的にも
カサンドラ・クロス
タワーリング・インフェルノ
用心棒
BTTF
エイリアン
ダイ・ハード
R.O.T.R
スター・ウォーズサーガ
ガンダム
攻殻機動隊
パトレイバーシリーズ
ハケンアニメ(まだ20回くらいか?)
などなどいままでに100回は観たような映画もあれば1度観たきりの作品も少なくない。

いずれにしても 何度も観てしまう映画に出会えるのも、新作映画をいろいろ観るのも、過去の名作を観るにしても、心に残る映画があれば映画好きでいいじゃないか!というのが個人的見解。


改めて映画好きについて

「この映画作品が好き」「好きな映画がある」のであれば、映画好きを名乗るに何の問題もないし、その人/第3者が「映画好き」を名乗って困ることは自分にはなにもないだろう。
そこにニセモノもホンモノもない。映画を盛り上げ、映画業界を盛り上げ、映画に興味がない人に映画館や映画配信で映画作品を観てもらうのが(いい映画を見てもらう取捨選択のための批判なども含め)
「映画好き」な人が行う発信なのではないだろうか?

仮にツイ主が仮に「本当の映画好き」であれば、さらなる映画好きを増やすためのTweetをするべきだろう。ツイ主の他のTweetを見たが
自分を持ち上げ、自分をかっこよく魅せ、自分こそ映画を知っている
と言わんばかりのTweetが多い。

50歳になってこれでは痛々しいどころか、情けない…どころか、哀れにさえ思えてくる。発信者のツイートを見る限り、2023年4月からTwitterを始めており、香ばしいTweetが多々見受けられる。
例えば

映画をたくさん観てる人は良い映画を撮れる
(良い映画の定義次第とはいえ、そんなわけはない)

自分が映画監督をしたら、上映されている大半の邦画よりもいいもの作る自信がある
(んなわけ可能性は1%もない。映画監督は多くの人を引き付ける魅力と制作のための共感を呼ばなければならない)

本物の映画好きなので、眠気けど映画を観ます
(映画は義務感で見るものではない)

映像の仕事に関わったことはないが、映像業界人の誰よりも映画を観ている自信がある
(根拠のない自信ほど間違ったものはない)

しかしフォロワー増えないな
(自己陶酔ツイートで増えるわけがない)

いずれにしてもこの人は自己陶酔&自己承認欲求の塊なんでしょうか?

もちろん反論異論もあるでしょうが、
個人的には
「当該ツイ主はフォローするに値しない。ミュートどころかブロック」
と思う次第です

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