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The Gentlemen.22.11.30

監督_ Guy Ritchie
出演_ Matthew McConaughey / 
Hugh Grant / Colin Farrell / 
Charlie Hunnam
公開_2021(日本)
Wikipedia

テンポが非常に良い、細い虹色の線の上をひたすら走らされているような映画。

※めちゃくちゃネタバレです。映画を見てから見てください。面白いので。

新聞記者のフレッチャーの語りで話が進んでいく。必要最低限の登場人物と情報ながらも伏線が上手く張り巡らせていて、そのおかげでテンポが良く、どんどん進むから、飽きのこない楽しい映画だった。

〜大まかなあらすじ〜
大麻農場でビジネスを繰り広げているキレもの、ミッキーとその農場を買い取る予定のマシューさん、アジアの組織のドライアイ君、ミッキーの親愛なる部下レイモンド、そしてこの物語を進めてくれる新聞記者のフレッチャー。売りたいボーイと買いたいボーイのバチバチのビジネス戦争を軸にして繰り広げられる頭脳派映画。頭脳派といいつつ笑ってしまうシーンも多くてめちゃくちゃ好きなタイプのやつです。

ネタバレをしてしまうと買いたいボーイのマシューくんがどうしても値切りをしたくてあの手この手でミッキーの麻薬農場の価値を下げるぞ!という話です。これ絶対見てない人はこの部分見ない方がいい、言っちゃったけど。

〜感想〜
最初の場面でフレッチャーが映画の話をする際に画面の比率が変わったり、昔ながらのフィルム映画って言った時に画面がフィルムになったり、そういう映画ならではで出来る表現か私は好きなんだなあとしみじみ感じてしまった

ほんとに無駄のない映画でありながら、ガイリチ節が溢れていて良かった。ユーモアの塊。

フレッチャーみたいな男、好きすぎるでしょ、ガイリチ。
陰と陽の男を出すの好きすぎるでしょ、ガイリチ。
敵対させるの大好きすぎるでしょ、ガイリチ。
思い当たる節がありすぎて怖いよ。

最初から最後までフレッチャーの脚本だから、何が真実なのかもわからないけどそこもまた面白い

マシューと手を組んでいたアジアの組織の若頭的ポジのドライアイ君、ボクサー集団のトドラーズにミッキーの麻薬農園を襲わせたことによってミッキーサイドはめちゃくちゃ強いかわいい(それは私の主観)コリンファレルコーチをゲットできたんだから、万々歳だったね、羨ましい

ミッキーの親愛なる部下、レイモンドに殺されちゃったロシアのお偉いさんのご子息君(すごく顔がいい)、ロシアサイドはそれで動いてたってことだけど、劇中でもミッキーはその事実を知ってまずいことになったと言ってたけど、そこまでの気持ちがあってもミッキーはご子息に関してちゃんと調べもしなかったの?対策を講じてたらあんなことにはならなかったような…ロシアのお偉いさんに話は通じないとは思うけど、ミッキーなら手を染めてでも身を守るだろうし。

結局最後にロシア人がミッキーを襲った車を襲撃したボクサー集団トドラーズ、彼らにそれをやれと指示したのは誰だったんだ?

でも、コーチのおかげでレイモンド助かったまであるし、ドライアイ様々かもね。ロード・オブ・ザ・リングのゴラム的な立ち位置?(何?)

コーチ贔屓なのは、私がコリンファレルの事が大好きだからです

最後に映画監督に脚本をフレッチャーが売り込みに行くシーンで、u.n.c.l.e.のポスター貼ってあって、大興奮しました。映画館で初見で見たガイリチオタク達の反応を見てみたい。

総評めちゃくちゃ面白い、全部が繋がっていて、しかも伏線が割とすぐ回収されるし何回も言ってるけどテンポ感が気持ちいい。私が馬鹿だからかもだけど自分のギリギリついていけるレベルの話を無限にされているので夢中になって見てしまう。

ガイ・リッチーには本当に頭が上がりません。これからもよろしく頼みます!

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