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夜の貸切上映サービスを開始。

コロナの影響でCINEMA AMIGOの20時の回を休映していた。

コロナ禍は長引くこともはや確定事項なので8月のスケジュールを組みながらこの20時の枠の空白をどうしたものか眺めていた時にふと思いついた。

「20時の回は仲間で集まって観たい映画を見れる時間にしてしまえばいいではないか!!」

きっかけはある。

先月末まで「いただきます ここは発酵の楽園」という作品を上映していた。里山保育をしている幼稚園なども描いていたので逗子でパーマカルチャーもとりいれた保育園「ごかんたいそう」とコラボイベントでもできないものかと打診したところ、急すぎてイベントは企画できないが、ぜひスタッフで一緒に観る会をやりたいとなったのだ。

↑こちらは監督インタビュー動画

保育士さんなどごかんたいそうスタッフ総勢8名で金曜日の夜鑑賞会を開いた。終わった後も色々話したり感想を述べ合ったりととても密度の濃い上映になった。やはり同じ時間場所を共有して一つの作品をみるのは映画館の醍醐味。

こういった形で貸切で仲間と映画を観るサービスがあったら面白い。その実験をするのに今は絶好のチャンスに思えた。知っているもの同士ならコロナリスクも減るだろう。上映中の作品の中から選んでもらう分には著作権の問題もクリアでき配給会社にとっても興収が増えるので悪い話ではない。

「あれっこれってすぐに始められるんじゃないの?」と思ったので即実行。チラシ入稿のタイミングでとりあえず「20時の回上映中の作品5名以上10名以下で貸切できます」と書いてみた。

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こういったオンデマンド的な上映形態が取れないかというのはCINEMA AMIGOの初期に何度か試見ようとしたことがある。おつきあいのある配給会社の過去作品を預かって図書館で本を借りるように歩合で配給料を支払って映画を観るシステムを組めないものか?と掛け合ってみたりしたのだ。

しかしやはり上映素材の管理の問題や、CINEMA AMIGO規模の映画館で歩合でやったところで配給会社的には手間も考えたら割りに合わない。結局実現には至らなかった。

それから10年たち近年多くの人にとって映画はNetflixなどのサブスクリプション系のサービスでPCや自宅のテレビで観るものになり映画館離れが進んでいる。オリジナル作品も増えてきた。今までのメジャーなところで作品を作るよりも自由度も高く予算もあるサブスクリプション系を好む作家も現れてきた。

「移動せずに済む」「好きな時に好きな作品を観ることができる」「映画館で見るより安い」忙しい現代人にとってこの自由度はなかなか魅力的だ。

それに対して映画館で映画を観る価値はどこにあるのだろう?とあらためて考える。

「家庭では味わえない映像/音響環境」
シネコンや通常のミニシアターは明らかに家庭では味わえない環境。ただCINEMA AMIGOの規模になるとお金持ちのAVマニアが作ったホームシアターと比べたらどっこいどっこいの場合もある。一般家庭じゃ無理な環境にはなっているのでそこはクリアしていると考えよう。

「映画に集中できる環境」
家やPCでみているとどうしても日常の延長になる。携帯の電源も切って作品に没頭できる非日常の時間は映画館ならではだろう。

「同じ映画を見る時間の共有」
家でもできなくはないけれども不特定多数の人間と同じ空間で映画を観るのはやはり家庭で観るのとは違う。

それに加えて映画館で多少なりともサブスクリプションサービス的な自由度を取り入れたらどうなるのだろうか?それが今回の試み。

仲間や家族と普段の日常とは違うCINEMA AMIGOの雰囲気の中で映画を観るのはいかがでしょう?

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ただいまCINEMA AMIGOがコロナの影響で休業中です。 地域のカルチャーを作ってゆく発信を続けていきたいと思います。 もし記事の購入でサポートいただけたら大変助かります。