見出し画像

『ガザ 素顔の日常』 -本作配給・ユナイテッドピープル代表 関根健次さんオンライントーク-

昨年10月7日以降、#パレスチナ の #ガザ 地区では2万数千人以上の人が命を落としています。上映初日より満席が続き、関心を寄せていただきました。
本作『ガザ 素顔の日常』配給の #ユナイテッドピープル 代表 #関根健次 さんに、映画の登場人物達のその後や、ガザの現状、今私達ができる事についてお話し頂きました。SNSへ掲載した内容をあらためてnoteでお伝えします。
2月15日より、同じくユナイテッドピープル配給のドキュメンタリー『ガザ・サーフ・クラブ』の上映がございます。こちらもぜひご覧ください。

また、1月14日に開催した、NPOパルシック現地駐在員の方のトークもnoteにて公開予定です。現地からの切実な声を伝えてくださいました。

『ガザ 素顔の日常』
【上映期間】2024年1月4日(木)~16日(火)
(2019年製作/本編92分/アイルランド・カナダ・ドイツ合作/ドキュメンタリー)
*日本語字幕・音声ガイドあり


*本レポートの画像、テキストの転載、無断使用はご遠慮ください。

スクリーンに映る関根さん。上映後劇場とZOOMで繋ぎ、お話を伺いました。

『ガザ 素顔の日常』関根健次さんオンライントーク

◉登場人物達のその後

この映画に出てくるのは、すべて実在する方々です。
女子大生だったカルマは映画の中で、次の戦争いつくるだろうそんな心配をしていました。
タクシー運転手は5分後に何が起こるかわからないと表現していました。
まさにそういう場所がガザ地区です。
そんな中でもなんとか逞しく、小さな幸せを見つけて生きようとしている姿が映し出されていました。
現在行方不明になった人もいます。
カルマさん姉妹は外国人と結婚したので、エジプトとの国境、ラファ検問所から逃れることができました。
しかしカルマのお母さんは出ることができません。

映画「ガザ 素顔の日常」より

◉託された約束

25年前、大学生の時旅行中に偶然ガザ地区に入る機会がありました。
当時日本人のある女性が南部のハンユニス市で医療ボラインティアをされていて、彼女に誘われてガザ地区に入りました。
最初は予備知識なく行き、先入観としては「紛争地=怖い場所」と思っていましたが、出会った人たちは厳しいなかでもユーモアがあり、笑顔で歓迎してくれました。
ガザ地区で知ったことをできるかぎり多くの人たちに伝えてほしい、占領下でこんなふうに生きている人たちが世界に存在するんだということを伝えてほしいと。
今その託された約束を果たしています。

◉完全封鎖により、かつてない人道危機へ

230万人のうち既に190万人の人が家を追われ、多くの建物が破壊されています。
しかし外国のパスポートを持っているなど特例がない限り、外に逃げることはできません。
戦争が終わっても、帰る場所、住める家がありません。
それでもガザにとどまりたいというひとたちもいます。
ハマスだけでなく、子どもや国連職員も含めありとあらゆる人が攻撃の対象になっており、止めさせなければならなりません。

映画『ガザ 素顔の日常』より

◉軍事攻撃だけでない、戦争の手段。

これまでのガザ地区というのは映画で描かれていたように経済封鎖されてきた場所でもあります。
しかし2023年10月7日に戦争が始まって以降、完全封鎖に切り替わり、これはかつてないことです。
過去の戦争と何が違うかというと人の行き来ができない。
物資が一部入りはじめているが、230万人の多くの人たちにとって、安全な水や医療品、食料を入手するのは極めて難しい。
病室がない。麻酔薬なしで外科手術をせざる得なく、
妊婦さんが帝王切開が必要なときに、麻酔なしで手術している。状況はますます悪化しています。
WHOは「ガザ地区ではミサイル、空爆、地上侵攻で死ぬ人よりも感染症で命を落とすひとのほうが多いだろうと」と警告しています。

◉自発的移民?!

イスラエル政府が(ガザに安全な場所をなくすことで)ガザ地区から人々を"自発的に"海外に移民させると発言している。ある人は230万人のうち、20万人は残ってもいいと。10%のイスラエル政府に協力的な姿勢をみせるパレスチナ人以外は出ていけと。
ガザの北部からビラをくばりながら、これから侵攻していくから、南部に逃げよと呼びかけたわけですが、ガザ中部、南部に攻撃をしかけてるんですね。
ガザどこにいても危険な状況になっています。

◉亡くなった子どもたち8-9千人

本映画の撮影カメラマン、ユーセフさんは、義理の父を射殺され、逃げた先のガザ南部ハンユニスで甥っ子を亡くしました。

「もし僕の甥っ子が、
この世界において何か悪いことをやったんだとすれば、
それはおもちゃを何個か壊したくらいだ」

ホームページにもユーセフさんからの言葉があります。

「必要なのは停戦です」ガザ南部に避難中 本作カメラマンの訴え
https://unitedpeople.jp/gaza/archives/15630

<ユーセフ・ハンマーシュさんのアカウント>
Instagram: https://www.instagram.com/yousef.hammash/?hl=ja
X: https://twitter.com/YousefHammash/
Facebook:https://www.facebook.com/Yousef.D.Hammashえい

映画『ガザ 素顔の日常』より

◉私たちにできる事

ガザ地区のことに関心よせて、何ができるんだろうという問いかけをしていきたいし、行動していきたいと思って映画を届けています。

私たちに何ができるでしょうか。
まずは知ることです。
知った先に関心を持ち続けて、まわり伝えていってください。
今日この後であう3人、5人にこんな映画を見たと、
ガザでは今とても大変な状況になっていると。
間も無く3ヶ月が経とうとしているが報道がほぼされなくなっている。
自体は深刻化の一途を辿っています。
はじめてガザで「飢餓」が本当のリスクになっています。

知る事。関心を持ち続け、周りに伝えて下さい。
声をあげ、行動する。
確実に言えるのは、黙っていたら次々と人々が命を落としていくということ。
皆の力で戦争を止めていきましょう!
SNSでの発信、
停戦を求める署名活動、
できる方は寄付、
とんでもない金額の支援が必要です。
病院、学校、住居、食料支援などさまざまな支援が必要です。
みなさんが知っている団体に寄付することも選択肢になります。
お近くに国会議員の友人、知人がいたら
日本政府としてもっと積極的にこの戦争をとめるために動くべきではないかと声をかけてください。
社会の雰囲気を作っていくことが重要です。
日本の雰囲気は国際的な世論形成に必ずつながっていきます。
直接伝えることも重要ですし、
やっている方はSNSでも発信していただきたい。

ユナイテッドピープルHP
https://unitedpeople.jp

メールマガジンでもガザの状況を伝えています
https://unitedpeople.jp/mm

=======

お客様から>このような機会をつくっていただきありがとうございます。
すぐにでも周りの人や、影響力のある人に伝えます。
映画で子どもたちの学ぶ目つき、学ぼう、生きよう、楽しもうという子ども自身の生きる力を学ばせていただきました。
その子供たちに何か言葉をかけていただけますか。

関根さん>....ただただ、子どもも大人も生きたいだけですよ。
生き抜きたいだけ。
映画に出てきたカルマもこれまで何回戦争を経験したのか。
今の赤ちゃん、子どもたちはこれからどれだけのトラウマを抱えなければならないのか。
せめて子どもたちは、未来に対する希望や自分の夢が実現できる平和な世界に生きてほしいと思います。
ただそれができる前に爆弾が降ってくる、戦車がやってくる。この状況をまず止める事。同じ時代、同じ地球を生きている一人の人間として、戦争を止めるように働きかけを続けていきます。

みんなの力で戦争を止めていきましょう。

スピーカー:関根 健次さん(本作配給/ユナイテッドピープル 株式会社 代表取締役)

(2024年1月5日『ガザ 素顔の日常』アフタートークより。画像、テキストの無断使用、転載はご遠慮ください)

■人道支援を行なっている団体

・パレスチナ子どものキャンペーン(https://ccp-ngo.jp
・国境なき医師団(https://www.msf.or.jp
・日本赤十字社(https://www.jrc.or.jp/contribute/help/Israel_Palestine/
・UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)(https://www.unrwa.org/japan70th/
・NPOパルシック(https://www.parcic.org/news/info/news_23297.html
・セーブ・ザ・チルドレン(https://www.savechildren.or.jp/lp/palestine-gaza2023/
・日本国際ボランティアセンター(https://www.ngo-jvc.net/gaza.html
・ピースウィンズジャパン(https://peace-winds.org/support/palestine_gaza
・アーユス(https://ngo-ayus.jp/activity/situation_support/2023palestine/
・APLA(https://www.apla.jp/archives/8624

他にもあります。現在の状況についてレポートや、オンライン報告などを行なっている団体もありますので、「それぞれのできること」の参考にしていただけたらと思います。

2月15日〜上映『ガザ・サーフ・クラブ』について、詳細・ご鑑賞予約はこちら
https://coubic.com/chupki/3214779


◆◇◆◇◆ 劇場情報 ◆◇◆◇◆
CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)
住所:東京都北区東田端2-8-4
電話:03-6240-8480(水曜休)
HP:https://chupki.jpn.org
Mail:cinema.chupki@gmail.com
#Gaza
#StopGenocideInGaza
#StopGazaGenocide
#Gaza_Genocide
#CeaseFireInGaza
#FreePalestine
#PeaceForPalestine

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?