キネ坊主の映画人生を紐解く③

関西の映画シーンを伝えるサイト「キネ坊主」を運営しているぐっちょんです。

私の小学生時代は怪獣や恐竜にハマっていました。

中学生時代は何をしていたか…思えば学業以外は部活にほとんど明け暮れていましたね。水泳部に入って下手クソなりにも最後まで頑張ってました。あとは、自分の部屋が与えられて、FMをよく聞くようになり、私の生涯で一番聴いている、愛してやまないthe pillowsにも出会いました♪

映画は何を観ていたか…実はあまり覚えておらず…ゴジラは『ゴジラVSデストロイア』(1995)で平成ゴジラが一旦落ち着き…外国映画は、ブルース・ウィルスの『ダイ・ハード3』(1995)や、ブラッド・ピットとハリソン・フォードによる『デビル』(1997)を洲本オリオンで観たことぐらいは今でも覚えている…


そして、迎えた高校生時代!都会のカルチャーに繋がっていくぜ!

明石海峡大橋が開通したことが何より意味がある!神戸・三宮に行く機会が増えました!そして、三宮アサヒシネマに初めて訪れ、私のミニシアター人生が始まりました!

初めてミニシアターで観た映画は『この森で、天使はバスを降りた』(1998)

 [さびれた町にやって来たよそ者の少女が次第に人々の傷ついた心を癒していく様子を描くヒューマンドラマ。ある冬の夜。パーシーは、たった1人で田舎町のバス停に降り立った…。古ぼけたレストラン“スピットファイヤー・グリル”で働きはじめた彼女に、住民たちは遠慮のない好奇の目を向ける。グリルの女主人ハナは、一人息子を戦争で亡くし、主婦シェルビーは、家庭の悩みを抱えている。いつしか美しい森にも目を向けなくなった町の人々。だが、パーシーの純粋な優しさに包まれ、傷ついた心も次第に癒されていく。しかし、最も傷ついていたのは、誰にも言えない過去を抱えていたパーシーだった]

思えば、なんでこの作品を観たんだろうか。三宮へ一人で遊びに行こうと思った時、三宮アサヒシネマで上映していた作品の中で、何故だがソソられる綺麗なタイトルだなぁ…と思って選んだのかな。原題は「The Spitfire Grill」。作中に登場するレストランの名前なので、映画の内容を理解して、この邦題にした方のセンスがイイですよね。

パーシーという名の天使が突然現れて、町の空気が変化しながら馴染んでいく…だが、拭えない過去によってパーシーは追い込まれてしまう。故に彼女が選んだ行動が自らを追い込んでいき…と切ない作品だったなぁ…

たしか…この作品は、当時放送されていたABCラジオの映画紹介番組において上半期のリスナー投票第1位になったと記憶している…観た人の心に残り続けていく作品だったんだなぁ

なお、主演の天使であるアリソン・エリオットは、そんなに多くの作品に出ている女優ではないのだけれど…近年の日本公開作品として『20センチュリー・ウーマン』(2017)ではエル・ファニング演じるジュリーのお母さん役、『荒野にて』(2019)では主人公のチャーリーが探す唯一の親戚であるマギー叔母さん役として出演しており、年季の入った役柄を演じている。


というわけで、オイラのミニシアター人生は、今や知る人ぞ知る名作から始まったのでありました…


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