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2ヶ月間で北海道を一周した話-0日目前編-

新日本海フェリーに乗る

とうとう北海道へのフェリーに乗る日。
北海道に入れるのは翌日になるので、これは旅の0日目。

旅の日数が0と表現するのは不思議だけど、旅と日常が繋がっている感じがして気に入っている。

私の住んでいる地域から、北海道にフェリーで行くためにはいくつかルートがある。

  1. 新潟からフェリーに乗って小樽に行く

  2. 大洗からフェリーに乗って苫小牧に行く

  3. 青森からフェリーに乗って苫小牧に行く

  4. (たしか)名古屋からフェリーに乗って苫小牧に行く

このルートの中で新潟を選んだのは、費用と乗船時間と乗船までの運転距離だ。

新潟以外の有力ルートだと、大洗からだったが、運転距離の関係と費用の関係で新潟経由にした。
太平洋周りの方が料金が1万円くらい高かったのだ。

結果として、新潟を選んで私は正解だったと思っている。

乗船前にも美味しいものにありつけるのだ。
スーパーによると、よりどりみどりの新潟の海鮮等。
種類豊富な地酒たち。

北海道上陸前から、こんなにハッピーな気持ちになって良いのだろうか?
いや、旅とは全工程を楽しむものだから、最初からハッピーな方が良いじゃないか。

わくわくと新潟の美味しいものを詰め込んで、私は新日本海フェリーの乗船待ちをしていた。

車でフェリーに乗ったことがない人にはぜひイメージしてほしいのだけれど、車がフェリーに乗り込む時って、大型ショッピングモールの駐車場に入る時と感覚が似ている。

設置されたタラップに沿って車を進めると、フェリーに空いている大きな穴に吸い込まれていくような感覚になる。
その途端に、今まで真夏の日差しに照り付けられていた空気がふっと変わるのだ。
フェリーの中はひんやりしていて、今までとは違う場所に来たような感覚だ。
今思い返すと、それは当たり前のような気もする。

このフェリーは新潟と北海道の空気感を半分づつ含んでいるのだ。
空気にも北海道味を感じるのだろう。

フェリーに乗船すると、北海道に着くまでは車とはおさらばだ。
北海道に着くまで、安全上の理由から車に戻ることはできない。

つまり、ここで船でのお楽しみやお風呂セット、充電器などの身の回りの品を忘れてしまったら、船でのハッピーな気持ちがいくらか減ってしまうのだ。

そんな失敗は絶対にさけねばならない。

私は貴重品と新潟で買ったおすし、お風呂セットを持っただけで手がいっぱいになってしまった。

狭い階段を荷物をぶつけながらあがる。

するとそこはみたこともない、空間だった。

赤い絨毯。螺旋階段。なんかよくわからないけどキラキラしている。

こんな素敵な、ワクワクする空間があったなんて。

まさに旅の始まりを予感させてくれる、粋な雰囲気を作り出されていた。

船内での様子はこの次で。

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