日本人であることが有利になる場合
*写真は、札幌諏訪神社の花手水
カナダで就職・働く際、日本人であることはなんにもアドバンテージがないと書きました。ですが、プラスに働く場合もあります。
日本・韓国・中国の違いがわからない人もたくさんいる一方、日本人や日本のことを知っているカナダ人や永住者は、日本人に対してpositiveなイメージを持っていることが多いです。
・勤勉、時間を守る、清潔、出しゃばらないなどなど
特に、賃貸では日本人に貸したいという大家さんが多いと思います。理由は
「きれいに使うから」です。
私が以前部屋を借りていた大家さん(中国系)も
「誰か、日本人に貸したい。いませんか?」と言っていました。
フィリピン人の友人も
「ルームメイトが出ていったので、一緒に住んでくれる人を募集するんだけど、日本人がいいので誰かいないかな?」と声をかけてくれました。
理由は「きれい好きだから」
あいにく、タイミングが悪く紹介できませんでしたが。
引っ越しの際は、掃除をして出ていくのが普通だと思うのですが、汚いまま出ていってしまう人もいるようですね。ちなみに、私のあとに入った人は文句は言うし共用スペースに物は放置するしのトラブルメーカーで、
「もう、早く出て行ってほしい」状態だそうです。
仕事に関しては、私は介護以外の経験はないので他の職種はわかりませんが、雇用主一家は日本人に好印象を持っているようです。
昔ウィスラーに住んでいたので、日本人の知り合いがたくさんいたようです。
フィリピン出身の友人らは、日本社会がいかにorganizeされていて、安くていいものがたくさん売っているということをよく知っていますから、親日です。
日本に対する好印象の大きな要因の一つは「モノづくり」でしょう。
日本車への評価はとても高いです。
丈夫で壊れないので、日本車ファンは多いです。
クライアントのお父さんは大工さんなのですが、仕事で使う道具はほとんど日本製だそうです。特にコンベックス(ステンレスのメジャー)は
「タジマ」
絶賛です。木材に印をつける際に、ものすごく便利なメジャーがあるそうです。
カナダの田舎で暖炉の火に当たりながら、タジマの「コンベ」を熱く語られるとは思いませんでした。言われるまで、全く意識していませんでしたが、発掘調査の際に私が愛用していたコンベも全部タジマ製でした。
(上の写真の中の3つ持ってます)
テーブルの上には、無造作に金色の円錐状のものが置いてあります。
これ何?と聞くと
「PLUMB BOB」と言われました。
すっかり忘れていたのですが、測量の際使うあれです。
「それも、だいぶ前に日本から取り寄せたんだ」とのこと。
測量道具もハンマーも日本製。一昔前までは、日本製の器材を手に入れることは難しかったので、日本に行く人にわざわざ買ってきてもらっていたらしいです。
最近、ボートのエンジンを取り替えたそうですが、それも日本製。
ヤマハではなく、ヤンマーだそうですが農業機械メーカーのヤンマーが船舶のエンジンを作っているなんて知らなかった。
みんな、Sushiが大好きで、日本のKombuchaを飲み、デザートにMochiアイスを食べる。
これだけ日本製のものが、カナダにあふれていて、製品のファンも多いのに日本人があまりいない。
不思議の国ですね。
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