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歯医者さんもひねもすのたりのたりカナダ

カナダの歯医者さんは公的保険が効かないので、ものすごく治療費が高いんです。例えば、初診で軽く150ドルは飛び、詰め物で100ドル、クラウン(銀歯は基本なく白いやつ)で1500ドルです。私は2年前にクラウンが外れ、その治療にトータル2000ドル以上(日本円にして20万円)払いました。

今回、プライベートの保険に入ることができたので、喜び勇んで予約を取ったら、初診のスクリーニングとクリーニングが予約から1ヶ月以上後でした。
で、ようやくスクリーニング終わって、明日クリーニングだ!と思ったら、歯科衛生士がEmergency leave(急病とかなんらかの急用)だとのことで延期になりました。代わりの人がいないようです。がっかりです。

プライベートの保険は、契約内容にもよりますが、歯科が初診とクリーニングが年に2回無料、小さな治療(詰め物など)は全部カバー、大きな治療(根の治療やクラウン)は50%カバーで年間の上限は1500ドルまでとかです。

今回、2箇所の虫歯が見つかったので、治療の見積もりを出してもらったら、小さい虫歯(詰め物のみ)は全額カバー、クラウン作り直しは1800ドルの見積もりでした。これだと、自己負担額が900ドルになります。

うーん、考えちゃいますよね。
日本だと、自己負担額15000円ぐらいじゃないかな。

さらに、抜いてしまった奥歯に部分入れ歯を作りたいと思い、医師に相談したら、
「あいにく、この近郊には歯科技工士が少ない。なので、外注することになって時間もお金も余分にかかる。だいたい、2000ドルぐらいになると思う」
とのこと。
私「うわー、それなら日本で作ります。カナダの方が質がいいかもしれないけれど」
Dr「いえいえ、私トロントで日本人の歯科医を知ってましたけど、すごく腕が良かったですよ。日本の技術はたいしたもんです」
とのこと。

うーむ、そうなの?
一か八か、日本のかかりつけの医師に部分入れ歯の相談をしてみよう。このまま、欠損歯があると、下の歯が伸びてきてしまうし、反対側の歯に負担がかかってしまいそう。カナダは、歯医者の予約も取りにくいけれど、歯科技工士も少ないのか・・・歯科衛生士も休んだら代わりがいないらしいしな。
ヤレヤレ・・・日本は、歯医者さん余ってるんだから少しカナダに回してくれないかな。めちゃくちゃ儲かるぞ。

で、治療のほうはというと、
受付「見積もりを出しました。あなたの自己負担は900ドルになると思います。他の治療もしたら、自己負担額が増える可能性がありますね。保険の締めはだいたい12月なので、来年1月からまた1500ドルまで使えるようになるから、1月に治療してはいかがですか?」
だって。来年???

実は、私の前の患者が受付で揉めていました。
支払いが4000ドルだと言われて、
患者「そんあはずはない、保険よく見て。1年で5000ドルまでカバーされるはず」
受付「あなたは、もうその契約終わってますよ。今年は2000 ドルまでです」
患者「おかしいな、そんなはずはない」
などなど、すごい押し問答でした。
始めの方はよく聞いていなかったのですが、一体何を治療したのかわからないけれど、その人7000ドルぐらいかかってたらしい。抜歯して根の治療してクラウン2箇所ぐらいいれたら7000ドルぐらいなるのかもしれん・・・

そう考えると、私の900ドルなんてかわいいもんだ。
歯の治療に7000ドルか。
以前、歯の矯正とインプラントも勧められてたけど、保険効かなそうだし、歯医者予約取れないしで、無理ゲーだな。矯正とインプラント終わった頃私天寿を全うしてるかも。と心の声。

ちなみに、今年から低所得者向けに、歯科も公的保険でカバーできることになったので、いつか全員歯医者も保険が効くようになるかもしれないです。それを期待しよう。とても期待します!
今は、プライベートの保険(ベネフィットというやつ)に入っているので、歯医者に行くのがだいぶ怖くなくなりました。というか、高額請求に慣れたのかなぁ。車の修理も平気で2000ドルかかるしな。

保険のおかげ。保険様々。
とはいえ、毎月100ドル以上保険料を払っています。元が取れてる気がしません・・・それでも、歯医者にかかることの恐ろしさに比べたら、安心か。

それにしても、レントゲン撮ったのが4月で、治療が来年って、

鬼が笑いすぎるぞ!


900ドル以上払うか、来年まで待つか。
なんだか、待てる気がしてきたよ・・・




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