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【小説】 嫌われてもいい①

ほわ佳世。
元気にしていたの? 
いつこっちに戻ってきたの?

ある女が近づいてきた
そう彼女は祐輔に出会う1カ月前のあの
2022年10月頃から毎日佳世子の前にいた
女だ
名前は前に書いたような気がするけど
あえてまみと呼ぼう

まみは祐輔に会っていた時の期間ずっと側にいた
だから、突如やってきたまみもまた祐輔と
繋がりがあるのかと思いこんでいた

24年前に佳世子に祐輔を紹介した高校時代の親友
のりちゃんにLINEで相談したら
別件だといわれた
なんでのりちゃんは知っているのかは
どうでもいいけど
佳世子の実家近くに住んでいたから偶然に 
スーパーで1年ぶりに出会った
 
そう佳世子は地元に帰ってきていた
祐輔とのことで両親と亀裂が生じたあの日
帰る家がないのに、父は佳世子の荷物を
ジョコの家に送るようにいい
関係をたった
たまに実家に犬に会いに行くことはあったが父が佳世子が家に帰ってくることは
断固、反対した


佳世子は何度もジョコと離婚しようとしたが
ジョコの家に小さい時からのアルバムやすべての
荷物を送ったから
ジョコが怒らないように
荷物を捨てられないように
住む家をなくした佳世子は我慢した

そして佳世子はジョコと一緒に佳世子が生まれ育った街に帰ってきた

まみはジョコと一緒に帰ってきたことは知らないけど
LINEしてきた

祐輔のことで


まぁあとはせっかく
もらったお金、自分で返したのはかなりミスったよな
その倍ぐらいもらっても良かったぐらいだったよね
 
彼女は一部始終、あの時側にいたけど
お金の話なんてしたかな?
返したなんて言ったかな?
そう佳世子は思った
 
そして彼女、まみはお金のことばかり言ってきて
怖い
どうしよう  
ジョコにも相談できないし

またまみは、6月3日、空けておいて一緒に行きたい所があるとLINEで送ってきた 

関わりたくないけど何されるかわからない

ある人は言った
いいかげん前を向けよー
その人は生活の基盤を佳世子とのことで
壊れたりしなかったから
人ごとのようにいった
その男は祐輔。

よくそんな言葉いえるよね
人の気持ちを考えてくれる人だと思っていた

もぉ、誰にも相談できない
医師も見放したし
今までいろんな人に支えられて生きてきたけど
みんな離れていったし!!
すべては自分の佳世子のせいだから

 




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