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【小説】 嫌われてもいい〜せかんど⑱〜

実験台だったのかな?
わたしは、、、。
ふと、祐輔がしたことを思い出した
私は1人の人間なんだよ。
だから、イジメないで欲しかった

叔父から連絡があった
佳世子ちゃんが心配でたまらないと
父より佳世子を心配してくれる叔父。
血は繋がっていないけど
母の妹の叔母によく似ているから気にしているのかな

いろんな人に迷惑をかけた
もう、傷つきたくない
 
実験台になんてなりたくなかった
YouTubeを見ると何故か軽度知的障害の動画ばかり
検索していないのに
なぜ?
佳世子は軽度知的障害ではないのに。

乗っ取られているiPhoneを片手に
少し落ち込む
軽度知的障害者の人に失礼だよ
佳世子は馬鹿すぎて
あの時、ものすごく混乱して訳がわからなく
なっただけなのに
 
祐輔と会っている時だけ
ピタリとついていた女子と
よくわからないガタイの良い男性に、、、。

それを言っては終わりになるぞ!

その言葉の意味を知ったのは
昨日だった
佳世子の逆襲がはじまる
 
ねぇ
みんなの酒のつまみの笑い話でもなれた?
ネタとして
束の間のお茶の笑い話にでもなれた
 
外はお天気なのに雨が降っていた
まるで佳世子の心だね
 
ゴミはゴミらしく
生きよう
音声を公開することに決めた
 
どの示談書にも佳世子とあの男の音声を
流してはいけないと書いてないから
 
密室の示談書には罰則規約もないし
 
誤解されたままいきたくない
あの音声さえだせば真実はあるー
のに、社会人という重いなにかが
引っかかって
 
いじめじゃなければ
最初からコンパニオンなり、六本木で
セフレでも探せたものを
愛人はいるか、、、。
名前を忘れた

イジメは駄目だよ。



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