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【小説】 嫌われてもいい〜⑦〜

祐輔が錦糸町のあのホテルの前で
言った言葉は結局佳世子をはめるウソだったけど
あの時常識が佳世子にあれば
絶対に入らなかった

あれから人として排除された側は
生きた心地がしなかった

本当の不倫とはどういうのか確かめたり
自分自身を粗末に扱うことはしなかった

あの日あの時
不倫にしたてあげて
12月にアピ神田で
僕も佳世子に襲われたと言う祐輔は
その日以来縁を切りたかったんだと
お互い様だと、、。

でもね、
この世の中は弱い人はいらないという考え方がある
排除された人間

それは排除された人間

強敵な人間になるのだから、、、。

排除した人間によって佳世子は凶器になるかもしれないなんて祐輔にとっては関係ないんだ

昔の親友も恩人もただ
めんどくさくなれば切る
それが祐輔なのかな 

あんなことさえなければ
佳世子は住む家がない子にならなかったんだよと
言っても冷酷な人に
言っても仕方のないこと。

でもね
住む家が、なくなった佳世子のいや、人の身にもなってほしいと思う今日この頃

無敵な人は
もう何も頼るもの未来をつぶされた
だから、無敵になったんだよ

だから何を失ってもいいと
心からおもうんだ


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