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29歳の幸福論

29歳最後の日に自転車のチェーンが外れ、会社から家まで歩いて帰りました。

29歳の1年間を振り返って一番思い出に残っている日、というより、自分の今後の人生の方向性が急激に切り替わった日が2023年7月16日だなと思います。
7月16日に、ふと「そろそろ家を買うことを検討するか」と住宅展示場に行くことをなんとなく決め、なんだかんだで9月には土地と家を購入していました。
慎重派の自分がこんなにも行動開始から購入決定まで短いとは思いませんでした。
なんとなく投企している感じがしたので、7月16日の夜に「明日から価値観変わるだろうな」と妻と話したのを覚えています。

さて、昨年28歳の幸福論を投稿しましたが、今年1年間も自分なりの幸福論を書き連ねたのでここで吐き出します。

僕の幸福論は勝手に「アラン式」と呼んでいます。
アランの幸福論から取っていて、ショーペンハウアーさんやラッセルさんのような教示的な幸福論ではなく、体系化していていない箇条的な幸福論のことを勝手にそう読んでいます。

体系化をしないメリットは、幸福を想起した機会が非常に限定されているので、いつか見返したときに「あぁ、自分はこのときそういう感じ方をしたのか」と振り返ることができる点です。
抽象的になりすぎると、見返したときにいつ度のタイミングでなぜそれを感じたのかという再現度が分散されのでね。

以下29歳の幸福論です。

  • 休日の朝にミルで豆を砕きながらボーと考え事している時

  • 子供とベビーサークルの中に入って寝転んで遊んでいる時

  • 「世界最悪の旅」という南極冒険記の中で、波にさらわれ困難を乗り越えた後、南極大陸の群氷を目の当たりにしたという描写の文を読んで感動を覚えたとき

  • 寝室に入ったら子供と妻が凄い寝相で寝ているところを写真で撮って、寝床につく時

  • 仕事から疲れて帰ってきたら子供がちょうど起きておむつを変えてて、目があったらバイバイしてくれたとき

  • テレワーク中、子供が保育園から帰ってきてしゃがんで手を広げたら腕のなかに抱きついてきたとき

  • 2023年3月31日21時に会社での仕事を途中で切り上げて、家に帰って仕事して、最後に「よし、これで22年度の仕事終わりです。おつかれさまでしたー」って言いながらEnterキーを押したとき

  • 仕事の日に退勤後無理することなく、読書と筋トレとゲームができたとき

  • 妻が俺が夢で見たことの話を真面目に聞いて感動してくれたとき

  • 息子と妻とららぽーとにいって吹奏楽の演奏を見たあと、子供と手を繋いで歩いて帰ってるときに「今日楽しかった人ー」と聞くと「はーい」と手を挙げて答えたとき

  • 湯布院の川沿いを子供と手繋いで歩いていて、妻が前でベビーカーを引いていて、子供が無尽蔵に元気でずっと笑顔で歩いていたのを見て、「車に戻ったらお菓子食べさせよう」と妻に話したとき

  • 会社を休んで、ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダムを10時オープンの量販店に買いに行って、10時20分には家につきコンビニで買ったお菓子を食べながらプレイしたとき

  • 2023年5月28日、息子をつれてキャナルシティのシナぷしゅの映画を見に行き、映画の冒頭でいつもテレビで見ている音楽が鳴り、息子がスクリーンを指さして笑ったとき

  • 朝から家で音楽を流して洗面台にいるときも和室にいる時も少しだけ音楽が聴こえているとき

  • 息子と妻が家から出る時に手を振ってくれたとき

  • 母型の祖母が戦争中フィリピンのミンダナオから生きて帰ってきて今の自分がここにいるということを実感したとき。またそれにはたくさんの家族や周りの人たちの親切がつながり、その親切がなければ今の自分はいないと気づいたとき

  • 子供を寝かしつける時に父からもらった簡易プラネタリウムをつけると息子が見上げて「わぁ」と笑ったとき

  • 本を読んでいる時にふと考えが降りてきて急いでスマホを取り出してメモを取りながら思索するとき

  • 子供が保育園から帰ってきてアレクサでキッズ音楽を流して妻と3人で一緒に踊るとき

  • 和室から寝室に戻ったら2人がぐっすり寝ているとき

  • 家に帰ったら妻がリビングにいて今日あったできごとを話しあうとき

  • 会社から自転車で家に帰り、その最中に福岡の街並みの人の多さ、立地の良さを改めて実感したとき

  • 2023年11月24日 自分がこの世に生まれて29年と11ヶ月だと気づいたとき

  • 2023年12月1日 仕事の業務内容も、日々の家族との生活も「ボーナス日」と言えるほどに安定して幸せを感じ、「数年後に振り返った際にあの時がピークだったとは思いたくないな」と思ったとき

  • 2023年12月3日 歯磨きのうたの「できたらハイポーズ」のところで子供が両手を広げてパーしたあと、「もう一回して」というと「できたらハイポーズ」の箇所で少し迷って腰を曲げてポーズしたとき

  • 幸福の源泉は、「幸福を感じたときにその感情を逃さないように感じ取ること」と気づいたとき


小学生の時に1/2成人式とかしたけど、30歳になると3/2成人式とかあってもいいよねと思います。

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