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大手企業からシェルパへの転職ってどう?シェルパの頭脳・ESGコンサルタントの皆さんに聞きました

SmartESGを開発・提供するシェルパ・アンド・カンパニーの部署やチームをご紹介するMeet The Team企画。
2回目となる今回は、ESGコンサルタント職の皆さんに話を聞きました。


◆ ESGコンサルタント職とは

当社のESGコンサルタント職には、ESGエキスパートチームでの「ESGコンサルタント」と、AI事業部での「ESGアナリスト」があります。どちらの職務も、サステナビリティ・ESG情報を扱う専門家として、プロダクト開発に専門知識をインプットすることで、高い品質を担保する役割を担っています。

また、ESGコンサルタント職では、お客様のサステナビリティ経営の課題に寄り添うESG Advisory(コンサルティングサービス)の提供も行っています。

ESGエキスパートチーム所属「ESGコンサルタント」
● 顧客へのESG評価機関対応へのアドバイザリー(DJSI・MSCI・FTSE・Sustainalytics・CDPなど)
● SmartESGのESG評価に関する品質管理・品質向上のためのナレッジ注入

AI事業部所属「ESGアナリスト」
● ESGデータの分析
● AI(自然言語処理)エンジニアと連携したプロダクト構築

主な業務内容

◆ メンバー紹介

今回お話を聞いた皆さん
  • 中久保さん(CEIO・ESG責任者):ESG評価機関や大手コンサルティング会社を経て、シェルパのCEIO(Chief ESG Innovation Officer)に就任。京都在住。

  • 田中さん(ESGコンサルタント):前職は自動車バッテリーメーカーのCSR担当。ESG情報開示をする側からサポートする側へ。九州在住。

  • 志田さん(ESGコンサルタント):金融機関や大手コンサルティング会社で勤務後、フリーランスも経験したのちにシェルパへ。

  • 櫻田さん(ESGアナリスト):大手コンサルティング会社出身。現在はAI事業部所属のESGアナリストとして活躍。フィンランド在住。


◆ 大手企業からの転職について


――― 今日はありがとうございます!
皆さんは、大手企業からの転職という共通点があります。
スタートアップで働くことにハードルは感じませんでしたか?

志田:これまで大手企業やスタートアップ、フリーランスなど様々な働き方を経験してきたので、ハードルはまったく感じなかったですね。どんな働き方にも良し悪しがあるので、一緒に働く人と自分がやりたいこと、目指すキャリアの方向性が合っていれば、実際どこで働いても大差ないと感じます。
ただ、やはりスタートアップは小回りがきくので動きやすいし、個人的にはすごく居心地が良いです。

櫻田:最初は若干の抵抗があったかもしれません。福利厚生面は、盤石な大手に比べるとこれから整えていくところが大きいように感じました。ただ、実際に入社してみると大手企業出身の同僚も多く、カルチャーや働き方の面では大きなギャップはありませんでした。

田中:私は、社内規則や休暇取得状況など働き方の実態が気になっていましたが、面接で杉本さん(代表)に直接質問した際に「これからみんなで作っていくところだから色々意見してほしい」と言ってもらい、心理的ハードルが下がったのを覚えています。

中久保:志田さん同様、やりたいことを軸に選んでいるので会社の形態は気にしません。ただ、私もワークライフバランスと将来性は事前によく確認しましたね。格付けを行うESG評価機関さながらに質問項目を準備して、ひとつひとつ会社の考え方を聞いていきました(笑)
「サステナビリティに関わる事業なので、社員のサステナビリティも考えている」という会社の考え方を聞けましたし、きっちりした戦略も確認できたので、あとは自分で成功させるんだ!と決心しました。

――― 実際にシェルパで働いてみて、いかがですか?
入社前のイメージとギャップを感じたエピソードがあれば教えてください。

田中:メンバーの意見をフラットに聞き、すぐに取り入れる仕事の進め方にはびっくりしました。前職のメーカーでは、緻密な計画のもとに実行に移しますが、シェルパでは、まずは実行してみてうまく行かなかったら別の方法を考えようという雰囲気があります。失敗も経験しながら高速でPDCAを回すことで、結果的に近道でゴールしているといったことがよくあります。

櫻田:そうですよね。私も入社当初、作業設計に関する提案をすぐに採用してもらったことがありました。改善を重ねて現在は別のやり方になっていますが、そのプロセスがさすがスタートアップだなと思いました。
また、前職の大手企業では業務の担当領域が細分化されており、私はひたすらお客様へのデリバリーに取り組んでいたのですが、シェルパでは開発関連から採用まで幅広く携われているところは異なる点ですね。

志田:私は業務委託から入ったこともあり、特段ギャップを感じることなく今日まで働いています(※現在は正社員に移行)。これまでのキャリアで取り組んできたコンサルティングに加え、プロダクト開発のための業務にも関われるので、自分の手で作り上げていく感覚を得られています。
田中さんがお話ししたアジャイルな動き方は、この段階でリリースして良いんだ!と思うと同時に、自分事であるだけにスリルも感じます。

中久保:それがスタートアップの強みだと思っています。確かに、私自身もこのアジャイルなカルチャーにフィットしていくにあたって、自分の完璧主義なところを調整するフェーズがありました。一方で、ESGコンサルタントはプロダクトの品質を担っているので、志田さんが感じたようにお客様へ誠実な視点を持ちながら、社内で積極的に意見していく必要もありますね。

◆ サステナビリティ・ESG専門職への入り口


――― 皆さんがサステナビリティ・ESGに関する職務に就いたのは、元々その領域への強い関心があったのですか?

中久保:
私は、法学部で人権に興味を持ったことをきっかけに、この世界に入りました。留学先のロンドンで「インターネットと人権」をテーマに修士号を取得したのち、現地の人権系国際NGOや法律事務所でのキャリアを経て、ESG評価機関・Vigeo Eirisでアナリストとして企業のESG評価に取り組みました。S(Social)領域への関心に始まり、仕事を通してESGへと領域を拡大していったイメージです。

田中:私は、大学で国際関係を専攻し、ジェンダーや差別といったグローバルな社会問題について勉強していました。今の仕事は、就職先でCSR関連の部署に配属され、サステナビリティ担当としてESG情報開示に取り組んだのがきっかけです。
個人的なことになりますが、子どもの頃自身が高身長であることに対して言われた一言に傷ついたことがあって。そのような実体験も背景にあり、ESG関連の業務をするなかで次第にS領域への関心が強くなり、勉強してきました。

志田:おふたりと違って、私は流れですね。金融業界が長かったので財務分析の方に親和性が高かったのですが、コンサルティング会社に転職してESG関連のコンサルティングに携わるようになったのがきっかけです。
当時ESG情報は今ほど注目されていませんでしたが、不思議な巡りあわせで、新型コロナウィルスの流行と時を同じくしてESGやSDGsが一気に盛り上がりました。その時はすでに独立してフリーで働いていたのですが、ESG関連のお仕事を多くいただくようになってきて。自身の様々なスキルセットのうちESGコンサルティングがスポットライトを浴びたような感じでした。私自身もESG関連の仕事に一番おもしろみを感じており、今は完全に仕事の中心になっています。

櫻田:私のサステナビリティ関連のキャリアは、企業の統合報告書を作る会社で働いたことから始まっています。2015年にGPIF(※1)が責任投資原則(PRI(※2))に署名しESG投資を始めることを発表して、業界では「山が動いた!」とざわつき、多くの企業が統合報告書の発刊に興味を持ち始めたのを覚えています。
そのうちに、もう少し仕事の幅を拡げたいと思ってきて、良い統合報告書を作るには良い取り組みがなければいけないと考え、コンサルティング会社に転職しました。そこでサステナビリティ関連のコンサルティング業務に取り組み、ESGの中でもEとSの領域で経験を積みました。

(※1)「Government Pension Investment Fund」の略称。年金積立金管理運用独立行政法人。日本の公的年金のうち厚生年金と国民年金の積立金の管理・運用を行っている。
(※2)「Principles for Responsible Investment」の略。国連元事務総長のコフィー・アナンが金融業界に対して提唱した、投資家が負うべき責任について定義された世界的原則およびその参加団体。

――― なるほど。アカデミックな入口の場合と、社会的にESGが重視されはじめキャリアが強みになってきた場合とあるのですね。
では、働き方についてお伺いします。ESGエキスパートチームはどのようにコミュニケーションを取っていますか?

中久保:フルリモート勤務が可能なチームなので、週一で設けている定例会議を起点に各自が一定の裁量を持ってタスクを進めていくイメージです。SlackやNotionを活用したテキストでのコミュニケーションが中心になっています。

あとは、私とメンバーの皆さんでの1on1ですね。社内のカフェでたまたま会ってそのまま近況を話すといった機会がない方も多いので、Slack上では言いにくいことも1on1では言ってほしいですし、目の前の業務に関してだけでなく、今後目指したいキャリアについての話など、定期的に話す機会を持っていきたいです。

◆ 働き方・コミュニケーション


――― テキストコミュニケーションをベースに良い仕事環境を作っていくために、個人的に気を付けていることがあれば教えていただきたいです。

田中:誰でも見てわかる内容にするために、5W1Hを明確にコミュニケーションするようにしていることでしょうか。Slackでの会話は情報が流れていきがちなので、Slack上で議論した後に内容をNotionにまとめて記録しておくようにしています。新しい作業が発生した時も、Notionにマニュアル化することを心がけています。

志田:私は、不明点を不明なままにしておかないように気を付けています。Slack上でしっかりコミュニケーションするようにしています。

櫻田:現在は、ESGエキスパートチームから離れてAI事業部に所属しているのですが、社内でも特にテキストベース・非同期型のコミュニケーションを徹底している部署なので、Notionをかなり使いこんでいます。Slackでの会話のやりとりが長くなってくると「一度Notionにまとめてから議論しましょう」となりますね。
私はフィンランド在住で日本のメンバーとは時差がありますが、非同期前提のコミュニケーションルールをベースに、リアルタイムのやりとりが必要と判断した場合には時間帯を考慮して設定してもらえているので、自分の生活リズムで仕事できています。

◆ まだ”正解”のないESG経営の未来へ


――― では最後に、シェルパ・ESGコンサルタント職ではどんな人が活躍できると思いますか?

田中:サステナビリティ・ESG領域は、現在進行形で制度や基準の整備が進んでおり、常にアップデートされています。学び続ける姿勢が大事だと思います。

櫻田:そうですね、変化する環境で働くことが好きな方にはすごくおすすめです。

中久保:今日皆さんのお話を聞いていて、改めて、自分の意見が事業に反映されやすい環境は働き甲斐につながりやすいのだなと感じました。
私たちシェルパが取り組んでいる企業活動におけるサステナビリティ・ESGという領域は、まだ正解がない領域です。ですので、主体的にインパクトを創出していきたい方はマッチすると思いますし、ぜひ仲間になっていただきたいですね。

志田:企業にとってサステナビリティやESGは、利益相反になるという考え方もありますからね。とはいえ、近江商人の経営哲学である「三方良し」のように、日本のビジネスには古くから社会貢献の視点が存在していました。
企業がサステナビリティやESGを重視することが企業の成長の足を引っ張るのか、中長期的には収益面も含めて底上げにつながっていくのか、まだ正解のわからないものの未来を見てみたいという気持ちがESGコンサルタントとして働くやりがいにつながっているかもしれません。

中久保:そうですね。シェルパには、コンサルタントとして企業のESG活動をサポートするだけでなく、テクノロジーの力でESG経営の在り方そのものを変革できる環境があります。自分自身の手で社会を変えていきたいという気概のある方にとって、活躍の機会がたくさんあると思います。


――― みなさん、ありがとうございました!

◆積極採用中!

シェルパでは、優れたスキルと情熱を持つメンバーを幅広く募集しています。事業の概要や募集職種の詳細については、採用ポジション一覧やカルチャーデックをご参照ください。

ESGコンサルタント関連ポジション
※掲載時点オープンなポジションです。募集が終了している場合がありますのでご了承ください。

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[Meet the Team] 第1回:AI事業部の記事はこちら:

CEIO中久保のnoteはこちら:


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