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【アリエ県@フランス】ムーランのデモ最前線

マクロン大統領の年金改革に反対するデモは、今日も続いている。
デモの開始時間に県庁前に行ってみたところ誰も集まっていない。
カフェや買い物を先にすませ街を散歩していたら、最後にデモ隊に真正面から出くわすことになった。

デモ隊の先導ポリス。
様子がわからないので、少し待つことにする。
警察もついているし、赤いベストの組合員たちがデモを見守っている様子。

最初は音を出す機械の人たち。煙も出るが、この段階では音も煙もない。
誰かが流す音楽もなんとなくのどか。

屋根の上から見物している人もいる。

旗を持って更新する人々。
先頭の数人は爆竹を鳴らしたりもしているが、それはデモ隊が通る合図。
基本的に穏やかに歩いているようなので、前に進んでみた。

静かに年金改革に反対する人々。

数は多い。次々に人が続く。

行列に逆らって歩いたので、ほぼ全員を見たことになる。
ただただ集団で歩く。団結して、年金改革に反対していることを体現している。

すれ違いに前からも撮ってみた。

FOはForce Ouvrière。改革主義の労働組合の1つ。

デモ隊が去った後の県庁は、入り口をわずかに開けていた。

穏やかに見えたデモ隊だが、わたしがすれ違った数十分前には県議会議事堂に入り、一部の人は塔に昇ったり、物を盗んだりしたそうだ。
塔には柵がないそうで、万が一そこから人が落ちたりしたら、「デモ隊の参加者が死亡」というスキャンダラスな事件になっていたかもしれない。

フランス全国で、死の危険をはらんだデモが続いている。

組合のデモは、組織がしっかりしているので、滅多なことでは暴力行為には発展しないと言われる。パリで大騒ぎしているのは、一部の極左グループだ。
危険なのは、学生が自分たちでデモをはじめた場合。
組織がしっかりしていないので、極左に煽られて暴力行為に走ることがないとは言えない。警察と衝突して万が一死者が出たりすると、全国的暴動に発展しないとも限らない。

数年前の黄色いベスト運動も熱かった。
あれはコロナが原因で下火になったのだった。

年金改革反対デモはどのように決着するのか。
反マクロンの勢いは今後どうなっていくのか。
来年はオリンピックもあるのに、それまでに下火になるのだろうか。


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