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VACILANDO

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2022年4月に始まった海外在住noteクリエイターの共同マガジンです。 海外の生活や仕事に興味がある方、今世界のあちこちで何が起こっているか気になる方、海外に出て見たい方にお…
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#ハワイ

この世の果てからの帰りはアメリカ最南端のレストラン、ハナ・ホウへ

昨日、アメリカ合衆国最南端のサウスポイントについてご紹介した。 荒涼とした景色、強い風、断崖絶壁、そして荒い波。どれもトロピカルでパラダイスなハワイのイメージにそぐわないだけにユニークで、行ってみる価値ががあると思う。 ただこの世の果てのような大海原を前にして、自然への畏怖と人間のちっぽけさを感じて少し心細くなってしまうかもしれない。この記事ではその帰り道、人間界に戻ってくるのに良い場所をご紹介したい。 それはアメリカ最南端の街、ナアレフ(Naalehu)だ。 メイン

ハワイ島にこの世の果てがあった:サウスポイント

ハワイ島はアメリカ合衆国の一番南にある島なので、島の最南端は当然アメリカの最南端となる。この地域はサウスポイント(South Point)と呼ばれていて、単に最南端というだけでなく、ダイナミックな絶景を見られる場所として知られている。 コナやヒロ、また北部のリゾート地から少々遠いこともあってややマイナーな観光スポットだ。でもレンタカーがあるのなら一度足を伸ばしてみるみる価値があるところだと思う。というのもハワイの他の観光地とは違った独特な景色が見られるからだ。 コナからだ

太陽が赤いのはvogのせい

Vog(ヴォグ)とはハワイで使われる言葉で、火山の噴火で放出されたガスが含まれるかすみのことを意味する。数日前キラウエア火山であった小さな爆発の影響でvogが出て、空は昼間はガスがかかってぼんやりとしているし、夕日はこのように真っ赤になる。 ひどくなると呼吸器系などに健康被害も出るそうだが、幸い今の所は空気の質はそれほど悪くなっていない。 ハワイ島の気候や自然はパラダイスと言っていいと思う。私たちが住んでいるところは少し標高が高いこともあって常夏というより常初夏くらいの

大谷翔平が「完璧なビーチ」と言っているハワイ島ハプナビーチに行ってみた

ハワイといえば青い空、紺碧の海、そして白い砂浜を思い浮かべる方も多いと思うが、ハワイ島に白い砂浜のビーチは少ない。白い砂はサンゴ礁や貝殻の破片が長い時間かけて砕かれてできるが、ハワイ島はまだ若く火山活動が活発なため、そうした砂が侵食しているところが少ないそうだ。 それでもハワイ島の北部は地質が古いために、美しい白い砂浜がある。だから高級リゾート地や超高級住宅地は北部に多い。大谷翔平が別荘を建てるために土地を購入したというマウナケアリゾートもハプナビーチという白い砂浜のビーチ

日立の樹のある公園に入る? 入らない?

「ホノルルに来たからには日立の樹を見に行きたい」と、父とそのパートナーにリクエストされてモアナルアガーデンに行く。高速のすぐ横にあるこの公園はそれほど大きくなく外からでも日立の樹が見える。 ちなみにこの木は中南米原産のモンキーポッドと言われる木で、ハワイではよく見る木だ。アメリカ人の夫は「木は外から見えるし、モンキーポッドに入場料10ドルも払いたくない」と外で待っていることとなった。あのコマーシャルを見て育っていなければ、全く理にかなった選択だ。 私も特に思い入れはな

45年ぶりのワイキキと父の勇気

今、父とそのパートナーがハワイ島まで遊びにきてくれているが、パートナーにとっては初めてのハワイということもあり、父からワイキキに連れて行ってほしいというリクエストがあった。 自然派の夫は喧騒や商業化された観光地が嫌いで、アメリカ本土に住んでいるときはハワイの他の島に行くことはあってもオアフ島を避けていた。しかし父のたっての願いでワイキキに行くことに承諾してくれた。 当日、予約していたアラワイ運河沿いのairbnbの近くまで車で来たとき父が思い出した。 「初めてハワイに来

ハワイ島おすすめのマニニビーチ

今、父とそのパートナーが日本から遊びに来ている。仕事しながらハワイ島の案内をしているのでなかなか忙しく、noteへの投稿も遅れがちで少し寂しい。だからこの機会に父たちを連れて行ったお気に入りのマニニビーチ(Manini Beach)をご紹介したい。 このビーチはコナから30分ほど車で南に行ったところにあるケアラケクア湾に面している。小さいが自然豊かで色々な表情のあるビーチで、スノーケリング、ピクニック、日光浴、サンセットなど様々な楽しみ方がある。 ただそこに行くまでの道

ハワイ島で太陽恐怖症について考える

ハワイ島の新居に越して4ヶ月、肌がこんがりと焼けてきた。腕はスマートウォッチで隠れているところと比べて確実に2トーンほどは黒くなっている。いわゆる小麦色の肌だ。 それを見て懐かしい気持ちになった。最後に小麦色の肌になったのはいつだっただろう?20年前?いや、もっと前かもしれない。 アラカンの私は10代、20代前半は日焼け止めを塗った記憶がない。大学に入るまでは化粧もしなかったから真夏もすっぴんで過ごしていたので、地黒の肌は小麦色以上に濃くなっていた。でも真夏の太陽を体

ハワイに住んで幸せだなあと思うこと・3つ:③子どもたちに混じってフラを習う

海外在住クリエイターの共同マガジン VACILANDO のリレー企画のバトンが、フランス在住のアリアリさんから回ってきた。お題は「ハワイに住んで幸せだなあと思うこと・3つ」。 お題をいただいた時はサッと書けると思ったが、書き始めたら一つの記事に収まらなくて、結局3つの記事を書くことになった。本当のリレーだったらフライングで失格になるところだ。これが最後の記事となるのでやっとバトンも渡せそうで書く方もホッとしているが、Vacilandoの仲間たちが一番ホッとしているだろう。

ハワイに住んで幸せだなあと思うこと・3つ:②マグロの頭をもらう

海外在住クリエイターの共同マガジン VACILANDO のリレー企画のバトンが、フランス在住のアリアリさんから回ってきた。お題は「ハワイに住んで幸せだなあと思うこと・3つ」。 今回の記事はその二つ目。ハワイにいて幸せに感じることが多くて3つに絞れないので、ある日(昨日)、幸せに感じたことを3つ選んで書いている。前回はハワイでは空が近いことを書いた。 今回はマグロの頭をもらった話だ。 新居に入居したのは2ヶ月前になるが、まだ家は完全には完成していない。当初1月末には届

ハワイ島の1月

もう2月も半ばというのに1月についての記事を書くのもためらうが、新居に越して初めての月だったし自分の記録のために書いておきたい。 リリコイの季節私の名前の由来にもなっているリリコイ(パッションフルーツ)のシーズンは秋から冬にかけてらしい。1月は多分、シーズン最後であるようだがそれでも庭にあるリリコイが結構採れたので毎日のように楽しんだ。 アボカドとリリコイが家の庭で収穫できるのはなんと贅沢なことだろう。 千客万来昨年年末に入居して荷物も解かないうちに初めてのお客さんが

ハワイ島の不便は続く

ハワイ島の新居に引っ越して明日で1ヶ月だ。その前は3ヶ月ほど義父母の家に居候していたので、やはり自分たちだけのスペースで暮らす安心感やリラックス感はなにものにも変え難い。 しかしハワイ島はなかなか手強い。日本や本土では考えられない不便や効率の悪さがあって落ち着かない。今日はその中でも特に不便な二つについて書いてみたい。コンロがないと郵便が届かないことだ。 コンロがない これは下記にも書いたがキャビネットメーカーがコンロを置く幅を間違えてしまい、購入していたコンロ

ハワイの三日月はお椀型(水平型)

数日前、早朝4時に目が覚めてしまった。ふと外を見ると水平線のすぐ上に不思議な形の光が浮かんでいた。どうも月らしいのだが異様に横に長い。 寝ぼけた頭で事態を理解しようとし、主人公が月が二つある世界に迷い込んだ村上春樹の1Q84を思い出す。一瞬、「1Q84年?」と思うがすぐに理性が目覚めて、乱視のせいで月が二重に見えているらしいと判断した。 それにしても不思議な形だ。小さくて恐縮だが、こんな風に見えた。 〰︎ それで眼鏡をかけて見直すと、二つに分かれているものが一つにな

遅ればせながら今年の目標:暇な人を目指す

ここ数年はハワイ島移住の準備もあってとても忙しかった。特に去年は忙しすぎて、半分くらいハワイ島にいたにも関わらず、ハワイ島ではなく「ハワイ島移住準備の世界」にいたような感じだ。 そういえば大学院生の頃お世話になったユング派の先生が口癖のように言っていたことがある。 「忙しいという字は心が亡くなると書きます。だから『忙しい、忙しい』と言うのは『心がない、心がない』と言っているのと同じです。だから僕は忙しいと言いません。」 まさに私は移住準備に心を奪われて、心ここに在