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『ヴィンチェンツォ』 てんこ盛りのエンターテインメント

演出: キム・ヒウォン
脚本:パク・ジェボム
出演: ソン・ジュンギ、チョン・ヨビン、テギョン(2PM)、ユ・ジェミョン、クァク・ドンヨン

まさに韓国エンターテインメント、という感じのNetfilxオリジナルドラマ『ヴィンチェンツォ』。
喜怒哀楽に加えて、恨、情、愛… てんこ盛りです。

イタリアマフィアのコンシリエーリ(相談役)で弁護士のヴィンチェンツォ・カッサーノ(ソン・ジュンギ)が、韓国ソウルの場末の(?)ビルの地下に中国人マフィアが埋めた金塊を回収しに、イタリアから韓国に来たところから話は始まります。
そのビル、クムガプラザは、財閥バベルグループが再開発を計画している地区にあり、地上げにあっている最中でした。突然現れたヴィンチェンツォは住民たちに怪しまれますが、地上げ屋のチンピラたちを撃退したことから徐々に信頼を得て行きます。金塊の回収だけが目的だったヴィンチェンツォですが、この地上げ騒動のためバベルグループとの戦いに巻き込まれて行くことになります。

ヴィンチェンツォ は幼い頃に親から捨てられ(複雑な事情はあるのですが)、イタリアに渡ってマフィアのコンシリエーリをやるような非情な男になっています。しかし、人権派弁護士ホン・ユチャン(ユ・ジェミョン)とその娘で弁護士のホン・チャヨン(チョン・ヨビン)や、クムガプラザの個性的な面々との交流を通じて、(クールな外面はそのままに)暖かい心も見せるようになって行きます。

第1話の冒頭を見たときには、シリアスアクションというかノワールなのかな、と思ったのですが、すぐにコメディ要素も入って来て、あ、これは簡単にジャンル分けできないやつだ、と思いました。スタイル的にジャンル分けが難しいだけでなく、内容的にも色々な要素が入っています。

庶民 vs 財閥、財閥の異母兄弟の確執、財閥と公権力との癒着、母と子の和解、裏切り、復讐、友情… 第17話までのところ恋愛要素はほぼありませんが、最終的には入ってくるかもしれません。(個人的にはなくてもいいと思います)

あと3話で完結です(第18話は本日4月25日配信となっているのですが、現時点でまだ見られませんね)。ヴィンチェンツォはバベルグループ会長をどう料理するのか、クムガプラザはどうなるのか、金塊は回収できるのか、ヴィンチェンツォとチャヨンとはどうにかなるのかならないのか… 楽しみです。

(余談ですが、みんなヴィンチェンツォが言いにくくて、しまいにはヴィンセンジョって言うようになってるのが面白くてつい笑ってしまいます)

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