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天城山登山。いい山だったー。

 終始ほぼ曇り、眺望なし、たくさんたくさん咲くというシャクヤクやアケビも終わったばかりーという"なにしに行っとんじゃい!"という山旅だった(ほぼいつもの事なんだけど)のだけど、それはそれは楽しい1日だったのだ。

 6月に入ったばかりの頃、オットが4日の土曜日1日空いているよと言った。"山行く?行ってみる?行ってみたい??"とやや食い気味に提案し、"行こうかなー"の一言を取り付けた。やった! オットは今でこそランニング専門だけど、若い頃は結構山登っていたので、山の楽しみは知っている。交代で運転できるので、ちょっと遠いところ。できたら百名山。あんまりしんどいところはちょっとな。下山後の温泉はマスト(オットは温泉好き)。といろいろ考えたらいいところがあった! 伊豆の天城山。シャクヤクは6月上旬まで見頃とガイドにあるので、間に合うかもしれない。

 オットは結構背負えるので、レインウェアふたつと救急用品・ストック(1組)などを持ってもらう。私は食べ物飲み物。と、分けると1人で行く時よりかなり軽いのだ。楽なのだ。ほくほくと前日パッキング。

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(自室からの朝焼け。晴れるのか!?)

翌朝4時起き、5時出立。びゅーんと東名走り、8時天城高原駐車場着。広い駐車場だが、7割方うまっている。完璧な曇りだけど、空気がひんやりと気持ちいい。私は山ブランドのジャケットを羽織るが、オットはふつーのジャージしか羽織れるものはなかった。帽子やズボンは山仕様なのだが、白い髭もあいまって現地の人感がすごい。下山したら素敵なの買うからねー。

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登山口から山の中に入るなり、"そうそう、これこれ!!"となる。山の中に入って歩ける事が、なんでこんなに嬉しくて、わくわくするのかよくわからない。でもそうなるんだから、どうしようもない。

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不思議にくねくねと曲がった枝の木や、今にも歩き出しそうなつるつるの幹に驚いたりしながら、ゆるゆると登っていき、すぐに万二郎岳に着く。

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人が多い。そこからさらに稜線を1時間ほど行けば、万三郎岳だ。この稜線が楽しかった。

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アケビの木が両側から張り出していてトンネルを作っていた。頭ぶつけないでねーと言ってるそばから、オットはこつんこつんとぶつけ、大笑いするなど。一応まだ現役の頭脳労働者として使っているので、大事にして頂かないと。

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 1時間とちょっとで頂上。伊豆最高峰だ。11時過ぎ。人が多いけど、ここでおにぎりなど食べる。オットは山でもきちんとご飯の時間に食べたい派だ。私のザックはますます軽くなり、ほぼ空の状態。

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(頂上では眺望なく、途中で時々垣間見えた)

そうして下山。来た道を戻らず、先のシャクナゲコースを行って、ぐるりと回って駐車場に戻ることにする。この下山が長かった。しかもシャクナゲは完全に終わっていた。6月初旬までーってガイドに書いてあったのに、、。6月初旬なのに、、、。花はなくとも楽しいが、あればやっぱりさらに楽しいのだもの。

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(稜線に一本満開のツツジの木はあった。迫力満点。アマギツツジというらしい。このあたりの固有種。ツツジとしては最も遅く6〜7月に咲くーという。道理で時々遠くにこのオレンジが見え隠れしていたわけだ。)

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(道中この蕾がたくさんあった。コアジサイかな。咲いたら可愛いんだろうな。)

  ランニングは、もうオットの方が強いのだけど、山は私の方が慣れているらしく、下山は終始ゆっくりのオットを気遣う展開となる。途中、脛をしこたま岩にぶつけたり(彼が)、ストックを壊したり(彼が)、しながらやっとこ登山口に戻る。おお。無事でなにより。

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  登山バッチも近くのゴルフ場受付に売っているのをゲットし、検索して出てきた日帰り温泉に寄る。神代の湯。入浴料がちょっと高めのせいか貸切状態だった。古い感じの湯治場といった感じで、掃除が行き届いていて気持ち良い。洗い場のお湯が(スーパー銭湯等にありがちなすぐ止まっちゃって何度もぱこぱこやらなきゃならないしろものではなく)、家庭のお風呂と同じに出しっぱなしにできるヤツ(これ私的にポイント高し)であった。なによりお湯がさらさらとしてて、とても良い。いつかたくさん本でも持って、ゆっくり泊まってみたい。

 あとは、びゅーんと帰るのみーだったのだけど、実はこの日の核心はこの帰り道だった。お風呂を終えせいせいと車に乗り込むと、ナビに早い経路で帰りますか?と聞かれ、はいはいと変更したら、箱根の山の中通らされた。おー、いいねー芦ノ湖だねーとか言ってるうちは良かったのだけど、だんだんと深い霧が立ち込めてきてあたりは真っ白になり、3メートル先くらいしか見えないそれはそれは恐ろしいドライブとなった。ハンドルを握っていたオットは終始前のめりにフロントガラスにくっつくようにして、運転。助手席で震える私。その間20分くらいだったか。怖かったなぁ。

 街に降りてほっとしたら急に空腹となり、ファミレスに駆け込む。怖かったねーすごかったねー、とカツ丼とか天ぷらとかかきこむ。そこから後は私がちまちまと運転。なんとか無事に夕方帰宅。めでたしめでたし。


 

 

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