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PPMという考え方

PPM(Project Priority Matrix)という考え方があります。

何らかのプロジェクトを進めるとき、質、時間、費用はトレードオフになります。

なので、それらの優先順位を決めて意思決定をする、という考え方です。

下表に、考え方を示します。

品質、費用、時間に対して、必達、高める、許容、の欄があります。

必達とは、プロジェクトとしての最重要目標です。

高めるとは、必達よりも優先度は下がるものの、可能な限り高めて目標に近づける目標です。

許容とは、最低限の許容できる範囲まで下げる目標です。

質、費用、時間に対して、必達、高める、許容の優先順位をつけることがPPMの狙いです。

「コストも納期も守れ!」と、二つの項目を必達目標とするのは、叱咤激励としては良いかもしれませんが、マネージメントとしては失格です。

もちろん、創意工夫によって全ての目標を達成することがベストです。しかし、それではいざというときに意志決定が出来ません。

つまり、PPMとは、何を諦めるか、を予め明確にしておくためのものです。これにより、いざというときに迷わずに決断が出来ます。

何かを決めるときに、「こうすべき」という意見や。「これはダメ」という意見がでます。これらの考えは、悪くはないのですが、無意識のうちに全ての問題が解決されることを期待しているものではないでしょうか?

全ての課題を解決出来るように努めることはもちろん素晴らしいことです。

ですが、いざというときにどうするか、ということを考えておくと、意志決定はスムーズに行えます。

※この記事の表紙画像は紺色らいおんさんによる写真ACからの写真を使用しています

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