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落ち込んだ日こそ、白い服を着よう

めぐりめぐる毎日を過ごしていると、落ち込む時が知らぬ間にくる。

だんだんと気分が落ちていくのを実感するときもあれば、気づくと思考がマイナスから脱せない時もある。それは自分が毎日を一生懸命生きている証。

さて、そんな避けられない「落ち込む日」を少しでも早く脱するために。

私は気分が乗らない日でも、あえて外出する。そしてその時「白」を選ぶようにしています。

白と服の関係

服作りを始めてから知ったこととしては、元から色のついている生地はとても少ないということ。

大部分の生地は、元の色として生成色か、白い色をしています。

真っ白い生地も漂白もしくは白の染料が入っていることが多いので、天然の生地色というのは本来生成色なのです。ここに染めや加工をしてどんどん色を織り込んでいく。市販で手にするお洋服たちは大体が化学染料によって染められています。

生成りという色。私は服作りで初めてそれに触れました。

クリーム色に染められた服を着ることはあっても、生地本来の色を体感することはほぼなかった。「生地そのもの」を纏うことによって、なんだか優しく癒されるような、そんな気持ちになりました。

本来の白さが「纏う」を心地よくする

とはいえ、生成色の洋服というのはあまり市販されていないので、ワードローブにある「白」という本来の色に近い色味の服を着る。

白は色としての主張がない代わりに、纏う人自身の色を引き立たせてくれます。今パーソナルカラーが話題ですが、イエベ(黄味ベースの肌)でもブルべ(青味ベースの肌)でも似合うのが白色。その人のカラーを引き出し、魅力的に見せてくれます。

白を着ることで、背伸びをしなくてもありのままの自分を出し、着飾らないといけない、という肩の荷を下ろしてくれる。自分自身を肯定してくれる色が、「白」なのです。

少しだけ目立ってもいい

気分が落ち込むときは引っ込み思案になりがちです。

できるだけ目立ちたくない、と思いがちですが、白い服を着ると、なんとなく自分が照らされるような、主張がない色なのにちょっと目立つ。

周りからもなんとなくいつもより視線をかんじるような感覚。でも派手な色や柄ではないから悪目立ちすることもない。

白を着ることで自分が周りから見られいている、という環境を半強制的につくるのは、落ち込みからの脱却を早めてくれる有効手段なのではないかな、と思っています。

「白」で心の自分と向き合う

気分が乗らない時も、なんだかうまくいかない時も、結局は自分の考え方次第。悪く考えたらよくない方向に進んでしまうし、まあいいかと思えたらそれ以上は下がらない。

自分と向き合う時間をつくることこそが、最もな近道だからこそ

白い服を着て、その白を纏う自分の色を少しだけ見つめなおして、お出かけしてみる。そんな機会を自分に与えられたら、気分の起伏とも無理なく向き合えるのかもしれません。


*cicachanという優しい生地で作るお洋服ブランドをやっています。



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