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聴く力は聴いてもらって養うもの

私は人の話を聴くのがとても好きです

居酒屋で隣になったおっちゃんの話も
Barで出会った奥様の話も
新しい発見をしたと輝く友人の話も
彼が案ずる未来の話も
落ち込んでる後輩の話も
悩みを抱えた妊婦さんの話も
陣痛に耐えられない!と叫ぶ産婦さんの声も
いろんな人の声に耳を傾けるのがとても好き。

これは決して「してあげる」感覚ではなくて、いろんな人の話を聴くと形は変われど自分に染み込み、聴いたことはDNAの肥やしとなって私をさらに豊かにする感覚がある。本を読むように、聴いたことは自分の知/血となり肉となる。だから私は相手のためではなく自分のために聴いています。

コテンラジオ番外編#44で、オンライン1 on 1という取り組みをされているエール株式会社篠田さんの話が面白かった。

ひとは、"ちゃんと"聴いてもらった経験がないと、ひとの話を中々聴けない。
美味しいお寿司を食べた経験があれば、見様見真似で握れるけど、食べたことがなければお寿司は握れない、みたいな感覚に近い。

思い返すと、私は幼い時から沢山話を聴いてもらっていた。小学生のときも、中学校の帰り道も母にひたすら話して、話し尽くしたらスイッチが切れたように寝ていたらしい。
黙ってうんうんと聴いてくれるというよりは、自分の話もしてくれながらお互いがお互いの話を面白がっている感じ。

嗚呼、私はたくさん聴いてもらって満たされて、聴いてもらう喜びを知ってるから、ひとの話を聴けるんだなーと納得。

ちゃんと聴くと、相手は話してくれる。
そして、ちゃんと聴いてもらった経験があれば
自分も誰かの声に耳を傾けられるようになる。

どんなときも相手に興味を持って耳を傾ける。
はじめは興味がなくても、ちゃんと耳を傾けてみると面白くなるかも、、、!

そうやってこれからも人との出会いを楽しんでいけたらいいなーと。

p.s.「どんなひとの人生もおもしろい」を軸に
個人のエピソードをインタビューして、エッセイという形でことばを展示する、船寄さんの個展。私も人生初のインタビューを受けたので、展示がとっても楽しみ。
点と線」2021.4/22〜5/2 @yorifune

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