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私がSNSを始めた理由

今日は私がSNSを始めた理由を書いてみたい。長いので、トイレ休憩とか、電車の乗り換え時間など「今めちゃ暇!」というときに読んでほしい。

むかしむかし、結婚当初(27歳ころ)は「mixi」を書いていた。その頃は、出会った人達と気が合えばけっこう気軽にリアルで会っていたので、今の私からすると「すごく行動的だな~」と他人事のように感じる。たくさんの人と会ったけれど今も繋がっている人はいない。ライフステージともにmixiはいつのまにかやめてしまった。

結婚4年目。不妊治療の末、子供を授かり子育てに翻弄する日々。自分のことは後回しで、しょっちゅう「自分が母親になるべきじゃなかったのでは…」とうまくいかない子育てに悩んでいた。いまよりひどく。

どんなきっかけだったかはっきりと覚えていないが、「新しい眼鏡が欲しい」と思って探し出したことがきっかけで、ある眼鏡店のオーナーとの出会いに繋がる。この出会いでこのあと私の人生が少しずつ変わりはじめる。

私は近視が強く、”強度近視”と言われる度数だったので、そのオーナーの理念に強く惹かれた。それをぎゅっとタイトにまとめると、強度近視の女性が放った「眼鏡をするのは女性として生きるのを諦めることだった」と聞いて、ものすごく驚いたのだそう。できるなら一人でも同じ思いの女性を救いたいと思ったという内容だった。私はその女性の気持ちそっくりそのまんまの気持ちだった。いや正直に言うと、もうそれ以上だったと思う。

どんなにお金をつかって薄い加工にしてもらっても、分厚くなってしまうレンズと、がっかりを通り越して鏡を見ることさえもできない自分の眼鏡姿。そんな私含め女性をひとりでも救いたいと考えている眼鏡屋さんがいる事実だけでどれだけ救われただろうか。

さっそくHPから予約を取る。予約のフォーマットには、眼鏡なし・ありの写真も添える設定になっていた。この時点で先方の意気込みが伝わってくるようで嬉しかったのを覚えている。どうして貴店に来店しよう思ったのかという項目には、前述したような内容を正直に書いた。

あとからオーナーと仲良くなって教えてくれたのは、「sarちゃんの文章はひしひしと現状が伝わってきてほかの人とは明らかに違ってたんだよな~」という、喜んでいいのかそうでないのかよく分からない感想だった(笑)。でも正直に生き続けてきた私の何度目かの”これでいいんだ”という証明になるような感想だった。

日常使いの眼鏡とサングラス1本ずつ。遊び心がある「アンバレンタイン」というフランスのデザイナーのフレームが気に入って購入した。主婦の私にしてはかなり高額な買い物ではあったけれど、独身のときの貯金をおろして充てた。そのことに不思議なほど迷いも何もなかった。出産してからちゃんと自分に投資したのは初めてだったから。それにずっとコンプレックスだった眼鏡姿の私を、ほんのすこしだけ、ほんの1ミリだけ、はじめて”いいな”と思えた。

それもこれもグラスフィッターである店長さんのおかげ。ひとりひとりのお顔に合わせて見繕ってくれる技術は、ファストショップの眼鏡店では決して味わうことのできないもので、とくに私のような強度近視の人には、ほんの数ミリ眼球に寄せるかどうかで表情が変わってくる。眼鏡とレンズ代が高価だとしても、価値のある対価だと思えるし感謝しかない。

前置きがかなり長くなったけれど、

1年後2本目の眼鏡を購入したころだろうか。オーナーが、「sarちゃんとのメールのやりとりがかなり面白いんだけど!なにかブログとか書いたらどう?」と勧めてくれた。

嬉しくはあったけれど、「むかしmixiをしていたけれど、夢中になるとのめり込むタイプだから今は子育てでそんなことやっている暇はないよ~」と返した。それでもなぜかオーナーは、懲りずに会えばずっと同じことを言い続けるのだ。「ブログいつ始めるの?」と。

ある日、わたしはなぜかほんとになぜか気が向いて、アメブロに新規登録をしてブログを始める。そう、それはオーナーもやっていたSNSのフィールドだったから安心して始められた。

ほどなくしてオーナーからメールが来る。「やっと始めた!」「sarちゃん1年だよ。1年続けたらきっと何かが変わっているから」と。それから私は毎日つぶやき書き続ける。ありがたいことに少しずつフォロワーさんも増えコメントの返事にも時間を要するようになった。

フォロワーさんが600人を超えた頃だろうか。オーナーからこんなことを言われる。「フォロワーさんどんどん増えてきたね~。趣味でブログ書いていますで終わっていいの?仕事にしたら?」と訳の分からない難題を持ち掛けてくるではないか。

「仕事にしたら?って、何も知識のない人間なのにどうやって?」と半ばあきれながら問いかけるも、「それは自分で考えなきゃ!」と最後までは教えてはくれなかった(笑)。

そのあとだったか、ブログで誹謗中傷にあってしまう。文字の暴力というのは想像以上に本当にダメージが大きい。脳に焼き付いて離れないという感じだ。きっと出くわした人にしか分からない苦悩かもしれない。

今の私ならソッコーやめるが、その時は怖くて眠れない日々が続いてもやめなかった。「こんなことでやめてたまるか!」という気持ちが強かったから、やめる理由というものに該当しなかった(強かったよなぁ)。

でも悩んで悩みまくってかなり消耗した。それでも「なにくそ」という気持ちが原動力になりブログは続行。1年半は毎日書き続けた。

その誹謗中傷とは別にSNSで悩むことがあり、なんだかずーんっと沼にすっぽりはまってしまう。ずぶずぶに落ちてある日気づいたのは、「この時間って一体なんなん!?」と底に頭打ちした。この時間を「どうせならやりたかったことに費やそう!」と前をむけるようになったのはずいぶん時間が経ったあと。ライターに片っ端から応募してトントントンとキナリノの編集者さんと出会った
のだった。


今年は仕事を見つけたい。ライターにはこだわらず、ただ、私が私でいてよかったと思えるような、ちょっぴりでいいから、やりがいをみつけたいとは思う。

話がそれまくったけれど、眼鏡店のオーナーさんは私にとってキーマンで、今も仲良く茶飲み友達なのだ。その方のしつこいくらいの(笑)後押しで、私はブログを始め、夢だったライターも経験して、今もこうしてnoteを書いている。人との出会いは、やっぱり会うべくしてあっているのかもしれないと思わずにはいられない。



今日はいつも以上にオープンに書きました〜。ここまで読んでくださってありがとうございます。

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