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「疲れた」と素直に言えなくて

〔昨日はお疲れ様でした〕
 ……うわあ、まだ「お疲れ様」に拒否反応を起こしてる自分がいる。
〈相変わらずね〉


本文:シャル。主人公。
〔〕:精霊さん。イマジナリーフレンド1号。
〈〉:妖精ちゃん。イマジナリーフレンド24号。


〈昨日のつぶやきでちょっとは素直になったと思ったら…〉

〔やっぱり、まだ「お疲れ様」って言われるの、苦手ですか?〕
 そうだね…。
 つい、反射的に「いや疲れてないから」って言っちゃう。

〈「これぐらいで疲れたなんて言ったら怒られちゃう」って思ってるんでしょ〉
 え、読心?すごい。
〈ずっっっっとシャルはそう言ってるもの。さすがに覚えたわよ〉

〈ねぇ、「誰に」怒られるの?〉
 うーん……偉い人とか?
 実際怒られたことあるし。
〈そりゃあ、怒られたことがあるから、そう思っちゃうんだもんね〉

〈でも、ここにはいないよ。そんなことで怒る人〉
〔少なくともボクは怒りませんよ〕
〈もちろん私も〉

〈やっぱりシャルって「怒られる」ことをすごく怖がるよね〉
〔その恐怖心を取り除いていくのは時間がかかりそうですが……「怒られない場所もある」ということは、がんばれば覚えられませんか?〕
 まあ……それぐらいならできそう。
〔そういう場所ではもっと素直になっても良いんですよ〕

〔さて、では。……昨日は、お疲れ様でした〕
 ……ありがと。


 今回はこのぐらいで。
〈結局、昨日何をして疲れたのかは言わないの?〉
 それね、悩んだんだけど……あえて言わない方がいいかなぁって。
 ほら、リアルが過ぎる気がして。
〈ふーん…?〉
〔もし、何をして疲れたのかを書いた場合、「えっ、その程度で?」と思う人と「えっ、そんなにがんばったの?それに比べて私は…」と思う人が気にしてしまうかもしれません。シャルみたいに〕
〔それに、この記事の本題は「どれだけがんばったか」ではなくて、「いかに自分に素直になれるか」ですから。何をしたのかは、さほど重要ではないのですよ〕
〈たしかに〉
 たしかに。
〈えっ?〉
 あっ。
〈そこまで考えてなかったでしょ〉
 ……あー、うん。

 それでは、次回の記事で。
〔またお会いしましょう〕
〈ばいばい!!〉

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