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錆びついた心のオンオフスイッチ

 先日、いろいろと大変だったとき気づいた。
 僕は、あの期間、ずっと緊張しっぱなしだった。
〈ずっと?〉
 お風呂に入るときも、寝る前に部屋でひとりになったときも。
 ずっと、臨戦態勢みたいな感じだった。


シャル
主人公
〈ロミルダ〉
妖精ちゃん


 前につぶやきで言ったと思うけど、僕は小休止が苦手。

〈休憩の後のことが気になって心が休まらないってことでしょ?〉
 そうそう。

 で、なんでそんなことになるのかなって考えた。
 どうやら僕は「気持ちの切り替え」が大の苦手なんだと思う。
〈よく「気持ちのオンオフを切り替えましょう」みたいに言われてること?〉
 うん。

 僕の心は、オンになったらずっとオン。
 オフになったらずっとオフ。
 いずれまたすぐにオンにしなければいけない状況だと、なかなかオフにすることが難しい。

 こんな風に、まるで錆びついているかのように、心のスイッチを切り替えるのが難しい。
 パチパチと部屋の電気みたいに、器用に切り替えることができない。
 不器用な性格なんだろうね。

〈でもさ、それって、持久力じゃない?〉
 持久力ぅ?
〈オンであるべきときにちゃんとオンであり続けられるって、立派な持久力じゃないかな?〉
 でも、たまにぷつんと切れちゃったりするよ?
〈じゃあ……こういうのはどう?〉

〈君の心はスイッチじゃなくて、ブレーカーが備わっているのよ〉
 ブレーカー?

〈ブレーカーだから、基本的に、上がってる……つまり、オン〉
〈そして、ずっとエネルギーを流し続ける〉
〈ただ、キャパシティを超えると落ちる〉
〈ちゃんと心を守るために〉
〈またブレーカーを上げるのはちょっと面倒かもしれないけど、できないことはない〉

〈そんな風に考えてみたらどうかな?〉
 それは……ちょっとおもしろいかも。
〈でしょう?「心はスイッチみたいに切り替えるもの」だなんて先入観も払拭できるわ〉
 たしかに。
 心って、そもそも、頻繁にオンオフするようなものじゃなくてもいいんだ。
〈そういうことよ〉


 今回はこのぐらいで。
 思ったんだけど。
〈なに?〉
 僕の心にブレーカーがあるとするならば、今の僕って、けっこうブレーカーが落ちちゃってるんじゃない?あんまり元気ないし。
〈まぁ、否定はできないかもね……でも、一部じゃない?〉
 一部?
〈全部のブレーカーが落ちちゃってるようには見えないもの。生き残っている電気系統があると思うわ〉
 そうかな。
〈そうよ。じゃなきゃ、こんなにnoteを続けられないわ〉
 ……それもそっか。

 それでは、またあした。
〈ばいばい!!〉

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