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すけべ心と恋心

 今日はせっかくのバレンタインデーだから、それっぽい話がしたい。
〈それっぽい話って?〉
 ずばり、恋。


シャル
主人公
〈ロミルダ〉
妖精


 最初にどかーんと言っちゃうんだけど。
 やっぱり、僕は、恋心とすけべ心の分離ができない。
〈でたすけべ〉
 すけべだもの。

 まあ、今までは、そういうものだよねぇって話で済ませてた。
 ただ、改めて恋を考えてみると、気づいたことがあって。


 僕は、恋とすけべを分離できない。
 だから、僕が恋い焦がれる時は、どうしてもすけべを無視できない。

 うん。やっぱり、僕はあまりにもすけべ。
〈そんな何回も言わなくても〉
 いや、これが今回のポイントだから。

 つまり、どうしても、すけべな思いが先行しがちなの。
 たぶん、この身体がある限り。

 それに加えて、僕はそもそも惚れっぽい。
 ちょっと優しくされるとすぐ惚れるちょろざこ。
 そして惚れちゃうとすぐ我慢して相手に合わせようとする。

 つまり、すけべ心と、相手しか、見ていない。

 結果、何が見えていないのか。
 それは、すけべ以外の自分の心。

 よく、恋の描写でこういうのを見かける。
 一緒にいて落ち着く、とか。
 話していると時間を忘れるほど楽しい、とか。

 落ち着いて思い返せば、そういう経験をしたことがない。
 自分のすけべ心を抑えるか、いかに相手に合わせるかにいつも必死だった。

 つまり、実は。
 僕は、本当に心安らげるような人と、出会ったことがないのかもしれない。

 もしそうならば。
 僕はまだ、恋を知らないのかもしれない。
 僕はまだ、愛を知らないのかもしれない。

 だから、本当の安らぎを教えてくれる人と出会ってみたい。

 そんな恋を夢見てる。

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