好きなもの語り vol.0
今月は『好きなもの語り月間』にする!
〈なあに、それ?〉
好きなものを語るんだ。それを今月のテーマにする。
本文:僕。語り役の予定。
「」:精霊さん。質問役の予定。
〈〉:妖精ちゃん。聴き役の予定。
「また急ですね。どうしたんですか?」
僕は、自分が好きなものを語るのがへたっぴ。
〈知ってる。自分でよく言ってるもんね〉
たぶん、同じ趣味の人が周りにいなかったからか……あるいは、そういう話をする友達がいなかったからか……どちらにせよ、自分の『好き』を語るのに強い苦手意識がある。
そこで、今月のテキスト記事で、僕の好きなものを語り尽くそう!って企画をやろうと思うんだ。
「『苦手は無視、得意を伸ばす』精神の君が、珍しいですね」
それは、どうでもいい苦手について言ってるだけ。
今回の苦手は、挑戦して、何かしら学びを得たいと思ってる。
やっぱ無理だと思ったら、その確信が欲しい。
思ったよりできるのでは?と思ったら、その自信と改善点が欲しい。
だから、やりたいと思ってる。
〈目標とかあるの?〉
あるよ。目標は、『圧倒的に具体的』。
好きなものそれぞれについて、ものすごく具体的に書こうと思ってる。
これは!この時から!こういうところが!好きなんです!って。
そうやって、自分が好きなものを言語化して、『自分が好きなものは何なのか』ってところを、改めて自覚したいなって考えてる。
ただ、ね。
やっぱ不安。
「今までとは方向性ががらりと変わった記事になりそうですからね」
そうなんだよね。
いつも通り、『こんな記事があってもいいじゃないか』精神で乗り切ろうと思ってる。
けど、今のファンが離れていきそうで心配で心配で食事は……喉を通るけども、心配。
〈私は賛成。いいと思う〉
〈ほら、私たち、アイドルでしょ?〉
あ、でた。アイドル理論。
〈前も言ったけど、アイドルなら、自分自身の魅力をもっと表に出すのが大切だと思うの〉
「それと今回の企画にどう繋がりが?」
〈『自分の好きなこと』を発信すると……こういう言い方はちょっと極端かもしれないけど、その人の『属性』が見えてくるでしょ?〉
どういう人なのか、わかりやすくなるってこと?
〈そうかもね。そして、その属性に共感できれば、推しやすくなる〉
共感できれば、ね。
〈あー……まあ、たしかにね〉
そう、僕の好きなことに共感してもらえるなら嬉しいけど、もしそうじゃなかったら。
好きなものを具体的に語る。
これは、話がわかる人にとっては、楽しい。
でも、そうじゃない人を、ただ置いてけぼりにしてしまう。
それがちょっと怖いよね。
「でも、いるじゃないですか。君のリアルの友人に」
誰が?
「君がまったく知らないことでも、楽しそうに話をしてくれる人が」
あー……いるね。
「その人を見ると、どう思います?」
楽しそうだなって、ちょっと明るい気分になる。
「それを理想にすればいいと思います」
「話がわからない人にも、なんか楽しそうだなって思ってもらえるようになれば、満点」
「そういう理想はどうですか?」
〈いいじゃん。なんか、アイドルっぽい〉
そうだね。うん、それでいこう。
〈それにしても、今月のテキスト記事全部って……極端じゃない?〉
それはちょっと気にしてる。
だから、もし、来月以降に同じ企画をするにしても、第3水曜日の名物!みたいに、たまに発信する感じにしたい。
でも今月は全部この企画で行こうと思う。
〈なんで?〉
実は…。
裏の事情も言うと……この2ヶ月、前よりペースを上げて書いてきたから、ちょっと原稿メモのストックが少なくなってきてね。
〈あちゃー〉
だから、まったく違うことを書こうって。
そして、またメモを貯める時期にしようかなって。
〈要するに気分転換みたいな?〉
そうとも言う。
今回はこのぐらいで。
「もうこんな時間です。いつもより数時間ほど公開が遅れそうですね」
やばいなぁ……『原稿が進まないのは、その内容を書くことに意欲がない証拠』って思ってるから、この企画、さっそく暗雲が立ち込めてる。
〈もともと好きなものを語るのが苦手って言ってるし〉
うーん……大丈夫かなぁ。
〈大丈夫。私たちがいるから〉
「質問攻めします。重箱の隅をつつきます」
〈そして圧倒的な聴き役になってあげる〉
………ありがとう。やってみるね。
それじゃあ、今月は今までとちょっと違う記事が続きますが、また!
「次回の記事でお会いしましょう」
〈ばいばい!〉