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uncontrollable

 三人で話すようになってから、じっとアクセス状況を眺めるようになったんだけど、なんとなく傾向が見えてきた。


本文:シャル。主人公。
〔〕:精霊さん。イマジナリーフレンド1号。
〈〉:妖精ちゃん。イマジナリーフレンド24号。


〈たとえばどんな傾向?〉
 「ビュー数はフォロワー数の1割。スキ数はビュー数の1割」。
〈そんなにきれいな数字なの?〉
 まあ、大体の平均値ってイメージで。
〔では、スキ数はフォロワー数の1%ですね〕
〈思ったより少ないね〉
 でもこれで安定しているからいいんじゃないかな。

 ここから読み解けることはひとつ。
〔フォロワー・ビュー・スキの三要素は、比例しています〕
 その通り。
〈じゃあ、フォロワー数がカギ?〉
 その通り。
 安定したビュー数やスキ数を得るには、フォロワー数が重要になる。

〈じゃあフォロワーを増やさないと〉
 そこが大問題。
 三要素が比例していて安定している状態では、あまり増えることはない。

〈じゃあいつ増えるの?〉
 俗な言い方だけど、何かしら、バズったとき。
 平常時からは考えられない、圧倒的なビュー数を得たとき。
 まだ見ぬ新しいファンに、見つけてもらえる。
 すると、フォロワー数が増える。

 ………という仕組みだと思うんだけどなぁ?
〔筋は通っていると思います〕
〈じゃあ次はバズる方法?〉
 そうだね。

 ずばり、シェアされること。
 シェアがシェアを呼び、加速度的に広がっていく。
 これが、「バズる」。

〔ですが、これは自分ではコントロールできませんよね?〕
 そうなの。
 悲しいかな、どれだけ「シェアして欲しい」と願っても、本当にシェアしてもらえるかどうかの決定権は僕にはない。

〈じゃあ……何ができるの?〉
 いつも、いつもいつも言ってること。
 続ける、しかない。
 楽しみながら、自分なりの改良を加えながら、続けること。
 それしかないんだと思う。
〈……なんか、そんな顔で言われてもなぁ〉
 え、どんな顔?
〔悲観的な顔をしてますよ〕
 そっか……。
 ちょっと自信が低下中なのかもね。


 今回はこのぐらいで。
 なんか、フォロワーさんを数でしか認識してないような言い方になって、なんかイヤ。
 うまい言い方が思いつかない自分にちょっといらいらしちゃう。
〈のびしろのびしろ。気にしすぎないで〉
 ……わかった。そういうことにしようか。

 では、またあした。
〔この場所でお会いしましょう〕
〈ばいばい!!〉

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