他人も自分も褒めてあげたい
前回、師匠と話をして、気づいたことがある。
僕は、褒めない。他人も、自分も。
〈ししょーはあんなに褒めてくれるのにね〉
師匠は、息をするように人を褒める。
〈ブレスオブザほめる〉
そういうところも憧れるのに、僕は、人を褒めることがうまくできない。
なんでかなーって、考えた。
本文:僕。主人公。
〔〕:精霊さん。イマジナリーフレンド1号。
〈〉:妖精ちゃん。イマジナリーフレンド24号。
まず、僕は、あまり褒められた記憶がない。
〈ししょーには?〉
僕の歴史から考えると、師匠と出会ったのは比較的最近なんだ。
〔考えてみれば、ボクと君のほうが付き合いが長いですからね〕
だから、僕の幼少期には「褒める・褒められる」という文化がなかった。
その結果、自分を含め、誰かを褒めようとするときに、「この程度で?」という意識が根強く浮かんでくる。
〈プライドたっか〉
〔向上心がある、といえば聞こえは良さそうですけど〕
そうだね。
でも、その結果、疲れ切っちゃった。
〔誰にも褒められず、誰も褒めず、そして、自分自身でも褒めない。それが辛かったのでしょう〕
ほんとにね。
師匠と出会って、もっと褒めたり褒められたりしてもいいんだって知って、だいぶ楽になった。
でも、知ったからといって実践できるかというと話は別で。
〔褒めるということは、認めるということですから。まだ、自分で自分を認めることが難しいのでしょうか〕
その通り。
でも、自分を認められなかったら他人も認められない。
それはあんまりな気がする。
〈まさに負の連鎖ね〉
じゃあ断ち切らないと。どこから?
〔自分を認めるところからです〕
僕はすごい!がんばってる!えらい!……って?
〔有り体に言えばそうですが…〕
違和感だねぇ…。
〔そんな顔してます〕
どうしても「自分はダメダメな部分ばかりなのに」って頭をよぎっちゃうね。
〈そうやってだめな部分を見つけるぐらいの鋭さで、いい部分を見つけることができればいいのにね〉
……ん?
〈え?〉
なんかそれ、できそうかも。
無条件で自分を褒め称えるのはまだ難しいけど、「嫌だと感じる部分を無視して良い部分を見つける」のは、できる気がする。
〈なんでえ?〉
なんでだろ。
いつも、「良いと感じる部分を無視して嫌な部分を見つける」ことばかりしてるから、なんか、その逆をすれば良いんだって思ったら、いけそうな気がする。
〈ふーん………捉え方の違いでできそうなことも変わるのね〉
よし、じゃあ、そうやって良い部分を見つけて……見つけて?どうする?
〔それだけでもいいと思いますよ。「これは良い部分だ」って見つけるだけで、褒めたようなものですから。きっと、心は軽くなるはずです〕
わかった。やってみる。
今回はこのぐらいで。
なんか、新しくハマった漫画を最新話まで読破したり、最新技術に触れて感動したり、久々に師匠と話ができたり、ここ最近いろいろ昂ぶっていた反動が顔をのぞかせてきてる。
〈じゃあまた心が落ち込む時期になるの?〉
シンプルに嫌だなぁ…。
今日見つけた、良い部分探しを取り入れて、せめてなんとか普通の精神状態でありたい。
では、次回の記事で。
〔またお会いしましょう〕
〈ばいばい!!〉
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