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シニア起業のメリット・デメリット

一般的な起業と同様に、シニア起業にもメリットとデメリットがあります。メリットとデメリットをてんびんにかけ、バランスを見極めて起業するかどうかを判断する必要があります。
特にこれまでに起業の経験がなく、人生で初めて起業をするといったケースにおいては慎重に検討する必要があります。
また、これまでのキャリアやスキルと関係がない、まったく新しい分野で起業するといった場合には、とりわけ慎重に検討する必要があります。

【メリット】自分のペースで仕事ができる

シニア起業の最大のメリットは自分のペースで仕事ができることです。
会社勤めの場合、例えば60歳で定年を迎えて再雇用された場合、立場は会社員のままです。
会社の就業規則に従い、勤務場所、勤務時間、職務内容などについては会社の指示に従う必要があります。一方、シニア起業であればそうした制約はほとんどなく、自分の好きなことを好きな場所で好きな時に行うことができます。フリーな立場でフリーに仕事ができるのは大きなメリットです。

【メリット】経験やスキル、人脈を活かせる

自分の経験やスキル、および人脈が活かせるのもシニア起業のメリットです。
経験やスキル、そして人脈は、シニアが培い、蓄積してきた財産です。
シニア起業とは、シニアが持つそうした財産を小分けにして現金化するようなものです。
営業や広告宣伝などのマーケティング系のスキルや、資金繰りや資金調達などの財務系のスキル、あるいは製造管理やサプライチェーンマネジメントなどの製造系のスキルなどは、そうしたスキルがない中小企業やスタートアップ企業にとって魅力的でしょう。

【メリット】生きがい・やりがいが持てる

生きがいややりがいが持てるのもシニア起業のメリットです。
厚生労働省の『平成24年版 労働経済の分析』によると、男性の55~59歳層および60~64歳層における就業理由では「経済上の理由」が最も多いものの、長期的推移では「経済上の理由」がやや低下し、代わりに「生きがい・社会参加」が上昇傾向にあります。
定年退職してまったく何もしないよりも、生きがいや社会参加を求めて仕事をしようという人が増えてきているのです。

【デメリット】収入が不安定

一方のデメリットですが、その最大のものは収入が不安定であることでしょう。
シニア起業では誰かに雇用されるわけではありません。
定年後再雇用されるケースのように、会社から給与が支払われることもありません。
自分の売り上げは自分で作らなければならず、また作れるという保証もありません。
売り上げが上下することもあり、収支が赤字になることもあります。
会社員のように安定した収入が得られにくいのは大きなデメリットです。

【デメリット】失敗するリスク

また、失敗するリスクがあるのもシニア起業のデメリットです。
通常の起業と同様、シニア起業の場合も経営が失敗した場合、その責任を取る必要があります。
特に、起業に際して他人から出資してもらった場合や、貸し付けなどのファイナンスをしてもらった場合など、経営が失敗した場合には大きな責任を伴います。
経営破綻することの影響は大きく、仕入れ先などの取引先、従業員、金融機関などにも迷惑をかける可能性があります。

【デメリット】体力的な負担

体力的な負担が強いられるのもシニア起業のデメリットです。
起業したことがある人はおわかりだと思いますが、一般的に起業には体力が求められます。
特にゼロベースで起業する場合は会社設立、事務所設置、従業員の採用、営業先の開拓など、やることが無限にあります。
シニア起業の場合も同様にそうしたプロセスをたどることが求められ、相応の体力が要求されるでしょう。
また、起業後においても、売り上げや利益を確保するために相応の仕事量が求められます。

シニア起業家には、上記のようなメリットとデメリットがあります。
また年金生活をしていても、当然、リットとデメリットがあります。
そして、弱年齢層で起業をするのにもメリットとデメリットがあります。
要するに、行動しても行動しなくても、メリットとデメリットがあり、さらに現在の経済状況下では、よりデメリットが強くなっています。
あなたは、起業されますか? それとも年金生活をしてゆっくり余生を楽しみますか?

もし起業をお考えでしたら、ビジネスDrがご相談にのらせていただきます。


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