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年収増!でも思ったより“使えるお金”が少ない2つの理由(その1)

年収は増えているのに、思ったほど生活が楽にならない……。
そんな悩みを抱えている人はいませんか?
ここでは、年収が増えても使えるお金が増えない2つの理由のひとつ目の理由を解説します。

年収を上げるだけではなく、自由に使えるお金を増やしたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

ひとつ目の理由. 税率が上昇するから(年収が高ければ高いほど顕著)

ふたつ目の理由2. 生活コストが高くなっているから


手取りと生活コストに目を向けることが使えるお金を増やすコツです。

ひとつ目の理由. 税率が上昇するから(年収が高ければ高いほど顕著)
年収が増えても、使えるお金が増えない理由のひとつに、日本の税金の仕組みがあります。
まずは、税金の仕組みをチェックして、高年収の人が注意すべきポイントを見てみましょう。

高所得者を対象とした隠れ増税
年収が上がれば、税金も上がる。
なんとなくそう理解していても、具体的にどのくらい負担が増えるかまでは知らないという人は多いのではないでしょうか?

年収 200万円
所得税・住民税の合計額 約9万円
年収に占める税金の割合 4.5%

年収 500万円
所得税・住民税の合計額 約38万円
年収に占める税金の割合 7.6%

年収 1,000万円
所得税・住民税の合計額 約148万円
年収に占める税金の割合 14.8%

年収 2,000万円
所得税・住民税の合計額  約537万円
年収に占める税金の割合 26.9%

*40歳~65歳&独身&会社員(給与所得者)&東京都民&基礎控除のみ
こうしてみると、年収が上がるほど、想像以上に税金の負担が重くなることがわかります。
日本の所得税は、「累進課税」という方法で計算されます。
累進課税とは簡単にいうと、年収が上がるほど適用される税率が高くなる仕組みです。
累進課税だと、年収が2倍になったとしても、手取りが2倍になるわけではありません。
手取りが減ることはないものの、年収の増加と手取りの増加が見合わなくなることから、「お金が残らない」と感じるようになるでしょう。

社会保険料の引き上げ等に注意
2020年には給与所得控除が減額され、上限が適用される年収も引き下げられました。
年収が1,000万円でも、1,000万円にそのまま所得税率をかけて所得税を計算するわけではありません。1,000万円から給与所得控除やその他の控除を差し引き、課税所得を算出してから、所得税率をかけます。
つまり給与所得控除が高いほど、会社員の所得税は少なくてすむのです。
その給与所得控除が、2020年に変更されました。
これまで、年収1,000万円超から一律220万円が適用されていたところ、2020年以降は、年収850万円超から一律195万円が適用されることになりました。
つまり今後は年収850万円を超えると、年収が増えても給与所得控除は増えません。
それだけ、税金の負担も重く感じられるようになるでしょう。
また税金以外に、給与から天引きされる厚生年金保険料にかかる標準報酬月額の上限等級も2020年9月に引き上げられ、高所得の人を対象に影響が出ています。
自動で天引きされていると日頃は意識しないかもしれませんが、給与明細はきちんと確認するようにしましょう。

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